『PARADE!』作者の新作も展示!?同人&インディーゲームの展示即売会イベント“デジゲー博 2019”で気になったスマホゲーム3選
2019-11-18 09:19 投稿
今年も大盛況!
2019年11月17日、秋葉原UDXにて同人&インディーゲームの展示・即売イベント“デジゲー博”が開催された。
今年で7回目を数える本イベントは今年も隆盛。会場には多くのゲームファンが訪れ、人がひしめき合う様相となっていた。
今回のイベントは、例年と比較するとNintendo Switchをプラットフォームにするタイトルが多かったのが特徴的。相対的にスマートフォンプラットフォームでのインディーゲーム開発は若干落ち着きを見せた形となったが、まだまだスマホ向けインディーゲームは人気の一角! 数多くのタイトル出展がなされていた。
ここでは、そんなスマホ向けに開発されたインディーゲームを遊んでみてとくにおもしろかったタイトル3つを紹介していくぞ。
『B&D』
こちらのタイトルは、2019年11月21日にリリースを控える、Kenei Design制作のリズムゲーム。先日中国厦門市で行われた“厦門国際ゲームコンテスト”でもコンテストファイナルまで勝ち残り、最優秀ゲームアプリ部門へのノミネートまで果たした期待のタイトルだ。
デジゲー博、終了いたしましたー
SQOOL GAME AWARDS受賞しました!!
嬉しいです^_^#デジゲー博 pic.twitter.com/ip3voEVHwE— KENEI DESIGN (@DesignKenei) November 17, 2019
そのゲームの内容は、リズムに合わせて登場するキャラクターたちが指示する通りにタップ&フリックをするシンプルなリズムゲーム。誰もが手軽に遊べるゲームデザインとなっているが、ちょっとした演出や音楽、触りごごちがとにかくおしゃれ!
ゲームデザインでとくに特徴的なのは、リズムゲームの盤面、タップエリアとなる箇所にある。通常、リズムゲームといえば画面下部に配置された判定箇所でノートを叩くのが一般的な作りだが、本作の判定箇所は楽曲ステージのさまざまな位置から顔を出すキャラクターたち。
アパートの窓やソファーの裏から、キャラクターたちが入力指示とともに顔を出し、それをリズムに合わせてタップ&フリックしていくといった具合だ。
それだけでも、いつものリズムゲームとはちょっと異なるプレイングが味わえておもしろいのだが、そこにダメ押しをするかのように“おしゃれな楽曲とおしゃれな演出”が乗ってくるので、プレイしていてとにかく心地いい。
リズムゲームをプレイしていて気持ちよさを感じることは多々あるが、心地よさを感じることはなかなかない。
個人的には「カフェでまったりしながら、本作の曲とプレイを楽しみたい」という感想を得たタイトル。これはぜひ多くの人にプレイしてもらいたい。そんな本作は、すでにApp Storeで予約注文が始まっている状態。ちょっとでも気になった人は、ぜひストアページを確認してみてほしい。
『ゆうしゃデュラック』
トランプゲーム“デュラック”をデジタルゲーム向けに再解釈し、RPGと融合させた作品『ゆうしゃデュラック』。
“デュラック(デュラーク)”とは、攻撃と防御に分かれてカードを出し合い、最後まで手札が残っていたプレイヤーが負けとなるロシアのトランプゲーム。作者であるKURAGAMEさんはこのトランプゲームに注目し「攻守別れているところにゲームらしさを感じ、RPGと組み合わせたらおもしろくなりそう」という着想から、本作の開発を始めたという。
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バトルシステムは“デュラック”のように攻守に別れてカードを出し合い、最終的に手札をゼロにするか、相手のHPを削りきったほうが勝ちとなる。
ちなみに、ダメージ判定は防御側が防御を成功させる(攻撃側が出してきたカードと同じ色の、より大きな数字を持ったカードを出す)かどうかによって決まる。必要以上に大きなカードを出してしまうと攻撃の手がなくなってしまうこともあるので、どこまで大きなカードを出すのか、その読み合い、駆け引きも楽しめる要素となっている。
日本ではあまりなじみがないと思われるゲームルールであるため、若干のクセを感じるバトルではあるが、ルール自体は単純なので、内容さえ把握できればあとはシンプル。純粋な読み合いと駆け引きが味わえるバトルが楽しめるぞ!
実際にプレイしてみても、ルールに慣れるまでに要したバトル回数は3戦ほど。高度な読み合いや定石といったところまでたどり着けたかは不明だが、それでも本作のバトルの奥深さと戦略性、おもしろさ、そしてその先にある可能性は十分に感じられた。
こうした“デュラック”そのものに根ざしたシステムのほかにも、RPGらしい“スキル”といった要素も検討されているようで、完成が楽しみなタイトルだ。
来年冬の完成を目指して絶賛開発中とのことなので、今後の動向に注目していきたい。
⇒KURAGAME(Kurajun)さんのTwitterはこちら
タイトルなし(ukn氏 新作?)
2018年の“Google Play Indie Game Festival”にて『PARADE!』で見事TOP3受賞を果たしたukn氏が、開発構想中のデモを展示。
デジゲー博 B19-b で闇のゲームを展示してます。デバッグは禁止です。 pic.twitter.com/Kwgkx5ThUm— ukn (@_ukn_) November 17, 2019
こちらのタイトルは不明だが、その中身は『PARADE!』と同じく見た目でも内容でもワクワクさせてくれるような内容に。
本作は、ゲーム画面をズームイン/アウトすると、ある特定の箇所を起点に無限ループする世界を舞台にしたパズルゲーム。デモ機でプレイ出来たのは2ステージのみだったが、どちらもこの無限ループというギミックをうまく活かしたパズルとなっており、それを見るだけでもワクワクさせられた。
本作について詳しくお話を聞いてみたところ、やはりこの発想をベースにギミックを考えるのはなかなか難しいようで、完成までの道のりは遠そうであるとのこと。
また、こちらのタイトルをどこかのゲームイベントへ出展してくれるのかは不明だが、完成に期待したい。
このほかにも、おもしろいスマホ向けゲームはたくさん展示されていたが、今回紹介したのはその中でもとくに気になったタイトルたち。もちろん、そのほかにも秀作やアイデアが光る作品は山盛り!
ツイッターで“#デジゲー博”を調べると、今年のイベントに参加ひとたちの感想などが寄せられているので、今回イベントのすべてが気になる人は、こうしてSNSを活用するといいだろう。
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