『アナザーエデン』も年内に対応予定!PCでスマホゲームが遊べる“Shift for docomo”の魅力に迫る

2019-09-19 16:00 投稿

“Shift for docomo”って知ってる?

NTTドコモが提供する、スマートフォンゲームをパソコンでもプレイできるサービス“Shift for docomo”。

まだその名前が耳に新しいという人も多いかもしれないが、今回は本サービスの内容や特徴、そして今後の展望について、NTTドコモの細川正人氏(文中、細川)に話を伺った。

本記事では、インタビューで伺えた“Shift for docomo”のお得なポイントや、今後対応していくタイトルなどを紹介していく。

細川さん1

▲NTTドコモ コンシューマビジネス推進部 ゲームビジネス担当 担当課長 細川正人氏。

外ではスマホ、家ではパソコンでプレイ

――まずは、本サービスの簡単なご説明をお願いします。

細川 “Shift for docomo”は、スマートフォンで楽しんでいただいているゲームを、パソコンからでも遊んでいただけるプラットフォームになります。スマートフォンの場合は出先で遊ぶのが一般的だと思いますが、その続きをお家や職場のパソコンからでも遊べるようになる、というものですね。

――スマートフォンで遊んでいるデータを引き継いで遊ぶことができるんですか?

細川 そうですね。スマートフォンの続きをパソコンから、その続きをスマートフォンから遊ぶことができます。デバイスを横断した形でゲームを楽しんでいただけるようなサービスですね。

細川さん2

――パソコンの利用、ということを考えると、ターゲットとなるのは20代以上の方でしょうか?

細川 本サービスのターゲットには2種類あると考えています。まず、“Shift for docomo”はあくまでもポータル的な立ち位置にありますので、基本的にゲームメーカー様のタイトルをお預かりするものになります。そういう意味で、ひとつ目のターゲットというのは、タイトルごとのユーザー層ですね。

――各タイトルを遊んでいるユーザーがターゲットになる、ということで言えば確かにターゲットはタイトルごとに変わってきますね。

細川 そうなりますね。たとえば『戦刻ナイトブラッド 光盟』であれば、メインターゲットは女性ユーザーであったり、恋愛ゲームに興味を持たれている方々になると思いますが、一方で『ウイニングイレブン カードコレクション』なら、やはりサッカーゲームが好きな方、とくに男性が多いのではないかと思います。

20190916_シフトフォードコモ

▲2019年9月時点での対応タイトルはこの7本。ジャンルもさまざまだ。

――“Shift for docomo”に対応するタイトルが増えれば、それだけユーザーも多様になっていく。

細川 そういうことになると思います。2種類あるとお伝えしたもうひとつは、スマートフォンでは遊んでいなかったけども、“Shift for docomo”を介して初めてそのタイトルを知った、という方々ですね。10代の方にはパソコンを持っていない人も多いので、こちらのユーザーに関してはメインは20代以上になると思います。

課金でdポイントを貯められ、dポイントで課金ができる

――“Shift for docomo”が2018年8月にスタートし、約1年が経過しました。この1年間運営してきてわかったことはありますか?

細川 現時点で“Shift for docomo”は7つのタイトルを提供しているのですが、1年間やってきて感じているのは、いまパソコンからプレイしていただいているお客様は、継続率や課金額が高いといった傾向が見受けられる、ということですね。

――“Shift for docomo”を利用している人はヘビーユーザーの割合が高い。

細川 やはりひとつのゲームをどっぷり遊ぶ、愛している方が、自宅に帰ってパソコンの大画面で楽しむ傾向にあるのかなと思います。また、最近ではいわゆる周回要素を持つタイトルが多いですよね。

パソコンでプレイすれば、スマートフォンを別のことに使いながら周回を進めることもできますので、そういった利便性もご好評をいただいています。

――複数のタイトルを同時に遊んでいる人にとってはありがたいですね。

細川 より手軽にゲームを楽しんでいただけるような機能についても、今後ユーザーの方々ご意見をいただきながら拡充していきたいと考えています。

ひとつの作品をユーザーにどっぷりとプレイしていただく、という部分については、ゲームメーカーさんにも貢献できているのかなと思います。昨今では流行り廃りのサイクルも早いので、そのなかでひとつのタイトルを深く愛する手助けのひとつになっていれば幸いです。

――プレイのしやすさ、という点ではユーザーの継続率を引き上げる要因になっていそうですね。

細川 そうなっているとうれしいです。あと、Twitterなどで意外と多く言われていたのが、端末スペックの問題で離れてしまったユーザーが、パソコンなら快適に遊べる、ということで復帰されたという方が多くいらっしゃったんですよ。

あるいは自分の機種がそもそも対応していなくて遊べなかったけど、“Shift for docomo”をきっかけにパソコンで遊ぶことができた、というお声もあって、これは本当に、うれしい誤算でした。

