【大塚角満のFLOプレイ日記 かど散歩】第6回:木属性の謎

2018-07-31 14:43 投稿

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木属性の謎

珍しく、中目黒目黒のゲームが続いている。

……ホラ。

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どんだけ気に入ったんだよ『ファンタジーライフ オンライン』www サービスが始まる前は、

「俺、『ファンタジーライフ』ってやったことないんですよね~。なので、徹底的に遊び込むかと聞かれると“うーん”って感じかと。まあ、大塚さんに付き合わないといけないんで、そこそこはやりますよ」

なんていう態度だったのに……毎朝6時からやってるじゃねえか!! 存分に遊び込んでるよ!!

そんな感じで闇雲に突き進んでいる目黒ではあるが、前述の通りニンテンドー3DS版を遊んだことのない初心者なので、基礎がぜんぜん身についていない。世界観にからむ固有名詞とか、懐かしの登場人物なんかを知らないのはもちろん、

「え?? ふつう、そんな勘違いする??」

という、『ファンタジーライフ』うんぬん以前に、「ゲームの約束事として、そりゃねえだろ!!w」ってことも間違えるからおもしろい……というか、頼りにならない。

先日も、こんなことがあった。

以前このブログで書いたが、俺と目黒は最初に進めるライフを決めることができず、最終的にアミダによって、

・角満……狩人
・目黒……木こり

という職を神から授かり、甘んじて受け入れて、新たな冒険の歩みを始めた。当然、マルチプレイのときもこのライフを使うので、戦闘の中心は狩人である俺になりがちだ。ライフによる役割分担が『ファンタジーライフ』というゲームの土台を支えているので、“戦闘は角満、採取は目黒”とすれば、まことにスムーズにマルチプレイは回る

……はずであった。

その日、マルチクエストに集合した俺と目黒のふたりは、討伐クエストの“働く黒騎士”に行こうと決めた。推奨レベルが12以上という、序盤もいいところの討伐クエストで、このときすでにレベル21くらいになっていた俺にとっては非常に安パイなクエストと言えた。

一方の目黒はこのとき、まだレベルが10に満たなかったと思う。加えてライフも採取系の木こりなので、俺は端から、

(戦闘は、俺ひとりでやるようなものだな)

と覚悟を決めていた。目黒は、何も言わなかった。

そして、討伐クエストが始まった。パーテル大平原の、木に囲まれた森の一角を舞台にして、まずはザコ敵を相手にする。レベル的に優位な俺の攻撃力は頭抜けているので、危険なシーンはまったくない。しかし、戦闘系ではない目黒はやはり苦戦をしていて、

「くぬくぬ!! ……ぬおぉぉおおおお!! なんで死なねえんだこのザコは!!」

なんて、口汚く大騒ぎをしている。その様子を苦笑して眺めながら、俺は目黒を諭した。

「まあまあ。目黒、木こりなんだから、そんな無理しなくてもいいよw そこらに生えてる木でも伐ってくれればさ」

しかし目黒、俺の提案を一蹴した。

「何言ってんすか!! 俺だって戦いますよ!!」

そして間もなく、ボスである“黒騎士はたらきバチ”が現れた。↓こいつね。

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画面に表示されたこのモンスターの特徴によると、弱点は“大地”属性のようだ。それを見て、俺は何気なくつぶやく。

「ほうほう。こいつ、弱点は“木”なんだな。火だと思っていたわー」

これは俺の間違い……というか悪いところなのだが、大地属性のアイコンが葉っぱに見えることから、ついつい“木属性”と言ってしまうのである。この発言に、ナゼか目黒が反応した。

「お!! ついに俺にも活躍の場が!! 任せてくださいよ!!」

「え?」と俺。

「え??」と目黒。

意外な発言に驚いた俺だったが、どうにか脳ミソを回転させてひとつの結論に達した。

「あ、そうか! もしかして、★4とか★5の木の武器を持ってきたのか! それは強いな!」

しかし、目黒の反応はつれない。

「いや、★2のショボい斧ですが」

「え??」と俺。

「え???」と目黒。

何を言っているんだコイツは……と訝しみながらも、再び脳ミソをガウンガウンと回転させて、新たな結論に達した。

「あ!! ナルホド!! もしかして、★4とか★5の強いパートナーを連れてきたんだな! そいつは心強いな!」

しかし、目黒の回答はにべもない。

「いや、パートナーってよくわからなかったので、テキトーなキグルミを連れてきていますが」

「え???」と俺。

「え????」と目黒。もう、わけがわからん。

そんな四次元の会話をしているうちに、目黒が、

「うおおおお!!! 俺はキサマの苦手属性だ!!! 木こりの一撃を喰らえぇぇえええ!!!」

と叫んで、黒騎士に突っ込んでいった。しかし、与えられたダメージはひとケタばかりで、とてもじゃないけど苦手属性のソレではなさそうである。そんな状況に「おかしい……」と首をかしげて、目黒が俺に聞いてきた

 「大塚さん、このハチ、が苦手なんですよね!!?」

俺、コクンと頷く。

 「うん、そうだよ。……っていうか、大地属性な」

目黒、目をひん剥いて驚きの表情を作った。

 「えええええ!!!? 大地ってなんすか!! 俺が苦手属性じゃないんですか!!?」

ヤツの言っていることがさっぱり理解できず、今度は俺が驚きの顔になった。

 「いったいオマエは、何を言ってるんだ??」

そしてついに、目黒は“勘違いの核心”を吐き出す

 「え?? 俺、木こりじゃないっすか?? 木こりって……木属性なんですよね??? “”こり、ってくらいだし……」

飲んでいたアイスコーヒーを噴水のように噴き出した俺、咳込みながらワアワアとわめいた。

 「木こり木属性じゃねえよ!!!!!(怒)」

そんな目黒は今日も、いろいろと勘違いをしながらもせっせとファンタジールで汗を流しておりますwww

おしまい。

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大塚角満

大塚角満(おおつか・かどまん)…… 週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。編集業務のかたわら、執筆活動を精力的にこなしており、多数の連載記事を持つ。著書に、『モ ンスターハンター』シリーズのプレイ日記をまとめた『逆鱗日和』シリーズが9作、『ダークソウル』のプレイ日記をまとめた『折れてたまるか!』シリーズな ど。ファミ通Appでは、“熱血パズドラ部!”を始めとするスマホゲームの執筆活動も行っている。

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対応機種iOS/Android
価格無料(アプリ内課金あり)
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ジャンルRPG
メーカーレベルファイブ
公式サイトhttp://www.fantasylife.jp/flo/
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