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『FGO Arcade』は『FGO』の宿命に立ち向かうためのコンテンツ! 既知×未知で新しい体験を【CEDEC 2018】

2018-08-24 16:16 投稿

スマホ向け運営型ゲームの末路から構想

2018年8月22日より開催されている、ゲーム開発者向けカンファレンス“CEDEC 2018”。

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本イベントにて、ディライトワークスによる“Fate/Grand Order Arcadeを支える、“非常識”な企画術。”というセッションが行われた。本記事では、この『Fate/Grand Order Arcade』(以下、『FGO Arcade』)のセッションの模様をお伝えしていく。

『FGO Arcade』を語るうえで大事な3つの非常識なコンセプト

登壇した執行役員 クリエイティブオフィサー FGO PROJECTクリエイティブプロデューサーの塩川洋介氏は『FGO Arcade』を語るうえで3つの“非常識だけど大事なコンセプト”があることを語ると、さっそくひとつ目へと話を進めていった。

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その1:サービス終了に立ち向かう

塩川氏はコンセプトを語る前説として、2017年に300を超えるソシャゲがサービス終了し、消滅したことを語った。この“サービス終了”という言葉はすべてのソシャゲ・スマホ向け運営型ゲームに必ずついてまわる言葉でもある。

塩川氏も2016年1月の時点で懸念を懐き、同時に“消滅させたくない”とも考え始める。そして、『FGO Arcade』の企画検討を開始するに至ったという。

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アーケードとして展開することで、ゲームをプレイするたびに英霊がカードとして手元に残る。プレイを重ねればそれだけカードも増えていき、『FGO』と言う作品を形ある物として残せるようにしていくことを企画段階から検討していた模様。

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その2:性能の限界に立ち向かう

続いて、塩川氏は2012年にiPhone 5が発売したこと、iPhone 5が『FGO』の対応端末であることを語り出すと、スペックの制約により魅力を余すところなく伝えられていない点に着目。この点も企画立案のタイミングである程度考えており、なんとか表現したいと検討していた。

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この点もアーケード化することで、各イラストレーターたちが思い思いの画風で描いた英霊たちを3Dに可能な限り落とし込むことで対応。その結果、『FGO』本編だけではチェックしきれない背面や3Dモデルならではの動きなど、各英霊の魅力にさらに触れられることが可能となった。

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その3:端末の制約に立ち向かう

最後のコンセプトとして、塩川氏は『FGO』の“コマンドオーダーバトル”を紹介。それと同時に本バトルシステムはスマホに最適化されたものであるため、テレビCMなどで描かれる“Fateらしいバトル”と比べると表現しきれていない感じが否めないとの語る。そんな、スマホでは操作不可能な“Fateらしいバトル”を実現したいとも考えていたという。

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▲2016年1月のアーケード企画案の時のアート。いつもとは違うアングルから英霊たちが各々動き、戦闘をくり広げている様。そんな画面の各所に『FGO』でもよく目にするアイコンをちりばめ、『FGO』らしさと“Fateらしいバトル”を融合しようとしていた。

なお、実現するにあたり、やはりアーケードゲームというのは非常に相性が良かったようで、スマホでは難しいバトルの動きも実現できそうな雰囲気になっていた。

しかし、操作が複雑すぎると『FGO』しかプレイしたことがないユーザーにとっては、敷居が非常に高くなってしまう。もちろん、その点も考えられており、ゲームシステムとコントローラーを1点物として準備できるアーケード筐体ならではの特徴を生かし、いままでとは違う『FGO』にたどり着くのだった。

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▲こちらがシンプルにまとめたコントローラー。攻撃ボタンは右の菱形ボタン。これを連打することでコンボを出せる。

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▲そして、いよいよ稼働した『FGO Arcade』の実機プレイが動画として映し出された。端末の制約などが気にならない躍動感にあふれる画面が印象的だ。

つまり『FGO Arcade』とは?

サービス終了に立ち向かい、性能の限界に立ち向かい、端末の制約に立ち向かう。以上3点に立ち向かった『FGO Arcade』は、ひと括りにするとソシャゲが辿ってしまうであろう宿命に立ち向かうために生み出された『FGO』であったという。

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なお、2018年7月末から稼働開始となった『FGO Arcade』。約1ヵ月で以下のような記録を生み出していることが塩川氏から語られた。

・新規ユーザー数:累計30万人突破
・1台あたりの平均インカム(SEGAの別ACタイトルと比較して):約2.5倍
・物理カード枚数:累計1000万枚突破

そんな本作を含む『FGO』シリーズのゲーム企画には、とある共通したコンセプトが隠されているという。それは既知×未知だ。

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既知というのはスマホで多くのプレイヤーが遊んでいる『FGO』のこと。これに未知の部分としてアーケード、VR、AR、リアル脱出ゲームなどなど、『FGO』の世界観だけれども、『FGO』本編だけでは決して体験できない未知の経験をミックスすることで“もしも”を企画していくことが『FGO』シリーズにおけるゲーム企画の根底にあると塩川氏は語り、本セッションを締めくくった。

■これまでの『FGO』シリーズにおける“既知×未知”

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Fate/Grand Order Arcade

メーカーアニプレックス/セガ・インタラクティブ/ディライトワークス
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