細川さん3

――パソコンでスマートフォンのゲームを、というプラットフォームはいくつか存在しますが、“Shift for docomo”ならではの特徴を教えてください。

細川 これは“Shift for docomo”に限らず、ドコモが全社的に力を入れている部分でもあるのですが、やはりdポイントが利用できるところですね。dポイントがお買いものなどでもご利用いただけますが、“Shift for docomo”ではそのdポイントを使って課金をすることができます。

ユーザーにとってもすごくお得にゲームを遊んでいただける、あるいはゲームメーカー様からすれば、お得にゲームを提供できる、というのが“Shift for docomo”の最大の魅力になると思います。

――スマートフォンでふつうに課金するよりも、“Shift for docomo”で課金したお得になると。

細川 そうですね。あとは、課金に対して財布の紐を緩めるのには抵抗があるという方も、たとえばふだんのお買い物などで自然に貯まったポイントだったら使ってもいいかな、といった具合に、課金に抵抗がある方にも使いやすくなるかと思います。

――ユーザーにとっての課金の敷居を低くする、という意味でもメーカーにとってのメリットがありそうですね。

細川 dポイントに関連したキャンペーンなども開催していて、このあいだのゴールデンウィークには、抽選で最大100%還元、みたいなこともやっていました。

20190916_シフトフォードコモ2

▲キャンペーンは“Shift for docomo”全体だけでなく、各タイトルごとにも開催されている。

――100%還元はかなりアツいですね。

細川 そうですね(笑)。なので、そういったキャンペーンをきっかけにに“Shift for docomo”でのプレイを始めていただくのもいいと思います。

『アナザーエデン』などのビッグタイトルも……?

――現在“Shift for docomo”で提供されているゲームは7タイトルですが、今後はどのようなタイトルが増えていくのでしょうか?

細川 具体的なタイトル名を出せる作品はあまりないのですが、今後は月商1億円以上を売り上げているような人気タイトルもいくつか準備を進めています。また、現在開発中の新規タイトルでも、スマホゲームのリリース日と近いタイミングで“Shift for docomo”にも提供していただく、というお話も進んでいます。

――ちなみに、具体的に決まっているタイトルを教えていただくことはできますか?

細川 これは今回初めてお伝えするのですが、WFS様の『アナザーエデン』の準備を進めています。対応時期は確定していないのですが、年内を目途にできれば、と考えています。

――『アナザーエデン』が対応するというのは大きなニュースですね。

細川 また、『アナザーエデン』のようなRPGだけでなく、アクションゲームやシューティングゲームなどを増やしていくことも視野に入れています。

――その場合、操作方法はどうなるのでしょうか?

細川 タイトルによっては、操作をキーボードやコントローラに割り当てることを検討しているものもあります。技術的にはそこまでむずかしいことではないんですよ。実際、最近はリッチなゲームが増えてきて、スマートフォンのゲームだけどコントローラで遊びたい、というニーズも一定数出てきているんです。

――画面に多くのボタンが表示されるタイトルも珍しくなくなってきましたからね。

細川 コントローラに操作を割り当てて遊べるようにすることに関しては、それをおもしろそうだと言ってくださるゲームメーカー様もいらっしゃるので、まだ確定ではありませんが、そういったことも可能性としてはあり得ます。

キーボードでショートカットのようなものを設定しようとしているタイトルもあるので、そのあたりは今後を楽しみにしていただければと思います。

――キーボードやコントローラの操作にも対応するとなれば、FPSやリズムゲームが対応することもできそうですね。今後、タイトルの追加ペースはどの程度になる予定ですか?

細川 目標としては、月1本くらいですね。ただもちろん、ゲームメーカー様のご協力が必要なことですので、確実にそのペースで、とお約束するのはむずかしいです。ユーザーからのパソコンで遊びたいという要望が届けば、その気になる会社さんも増えるかと思いますので、ぜひそういった声を上げていただければと思います。

我々のサービスについても、たとえばキーボード対応よりもこれを、というご意見をいただければ参考にいたしますので、Twitterなどで気軽に言っていただきたいですね。

ゲームユーザーのためになる環境を

――“Shift for docomo”のサービス全体に関しては、今後どのように展開されていくのでしょうか?

