存分に力を蓄えたネットマーブルが2018年より全力攻勢!? ネットマーブルジャパン代表に突撃インタビュー!
2018-07-27 12:00 投稿
ネットマーブルジャパンが全力攻勢に出た背景とは
PC向けMMORPGの開発・運営で名を馳せたネットマーブルがいま、スマートフォン業界に攻勢をかけている。
もとよりPC向けオンラインゲーム市場では名のあるメーカーだったが、近年スマートフォン市場でもその存在感を日本、そして世界に大きく示している。その最大のきっかけのなったのは、2017年8月にリリースされた『リネージュ2 レボリューション』。ワールドクラスのセールスを記録して一躍その名を轟かせたのは記憶にも新しい。
そんなネットマーブルの日本法人、ネットマーブルジャパンは2018年6月にはGameBankで代表を務めていた椎野真光氏を事業開発室長に迎え、事業領域の拡大を推進する動きも見せており、その勢いは2018年も衰えるどころかさらに増し続けているようだ。
その事実は、同社が2018年上半期だけでも3本ものタイトルを日本国内向けにリリースしており、続く下半期でさっそく『THE KING OF FIGHTERS ALLSTAR』(以下、『KOFAS』)のリリースを果たしていることからも確認できる。
では、なぜネットマーブルジャパンはこのタイミングでここまでの攻勢を見せ始めたのだろうか? この疑問を晴らすべく、ファミ通Appはネットマーブルジャパンの代表取締役社長である遠藤祐二氏にインタビューを行った。
ネットマーブルジャパンの考えや、既存タイトルの展開予定、今後リリースされるタイトルについてなど、気になる点を根掘り葉掘り聞いてきたので、気になる人は要チェック!
スマホ市場はレッドオーシャンではない???
――『フィッシングストライク』、『テリア・サーガ』、『THE KING OF FIGHTERS ALLSTAR』(以下、『KOFAS』)、『七つの大罪 光と闇の交戦』(以下、『七つの大罪』)、『アイアン・スローン』など、2018年だけでかなりのタイトルがリリース、また今後配信予定ですが、ここまで多くのタイトルを準備・配信するのは、これまでにない動きですよね。
遠藤 弊社は、2011年を境にPCゲーム主軸から、モバイルゲーム主軸へと事業の方向転換を図っております。そこからさまざまなモバイルゲーム開発やノウハウの蓄積を行ってきたのですが、今年になり、これまで溜め込んできたいろいろなものがようやく出せるタイミングになったという感じですね。
――なるほど、では偶然この時期にリリースタイミングが固まったという感じなんですかね?
遠藤 いえ、それについては以前から計画していました。いまの日本モバイルゲーム市場は、成熟期に入ってきていて、いろいろな方がいろいろなニーズを持ち、いろいろな楽しみかたをされています。
我々は、そうして多様化したニーズに沿うような形で、さまざまなタイトルを揃えていこうと考え、ポートフォリオ戦略として、多くのタイトルをリリースしています。
――日本市場は成熟期で、ニーズの多様化が見られるというのは理解できるのですが、同時にレッドオーシャンと化しており、このタイミングで本格参入をするには、いささかリスクがあるとも思われるのですが、その点についてはどのようにお考えでしょうか?
遠藤 たしかに日本市場のレッドオーシャン化という話はもう何年も前からなされている状態です。ですが、それはジャンルによるのかな、と考えています。
――ゲームジャンルによっては、レッドオーシャンではないというお考えなんですね。
遠藤 はい。たとえば、カジュアルゲームというジャンルにおいては、もう数年前から完全にレッドオーシャンになっているというのは、皆様ご存知のことかと思います。ですが、MMORPGというジャンルはまだまだレッドオーシャンには至ってないように思えるのです。
App StoreやGoogle playストアという単位で見てしまうと、どうしても真っ赤に見えてしまいます。ですが、ゲームという市場には、そこからさらにジャンル分けがなされており、そこにはすごい数の選択肢があると思うのです。
攻勢を見せ始めた上半期を振り返る
――なるほど。ではそういった背景のもと展開された上半期、その総括をお聞かせいただけますか?
遠藤 上半期には本当にいろいろとありました。たとえば、既存タイトルでも新規タイトルでも、コラボをいろいろ実施してきました。
既存タイトルですと、『ナイツクロニクル』、『リネージュ2 レボリューション』(以下、『L2R』)それから『テリアサーガ』。これらは『鋼の錬金術師』や『フェアリーテイル』、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』といった日本の有名IPとのコラボをやらせていただきました。これに関しては、弊社既存タイトルのひとつの大きな転換、大きな流れだと思います。
――『テリアサーガ』がサービスインから1カ月でコラボを発表したのは衝撃的でした。
遠藤 また既存タイトルの中では『L2R』が4月にサーバー統合を行いまして、これは非常に大きなアクティビティとなったと思います。約60あったサーバーを24に統合したので、人と人との交流、集まって楽しむという点が、より濃くなり、活性化されたかなと。
――60あったサーバーが24にということは、かなり人口密度が上がるわけですもんね!
遠藤 後は、先ほど仰っていただいた新しいタイトルのローンチも大きい動きになったと思います。グローバル展開されるタイトルも含めると、『フィッシングストライク』、『ハリー・ポッター:ホグワーツミステリー』、『アイアン・スローン』、『テリアサーガ』と、上半期で一気に4タイトル出しましたので、新しいポートフォリオのラインアップとしては大きいものになったと自負しています。
――半年に4タイトルというペースは、世界的に見てもハイペースですからね。ちなみに、下半期も同じくハイペースで新規タイトルをリリースしていくのでしょうか?
