親子がいっしょに遊べる家庭用『にゃんこ大戦争』を!『ふたりで!にゃんこ大戦争』開発者インタビュー

2018-12-13 18:00 投稿

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にゃんこ大戦争

ニンテンドースイッチ進出の狙いとは?

2018年11月でリリース6周年を迎えた『にゃんこ大戦争』(以下、『にゃんこ』)。

“そろそろ、仕掛けるかにゃ。”という6周年キャッチコピーの通り、ゲーム内イベントやリアルイベント、新アプリのリリースなど、さまざまな方面での仕掛けを展開し、熱い盛り上がりをみせている。

そしてさらなる新展開として、『にゃんこ』はいよいよ据え置き型ハードにも進出。来たる2018年12月20日には、Nintendo Switch用ダウンロードソフト『ふたりで!にゃんこ大戦争』がポノスよりリリース予定だ。

にゃんこメイン1

今回はいよいよ発売間近となった本作について、プロデューサーを務める清水聖之助氏へのインタビューを実施。据え置き型ハードで表現される『にゃんこ大戦争』の新たな魅力について、実際のプレイを交えつつお話を伺った。

ニンテンドースイッチを選んだ理由

――まずはNintendo Switchで『ふたりで!にゃんこ大戦争』を開発するにいたった経緯を教えてください。

清水 3年前にニンテンドー3DS版『とびだす!にゃんこ大戦争』をリリースしたのですが、それがダウンロード専売ソフトランキングで3年連続で1位になるほどの人気があったんですよ。それでこの6周年をきっかけに、そろそろ仕掛けてみようかな、と。

――今回ハードとしてNintendo Switchを選んだのは、どのような理由からでしょうか?

清水 やっぱりユーザー層的に任天堂ハードとの相性がいいのかな、というのがありますね。今年の春先ごろに開発することが決まったのですが、この6周年に合わせてこれまでの集大成を残したいというのがあったんですよ。今回は3DS版ではできなかったことも含め、いろいろな反省を生かしながら作っています。

開発中のゲームを実際にプレイ!

――本作について、スマホ版とのおもな違いを教えてください。

清水 タイトルにもある通り、ふたりで遊ぶという点が最大の特徴です。実際にやってみましょうか。

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――現在モード選択画面ですが、1P・2P両方の操作を受け付けるのは珍しいですね。

清水 ファミコン時代の感覚ですね。操作の取り合いになるぞ、というのがやりたくて(笑)。ぼくらファミコン世代が遊んでいたゲームには、こういうゲームが多かったんです。

――続いてキャラクター編成画面です。

清水 編成画面は1Pと2Pが分かれていて、ひとりだと10体編成できるんですが、ふたりプレイだとそれぞれ5体ずつ編成します。ここだけ操作をちょっと特殊にしていて、それぞれ自分の編成画面だけをいじれるようになっています。

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――いよいよ実際の戦闘に入りました。メイン画面の雰囲気はスマホ版と似ていますが、やはり実際に操作する画面下部が大きく変わっていますね。

清水 左下に1P、右下に2Pの編成が表示されて、それぞれが個別に操作する形になります。後の基本的な流れは変わりません。

でも、にゃんこ砲は少し変わっていて、ふたりで協力して発動するように変更しています。「せーの!」って感じで息を合わせないと失敗することもあります。

にゃんこ画面1

▲お互い5体ずつのにゃんこしか出撃できないので、編成のバランスも重要だ。友だちと声をかけあって戦おう。

後は、戦闘終了時にふたりの成績が最後に出て、細かい数字を見られるようになっています。

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▲ふたりの成績を見比べてみるのも楽しみ方のひとつ。

――ふたりで遊ぶにあたって、育成はどのような形になるのでしょうか?

清水 セーブデータ単位での育成になっているので、流れはいままでの『にゃんこ』と変わりません。2Pはゲストプレイヤーという扱いになっていて、戦闘時のみ1Pが育成したキャラをを借りて遊ぶ感じです

――今回協力プレイをメインに据えていますが、ふたりで遊ぶにあたって対戦要素なども検討されたのでしょうか?

清水 ニンテンドー3DS版では実験的に対戦モードを用意していたのですが、それは“ニンテンドー3DS”というハードの特性としてプレイヤーがそれぞれ持ち寄って遊べるというのがあったんですよ。

逆にNintendo Switchではおすそ分けプレイというコンセプトを生かして、対戦ではなく協力プレイを採用しています。

家庭用でガチャはどのようになる?

――実際にプレイしてみたわけですが、スマホ版では見たことのないキャラクターが混じっていたような……。

清水 ネコブラザーズという、Nintendo Switch版限定のキャラですね。これは早期購入特典として入手可能です。

にゃんこ画面2

――こういったNintendo Switch版限定キャラはほかにもいるのでしょうか?

清水 雑誌付属のシリアルコードで入手できるキャラもいますが、基本的にはこの1体だけですね。

――スマホ版に登場したにゃんこはどの程度登場するのでしょうか?

清水 今年の春ごろまでにリリースされたものを中心に収録していますが、すべてが登場するというわけではありません。超激レアのキャラクターについては、ガチャシリーズ自体がスマホに比べるとちょっと少なくなっています。

――ガチャの話が出てきましたが、本作ではガチャのシステムはどのようになっているのでしょうか?