細川 長期的な話で言えば、いまはスマートフォンのゲームをパソコンで、という形でやっていますが、今後ゲーム作りそのものが進歩して、デバイスの垣根を越えて楽しめるようになっていくんじゃないか、と考えているんですよ。

――技術の進歩スピードはどんどん上がってきていますからね。

細川 我々も5Gのような取り組みなど、キャリアとして高速、低遅延、多接続、みたいな環境をインフラとして用意してきていて、環境が整えば、ゲーム作り自体も変わってくると思っています。そうなると、スマートフォンのゲームをパソコンでも遊べる、ということは当たり前のことになっていくでしょうし、対応するデバイスも増えていくと考えています。

――スマートフォンとパソコン、というふたつだけではなく、ですか。

細川 そうです。たとえばテレビでも遊べるようになったり、ですね。“Shift for docomo”は、そういったゲーム作りを含めた環境の変化に対応していくための、足がかりのひとつになるんじゃないか、と考えています。

細川さん4

――いまあるデバイスだけにこだわるわけではない。

細川 むしろお客様、ユーザーにとって居心地のいい環境、より深く遊べる環境をいかに作っていくか、という部分が大事だと思っています。なので、変にデバイスに偏ったり、こだわる必要はないのかなと。

――技術の進化に対応してサービスも合わせて変わっていくということでしょうか。

細川 そうです。それこそテレビに対応したり、5Gに対応したり、ですね。現状のアプリなどがそちらに寄っていくのであれば、それに適した環境を用意する必要があると思います。テレビやほかの媒体でもプレイできるようになっていけば、モバイルで遊べるコンテンツがそれだけ広まっていくということなので、環境を整えてゲーム自体が盛り上がっていくのは、我々にとってもうれしいことなんです。

ゲームユーザーさんに居心地のいい環境を作ることは、結果的にメーカーさんにとってもビジネスの拡大になると思いますし、それがゆくゆくはドコモのためにもなっていく、それは確信しています。じつは“Shift for docomo”というサービス名も、技術革新によって遊ぶ環境が移行していく、シフトしていくというところから取っているんですよ。

1周年記念キャンペーンも開催!

――9月19日から開始された1周年記念キャンペーンについて教えてください。

細川 昨年の8月からサービスを開始して、めでたく1周年を迎えられたということで、“Shift for docomo 1周年記念フォロー&リツイートキャンペーン”を開催しています。“Shift for docomo”の公式Twitterのツイートをリツイートしていただくことで、テレビやAmazonギフトカード、dポイントといった豪華賞品が、1周年ということで111名様にプレゼントされます。こちらのキャンペーンは10月2日まで開催していますので、ぜひご応募ください。

また、いくつかのゲームでは、ゴールデンウィークにも行ったようなポイント還元キャンペーンも行いますので、これらのキャンペーンを機会に“Shift for docomo”のご利用を始めていただければと思います。

キャンペーンページはこちら

――では最後に、いま“Shift for docomo”を利用しているユーザー、そしてこれから新規で触ってみようかと思っている人に向けたメッセージをお願いします。

細川 先ほどもお話ししたように、ゲームを楽しむための環境を、長期にわたって支援していきたいと思っています。“Shift for docomo”の特徴である、dポイントを使ってどこよりもお得に、どこよりも便利に遊べるという環境はこれからも作り続けていきますので、ぜひご利用ください。

ゲーム市場は1兆円を超えるような大きな市場になっていて、正直スマートフォンで1兆円を超えるようなデジタルコンテンツは、ゲーム以外にはまだないんですよ。そういう意味で、ドコモ全体にとってもゲーム市場は大切で、スマートフォンを支えているひとつの柱なんです。

なので、ドコモとしては積極的にゲームに関する取り組みをやっていきたいと思っています。“Shift for docomo”だけでなく、つぎのフェーズに移っていくような技術革新の部分も含めて取り組んでいきたいですね。

――そういった技術的な部分、とくにスマートフォンとは少し離れた分野に関しては、他社との提携もしていくのでしょうか?

細川 そうですね。たとえば5Gではストリーミングが注目されていますが、そういったところではまさにパートナー企業さんと協力している部分もあります。ストリーミングに関して言えば、フィンランドにあるHatch entertainmentという会社と業務提携をしていて、彼らはスマートフォンのゲームを定額制で遊べるストリーミングプラットフォームを研究していたりします。

――すでに他社との提携も進められているんですね。

細川 ほかにも、アメリカのMagic LeapというMRハードウェアの企業に出資をして、最近注目されているMRコンテンツなども手掛けられるような準備を進めています。そういった企業の方々と協力していきながら、ゲーム市場がより大きくなって、ユーザーの方々がより楽しめる環境を作っていきたいですね。

そういった部分で言えば、ドコモはどこの企業よりもゲームユーザーのためになる環境を整えていくつもりなので、ぜひご期待いただければと思います。

――ユーザーにもそれを楽しみにしてほしいと。

細川 はい。あと、ユーザーの方々に関しては言えば、やっぱりパソコン版で遊びたい、という声を積極的に上げていただければと思います。やっぱり、我々からゲームメーカー様にお声がけをするよりも、実際のユーザー様からご意見が出たほうが、ゲームメーカー様にも響きますからね。いま遊んでいるゲームをパソコンでも遊びたい、という方はぜひその思いをTwitterなどで拡散してください(笑)

――ありがとうございました!

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