【新作】台湾震撼!!殺人犯の半生を追い報道の真相を暴くパズルサスペンス『螢幕判官』

2019-08-03 11:00 投稿

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螢幕判官

1970年代の台湾に生きた少年と家族の物語

残酷な事件の一報を告げるニュースは、父親との口論をきっかけに刺してしまった息子に精神的疾患の疑いがあることを大々的に取り上げた。

複数の刺し傷がある父親とそれを実行してしまった息子。その現在と過去を追い、彼ら家族のあいだに起こった悲劇を追体験していく。

それが本記事で紹介する実話を題材にしたパズルサスペンス『螢幕判官』だ。

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ゲームの見どころ
●幼少期を描く奇妙な世界のパズルアクション
●救いはあるのか!? 実写を交えた壮絶な物語

幼少期を描く奇妙な世界のパズルアクション

本作は2018年4月にSteam版、8月23日にはNintendo Switchダウンロード専用ソフトとしてリリース。1970年代に発生した実話を題材にしたことでも多くの話題を集めたパズルサスペンスゲームだ。

大衆の怒りを買った凶悪な事件を多くのメディアが報道。テレビ越しにそれを見るものたちは情報に煽られ、犯人の死刑を望むようになっていく。

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物語は父親を刺した犯人の幼少期までさかのぼる。

そこで、自分の父親が女の先生と抱き合っていたことを聞かされて困惑。主人公は母親に会うため、お昼寝時間中の園内から外に出ようと試みるのだが、さまざまな障害に行く手を阻まれてしまう。

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パズルゲーム感覚で彼自身の記憶を追体験していく本作には、寝ている友だちを布団ごと動かして抜け道を作るパズル。彼を探し徘徊する先生たちから身を隠して移動するステルスなど、多彩なゲーム要素が散りばめられている。

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空想の世界と現実、ふたつの世界が交錯する演出は、揺れ動く主人公の感情を見ているようでとてもおもしろい。

コミカルタッチでありつつもどこか不気味なキャラクター。彼らの見せる表情は何気ない場面でも不安と恐怖を感じさせる。

そして物語は幼稚園児から中学生へ。

少年が向き合う現実と心の内側を描く空想の世界を、文字通りパズルのように解き明かしていこう。

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救いはあるのか!? 実写を交えた壮絶な物語

事件の第一報を伝える冒頭のニュースから始まり、本編中で何度か実写パートの報道が描かれる。

父を何度も刺した少年という報道。幼少期の葛藤や両親が生み出した修復し難い関係を目の当たりにしていくプレイヤーは、それら報道に違和感を感じていくだろう。

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“みんな戻ってこない、嘘つきだ”と訴えるぬいぐるみたち。

物騒な連中に対抗する自分の姿を古代ローマの戦士に重ねる学生時代。

これが空想の世界なら現実では何が起こっていたのだろ。

双方から得る情報がさまざまなことを想像させ、それを上回る悲劇的な展開に胸が苦しくなっていく。

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ゲーム自体のボリュームは少なく、パズル要素で詰まることがなければ2時間もかからずクリアーできるだろう。

細かなところに主人公の心情や末路を暗示するもの、現在と過去の出来ごとを示唆するヒントが散りばめられている。

小さな行き違いが大きな溝を生み、それが次第に修復不可能な歪みとなっていく有り様を生々しく描写は、見ていて胸が引き裂かれるような気持ちにさせられる。

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殺人犯として裁かれることとなる主人公。その半生は理不尽で切なくもあり、これが事実をもとに作られたと知ればさらにつらくなってしまう。

どうしてこんな事件が起こってしまったのか。

その原因と結果を個々に受け止め、しっかりこの事件と向き合ってみるといい。

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P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら

螢幕判官

対応機種iOS/Android
価格iOS:360円[税込](アプリ内課金あり)
Android:310円[税込](アプリ内課金あり)
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ジャンルアドベンチャー
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