清水 単体で完結するソフトですので、スマホのようなイベント形式での開催にはなりません。ゲームを進めていくとガチャシリーズが開放されていきます。超ネコ祭はもちろんのこと、昔から人気のあるシリーズを中心に収録しています。

にゃんこガチャ

――スマホではネコカンを使ってガチャを回しますが、そこの仕組みはどのようになっているのでしょうか?

清水 基本はネコカンをミッションで手に入れていくのですが、ミッションがスマホ版とは少し異なる位置付けになっています。

クリアーごとのミッションなどがスマホ版よりも細かく区切られていて、ゲームを進めるとネコカンが定期的に補充され、自然とガチャが引けるようになっています。

1日2回ログインボーナスを配布しているので、そこでネコカンとにゃんチケが手に入ります。補充はなるべくするように気を使っています。

家庭用ハードに合わせる難しさ

――Nintendo Switch版ならではの注目ポイントがあれば教えてください。

清水 “にゃんにゃんチャンス”というミニゲームを収録しています。いろいろな種類があるのですが、いずれもふたりで協力できるようになっています。

ゲームを5回プレイするごとに、30秒だけこのミニゲームを遊ぶことができて、成績に応じたごほうびとしてネコカンや経験値がもらえます。スマホ版と比べるとコンテンツが少ないので、一気にやって飽きさせないようにしつつ、統率力を少し回復してもらう目的で入れました。このミニゲームだけを遊べるモードもありますよ。

にゃんこミニゲーム1

▲ミニゲームもふたりで協力することができる。

――開発で苦労した点があれば教えてください。

清水 タッチ操作のスマホと違って、すべてボタン操作で対応しないといけないのが大変でしたね。意外と『にゃんこ』って押せるところが多いんですよ。

もちろん全部をそのまま選べるようにすることもできるんですが、すごく見づらくなってしまう。それで不要な要素をどんどん省いて、なるべくシンプルにまとめるようにしました。

――そうだったんですね。いま実際に触ってみた感じでは、とくに違和感はありませんでした。

清水 操作の違いに合わせてUIをいろいろ変更していったのですが、自然になじむまでトライアンドエラーをくり返したおかげかもしれません。

親子2代で遊べるゲームを目指して

――ネット経由でのフレンドとの協力プレイは可能でしょうか?

清水 今回はレトロな楽しみかたをメインに考えていたところもあって、ローカルでの協力プレイのみとなります。

ネットでフレンドと遊ぶ要素については、今後の課題ですね。ネット上でなら協力より対戦が盛り上がるかもしれないというのもありますし、もうちょっとシステム的にも凝っていないとネット経由で遊ぶ意味もないのかなと思ってます。

にゃんこ砲

▲息を合わせて打つにゃんこ砲は、ローカルでの協力プレイならではかもしれない。

アップデートで変更していく予定は今のところないので、あるとすればまた新しい形でお見せすることになると思います。

――それ以外のダウンロードコンテンツの提供やアップデートの予定はあるのでしょうか?

清水 今のところ予定はありません。

ただ、スマホ版にあるゾンビとかスターエイリアンのような、いろんなシリーズがまだ残っています。レジェンドステージもスマホだとすごい数がありますが、本作ではその前半までをピックアップして収録しています。やろうと思えばまだまだいろいろと追加する余地は残っていますね。

仮に追加するにしても、それが追加パックになるか、2として販売する形かはまだわかりません。

――ステージについて、スマホ版との違いはどのようになっているのでしょうか。

清水 スマホだと日本編や未来編など、それぞれが3章分ずつありました。今回はそれだと長いので、ダイジェスト的にいいところだけ48ステージずつピックアップしています。

ただ、そうすると入手できるお宝の総数も減ることになるんですよ。なので、そのぶん難易度を調整しつつ、入手できるお宝を調整しています。未来編と宇宙編がそれぞれスマホの日本編2章・3章に相当する感じですね。スマホよりだいぶ簡単になっていると思いますよ。

――ガチャや曜日ダンジョンが用意されていたりなど、パッと見た印象はスマホ版と似ていますが、いろいろと調整が加わっているのですね。

清水 中には『にゃんこ』に興味はあっても、スマホでは遊ばせてもらえないお子さんもいると思うんですよね。そんなお子さんたちに、できるだけスマホっぽい要素を用意して、スマホ版の雰囲気も楽しんでもらおうと思っています。

――999円という価格を考えれば、かなり遊びごたえはありそうですね。

清水 ボリュームはすごいです。またダウンロードランキングに入るといいなーと思っています。

Nintendo Switch版は小学生をメインターゲットにしていますが、スマホ版では40代ぐらいのユーザーにも人気があるんですよ。親子で遊べるゲームになれたらいいな、と思っていますので、よろしくお願いいたします!

にゃんこ大戦争

対応機種iOS/Android
価格無料(アプリ内課金あり)
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ジャンルシミュレーション
メーカーポノス
公式サイトhttps://www.ponos.jp/games/thebattlecats/
公式Twitterhttps://twitter.com/PONOS_GAME
配信日配信中
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