【新作】ネコがネコのために寿司を握る!!夢とロマンとネコが詰まった至極の経営シミュレーション『ねこしろ』

気ままで優雅なネコぐらし

ここは人っ子1人いないネコの世界。町から町へと船で旅して海産物を集め、それをネタに握った寿司の売り上げで生計を立てていく。

いっけんすると放置ゲームのようなテイストだが、その実態は根気が求められる本格設計。ドットで描くノスタルジックな情景とBGMがプレイヤーの心をゆっくりと癒やしていく。

それが本記事で紹介する経営シミュレーションゲーム『しろねこ』だ。

釣った魚で寿司屋を動かす自給自足の経営

下町情緒溢れる港の玄関口として栄える“ほうちょう村”を拠点に、船員が集めた海産物を寿司職人に託し、その売り上げや戦利品を使って村や船を発展させていく。

ネコしかいない世界の経営者としてミニマムなスローライフを楽しむのが本作の目的だ。

基本的に本作は船員の視点で進むので、航海中は村の様子を伺うことはできない。

寿司ネタは不足していないか、売り上げはどのくらい出ているのかと気になってしまうのは親心。各寿司職人には得意な寿司ネタが決まっており、それ以外の寿司を握ってくれないけどそれも職人のこだわりってもんだろう。

そんなわけで、不要な海産物は船の積載量を圧迫してしまうのだが、利益は下がるがいさぎよく売却してしまうのがベスト。

この割り切った性格というかポリシーがネコらしてとてもいいのだ。

本作は放置ゲームのようだが起動していないあいだはゲームが中断。まとめてネタを与えておいても閉じてしまえばサボってしまう。

しかし、目が離せないからこそネコ1匹1匹に愛着が湧いてくる。

手がかからないようでいてやることが多いあたりも、どこかネコらしさを感じられるポイントだ。

職人を雇い育てていく育成要素

船員の場合は漕ぐ速度や回数、職人なら寿司を提供する速度や売値など、ネコたちには複数のステータスがあり、個々の仕事で稼いだ経験値を使って自由に強化できる。

“技術はその目でみて学ぶもの”とか、“皿洗いを10年やれ”とかそんな理不尽な下積みはナンセンス。実践をくり返すことでネコたちはどんどん育っていく。

プレイヤーはそれを黙って見守り、「ここを伸ばしてみようか」とそっと手を差し伸べる。

それくらいの距離感でネコといっしょにスローライフを送ろう!!

海外進出も!?　寿司ネタを増やす広域探索

船員が乗る船には漁網や積載量、船員の上限といったステータスがあり、ランダム性の高いマルバツ形式のルーレットを通じてアップグレードできる。

時間帯や海域によって釣れる魚介類のラインナップが変化。航行できる範囲を広げることで、高価なネタを入手できるようになる。

さらに、“てつ村”にはイタリア行きの船なんてものがあり、“製造原価支払い”を満額納めれば、さらに海域を広げることもできるようだ。

たくさんの夢とネタが詰まった大海原を旅して、世界最高のお寿司を握り、食通なネコたちの舌をうならせてやろう!!

P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら

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