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【大塚角満のFLOプレイ日記 かど散歩】第5回:今日も、肉は消える

2018-07-30 19:08 投稿

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今日も、肉は消える

みなさ~~~ん! 冒険してますか~~~!!(ユエリア風)

『ファンタジーライフ オンライン』がサービスインして、まもなく1週間になる。ダウンロード数は瞬く間に100万を突破し、それに比例するようにセールスランキングでは並みいるベテラン勢をゴボウ抜き。人気ゆえか、サーバーメンテナンスの回数も多くてヤキモキさせられることもあるが、徐々に落ち着いていくことだろう。

『ファンタジーライフ オンライン』がこれほど人気になっているのは、ニンテンドー3DS版からの根強いファンが多いってことに加えて、そんなベテランも新人さんも遊びやすい、マルチプレイの敷居の低さにあるんじゃないかと思っている。野良でも、“ともだち”だけの限定プレイでも、思い立って部屋を立てれば数秒後にはファンタジールに降り立っているのだ。ニンテンドー3DS版でさんざん遊んだアドホックプレイのそれを思わせる手軽さは、ゲームのポップな雰囲気にまことに合致していると思う。

俺も連日、中目黒目黒やたっちーといった同僚たちと、マルチプレイにいそしんでいる。マルチクエストのページにある“ともだちチェック”を使えば、ともだちが作っている部屋が一目瞭然でわかる仕組みになっているので、じつに都合がよろしいのだ。俺が部屋を立てても……ホラ、速攻でたっちーが入ってきた。さっそくパーテル大平原にフィールド探索に出かけるとしよう。

パーテル大平原・東のフィールド探索スタート地点は、↓このポジションである。

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俺のアバターが何か言っているが、あまり気にしないでくださいw

クルブルクの城下町からつながる小道を走り出し、左にカーブする坂を下ると、パーテル大平原の東端に出る。立ちつくす王国兵士へのあいさつもそこそこに、たっちーに声を掛けた

「へい! 好戦的な肉食のケモノどもを相手しつつ、まずは採取を……ってオイ!!」

俺の言うことなど1ミクロンも聞かずにたっちーが業物を引き抜き、のんびりと草をはむバハ・ハ(人畜無害な羊型の動物)に躍りかかった。たっちーの持つ片手剣は、「これ、★5のすんごいのが出てん!」と自慢をしていたとんでもないシロモノで、当然ながらバハ・ハなんてひとたまりもない。

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「ナムナム!!!><」

たっちーが合掌した。そして、

「すまぬ。我らが生きるために、お肉をいただくことを許してくれ、ジンギスカン君」

と神妙な顔をする。

そう……。

やさしく、楽しげな描かれかたをしているが、ここは生きるために奪い、奪われることもある、野生の大地なのだ。たっちーが狩ったバハ・ハも、やがていろいろなライフにより布や料理に加工され、生きとし生けるものの血肉となっていく--。

「まさに、生の営みの縮図……。生きるためには、狩らねばならない。もたもたしていたら、こっちがやられてしまうかもしれないんだからな。強くなりたければ、喰らうしかないのだ」

芝居がかった声で、俺が言った。なにもそこまで深刻に考えながら遊ぶこともないが、いまはとにかくファンタジールで走り回れるだけで幸せで、ついつい浮かれて言葉数が多くなっているのである。

大平原をテキトーに走り回って満足した俺は、たっちーに向かって、

「キリタチ山のほうまで行ってみようぜ」

と水を向けた。そこでいきなりイネムリドラゴンに挑む……なんてことをするつもりはなく、連れてきたパートナーの採掘師とチェンジして、キリタチ山の麓に密集している“クルブルク鉱”を掘りまくろうと思ったのだ。

パーテル大平原からキリタチ山に抜ける山道は、ニンテンドー3DS版を遊んでいた当初から大好きなロケーションのひとつだ。俺は子どものころ、

「将来は鉱物学者になる!!!」

本気で思っていたくらいの石好きなので、この山道に見る岩肌が露出した崖や、屹立するクルブルク鉱のような結晶にはことのほか目がない。一方、荒ぶる王国兵士のたっちーは、山道を根城にしている爬虫類“スナトカゲに、

「どりゃりゃりゃりゃぁぁあああ!!! どっせぇぇぇええいいいい!!!!」

なんて、マンガのフキダシのような怒声を張り上げて蛮勇を振るっていた。やはりライフは、その人の性格にも少なからず影響を与えるのだろうか? たっちーを見ていると、そう思わずにはいられない

そしてこの山道にはもうひとつ、俺の好きなポイントがある

群馬の旧碓氷峠のようにつづら折りになっている峠道に、突如ドライブインを思わせるキャンプが現れるのだ。

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シチュエーション的には完全に、“峠の茶屋”って感じ。実際にここではいつも“キャンプ肉”という、『はじめ人間ギャートルズ』を彷彿とさせるジュワジュワの骨付き肉が焼かれていて、冒険者の胃袋をギュッとつかんでくるのだ。あまりにもうまそうに焼かれているので、俺はここを通りかかると毎回、キャンプ肉をいただくことにしている。ニンテンドー3DS版を遊んでいたときからの恒例行事で、気分は完全に“ツーリングで疲れた身体を癒してくれる、峠の茶屋のバーベキュー”なのである。

たっちーとマルチプレイを遊んでいた今回も、キャンプ肉はいい具合に焼けていた。スマホの画面を突き抜けて、俺の鼻まで肉汁の匂いが漂ってきそうなほどに。

すると、さっきまでスナトカゲを追い掛け回していたたっちーが、パタパタと峠道を駆け上がってきた。そして、キャンプの風景を楽しんでいた俺の分身を一瞬で追い越し、キャンプ肉のもとに……。

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猛烈にイヤな予感を覚えた俺が、

「あ!! ちょ!!! その肉!!!」

と叫び掛けるも……!!!

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「肉や肉や!!! わいの肉や!!!」

江の島のトンビのような早業で、たっちーが俺のキャンプ肉を懐に…………って!!! 俺、叫ばずにはいられない。

「俺の肉ぅぅううう!!! つーかオメー、江野本と同じことすんなやぁぁああ!!!」

かつてニンテンドー3DS版で遊んでいたとき、俺が楽しみにしていたキャンプ肉を、毎回毎回江野本ぎずもがかっぱらっていたことがある。それとまったく同じことを、スマホ版では、たっちーに……。

「お、俺が立てた部屋なのに……」

うなだれる俺に、たっちーがやさしく声を掛けた。

「すまぬ。我らが生きるために、お肉をいただくことを許してくれ、ジンギスカン君」

弱肉強食のきびしさを味わった俺は、やっとのことで声を絞り出した。

「俺は、羊じゃねぇよ……」

おしまい……。

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大塚角満

大塚角満(おおつか・かどまん)…… 週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。編集業務のかたわら、執筆活動を精力的にこなしており、多数の連載記事を持つ。著書に、『モ ンスターハンター』シリーズのプレイ日記をまとめた『逆鱗日和』シリーズが9作、『ダークソウル』のプレイ日記をまとめた『折れてたまるか!』シリーズな ど。ファミ通Appでは、“熱血パズドラ部!”を始めとするスマホゲームの執筆活動も行っている。

『FLOプレイ日記 かど散歩』バックナンバーはこちら

ファンタジーライフ オンライン

対応機種iOS/Android
価格無料(アプリ内課金あり)
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ジャンルRPG
メーカーレベルファイブ
公式サイトhttp://www.fantasylife.jp/flo/
配信日配信中
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