遠藤 そうですね。まず先日リリースされました『KOFAS』。そしてネットマーブルジャパンとして告知しているものでは『七つの大罪 ~光と闇の交戦~』もあります。
――ふたつとも大きなIPを使ったタイトルですので、今後の動向が楽しみです!
遠藤 ありがとうございます! 現在ちょっと社内ではバタバタと忙しくなってはいますが、我々としても非常に楽しみにしています。
――グローバル展開タイトルでは、下半期にどのようなタイトルが控えているのでしょう?
遠藤 グローバル展開予定のものですと、先日事前登録のアナウンスを発表させていただいた『デスティニーナイツ』がありますね。ただ、それ以外にも現時点では発表できませんが、水面下で動いているものがあるので、年内にもう少し動きを見せられるかもしれません。
――ということは、2018年だけでかなりの本数がリリースされるんですね!
遠藤 はい。2018年上半期はネットマーブルジャパンを本格始動させるぞという土台作りを、下半期は、それに向けてドライブをかけていく準備期間になっていますので、来年以降もぜひ注目していただければと。
――なるほど。日本法人がいよいよ本格稼働になるといった感じなのでしょう。そんな中で、やはり今年はIPを使った展開が目立っていると感じるのですが、今後も強力なIPを使ったゲームを考えていらっしゃるのでしょうか?
遠藤 そうですね。また、ただ既存のIPを使ってというわけではなく、弊社が展開しているものをIPにしていこうという動きもありまして。現在では『セブンナイツ』、『ナイツクロニクル』、『テリアサーガ』をメインに、IP化を目指しております。今年の下半期にリリースされる『ファントムゲート』もまた私たち固有のIPをもとにしています。
――IPを使いつつ、自社IPも育てつつという両軸を立てて経営をなさっていくのですね。
話題の新作『KOF オールスター』にクローズアップ
――『KOFAS』に関して、配信後の戦略などでお話できる部分があればお聞きしたいです。
遠藤 難しいですね(笑)。まず、定期的なアップデートで、ゲームの改善やコンテンツの追加がメインになってきますが……。発表会でも告知させていただいた、PVPモードの導入を計画しています。この要素が入ってくれば、esportsの大会でしたり、リアルイベントなどの取り組みも出来ると思いますので、期待していただければと。
――『KOFAS』発表会で告知された5大キャンペーンが話題となりましたが、その反響はいかがでしたか?
遠藤 とくにVTuberを制作するというのは大きい反響をいただいております。
――流行ですからね! ちなみにこの発表があったとき、編集部からは「不知火舞をぜひ!」という声がけっこう上がりまして(笑)。
遠藤 人気ですからね(笑)。
――そこで質問なのですが、不知火舞とは言わずとも、今後VTuber化されるキャラクターが追加される予定もあったりするのでしょうか。
遠藤 ここだけの話、可能性はあります。まさに現在、弊社の中でもキャラクターのバリエーションについて話し合いが持たれている状況です。
――では、もしかしたらKOFの全員が……
遠藤 それはさすがに(笑)。現在SNK様とも相談しながら進めているので、その辺はぜひご期待をいただければと。
――そのほかのキャンペーンについてはいかがですか?
遠藤 そうですね。LINEスタンプの無料配布はすごく好評でした。先日発表させていただいた段階で120万DLを突破しているので、実数としてはもっといっているかと思います。
――スタンプが無料でもらえるのは素直にうれしいですからね!
遠藤 後は、AbemaTVさんで行ったラップバトル番組『キングオブトラックス』もかなりの反響をいただきましたし、著名YouTuberの方々による『KOFAS』のトーナメント大会“キングオブトーナメント”もこれからスタートしていくのですが、すでにかなりの盛り上がりを見せているので、私としても楽しみです!
今後はどのような動きを?
――今後展開予定のタイトルについてもお伺いしたいのですが。『七つの大罪』の、もう少し具体的なリリース時期というのはお伺いできますでしょうか?
遠藤 残念ながらまだ詳しいことは申し上げられません。変わらず、2018年中としか……。
――では開発進捗でいうと、どれくらいかというのは……?
遠藤 ティザームービーを御覧いただいてもわかる通り、あのレベルはできていますので、もうほぼほぼ出来上がってはいます。現在は、ゲーム性といった面で新しいことをやろうとしているので、その調整や確認をやっているような感じです。
――なるほど! では、今年の冬くらいにはリリース出来るのではないかと見ても大丈夫でしょうか?
遠藤 そうですね。まだ具体的な日にちは決まっていませんが、何か大きなことがない限り、今年中に発表してリリースができるんじゃないかなと思っています。
――今後の展開ですと、『L2R』が近々1周年を迎えますよね? そこで何かアクションを起こす予定はお持ちでしょうか?
遠藤 8月23日で1周年を迎えるので、そのキャンペーンを準備しています。また、同時に8月のアップデートで、新しい大規模戦闘コンテンツ“攻城戦”を追加予定です。これは、200人のマルチバトルになるので、きっと盛り上がりますよ!
さらにオフラインイベントも準備しておりますので、ファンの皆様はぜひ期待してお待ちいただければと
――それは楽しみですね! それでは最後に、ユーザーの皆様にコメントをお願いします。
遠藤 2018年はネットマーブルジャパンにとって飛躍の年になります。そしてまた同時に挑戦の年にもなるでしょう。我々ネットマーブルは、世界有数の開発力を持っているグローバル企業として、これからもより多くのタイトルを開発・提供し、より多くの皆様に楽しんでいただけるよう挑戦を続けていきますので、今後の我々にもぜひご期待ください!
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