【新作】こんな給食当番は嫌だ!!残酷な罠に命を狙われるミステリーホラー 『私立ゾンビ学園：黒いキッチン』

史上最恐の給食当番アトラクション

とある夜、森の一角でフードを被った複数のものたちが、焚き火を囲んで怪談話をしている。

オリビアという名のリーダーらしき女性が語り部となって始まるのが、本記事で紹介する2Dミステリーホラーゲーム『私立ゾンビ学園：黒いキッチン』だ。

給食当番である男子生徒の身に何が起きたのか。

多彩な罠を乗り越え地下室から脱出できるか、恐怖の真相を解き明かすことができるかはすべてキミの腕次第だ!!

触れれば即死の世界一危険なキッチン探検

主人公のピョンは全国の若者が憧れる世界最大規模の私立高校に通う男子学生。彼はくじ引きによって給食当番を押し付けられ、稲光が鳴り響く悪天候の中、たった1人で放課後の給食室を訪れる。

不満を吐き散らすピョンはストレスを発散するため、給食室にイタズラを仕掛けてご満悦。思惑通りだと思われたつぎの瞬間、帰りのエレベーターにトラブルが起こり異臭を放つ見知らぬ地下室に迷い込んでしまうのだ。

本作は序盤に簡単な謎解き要素が用意されているが、それ以降は高温の蒸気や振り子の原理で動く鎌など、触れたら即死という危険な罠を回避しながら先を目指すアクション要素が強い。

また、即死という設定だけ聞けばハードモードだが、地下室の各所にあるダンボールからアイテムを回収しておけば、その数だけリトライすることができる。

こまめにオートセーブが発生するので大幅に戻られることもなく、想像していたよりも快適に楽しめるというわけだ。

さらに、画面右上にはミッション内容がつねに表示されており、いま自分が何をすべきなのか明確なので迷うこともない。

なお、中盤あたりから難易度とともに死亡率も上昇。アイテムが底を付く可能性もあるが、広告動画を再生すれば同様にリトライできるあたりも良心的だ。

エグいのはあくまでも多彩な罠が仕掛けられた地下室の構成だけで過激な演出もなく、ゲームとしてはとても遊びやすい。

簡単なルートを選んでクリアーを目指すか、それとも困難なルートの先にあるアイテムを回収していくか。

プレイヤーの判断でケーム性が変化してく点も好感が持てたぞ。

ゾンビはいずこ!?　拡張していくエピソード

本作のタイトルはずばり『私立ゾンビ学園：黒いキッチン』だが、なんと2019年2月現在プレイできるエピソード1にゾンビは登場しない。

ゾンビを待ち望んでいた筆者にとってはまさに悲報。地下室から脱出するためのマスターキーを咥えて逃げたネズミvs給食係。そんなシュールなシチュエーションが最後まで続くのかと思われた。

しかし、ゲーム中盤あたりで事態は急転。突如出現した巨漢の男がネズミを捕食してしまうのだ。

中盤までは多彩な罠を回避する展開だったが、これ以降は男からの逃走劇がスタート。『青鬼』を彷彿とさせるあの緊張感を嫌ってほど味わうことになる。

今後、追加されるであろうエピソードにゾンビが登場するのか。

“おぞましい食事が原因で感染した生徒たちがゾンビ化”

なんて王道展開も悪くない。

どんな方向にエピソードが進んでいくのか期待したい作品だ!!

P.N.深津庵
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