待望の日本語化!!マネキンが徘徊する精神病院で行われていた 禁断の実験を暴くホラーゲーム 『Forgotten Memories Definitive Edition』

ローカライズですべての謎が明かされる!!

マサチューセッツ州の捜査官、少年課に属するであるローズ・ホーキンスは、行方不明になって数週間が経つエデンという少女を追って北国にある廃墟化した精神病院にたどり着く。

そこでローズは銃弾に倒れるも一命をとりとめ、負傷した体で不気味な院内の探索を開始するのだが……。

本記事で紹介する『Forgotten Memories Definitive Edition』は開発に約5年を費やし、いまから3年前にiOSでリリースされた『Forgotten Memories: Alternate Realities』を2017年11月のアップデートで日本語ローカライズしたもの。

興味はあったけど未プレイだという人はもちろん、全編英語で謎解きが理解できず途中で投げ出してしまった人、クリアーはしたけどストーリーがいまいち読み解けなかった人にも改めてオススメしたい本格ホラーゲームだ!!

ローカライズで安心感が増した院内探索

捜査官のローズ・ホーキンスは北国にある廃墟化した精神病院で行方を追っていたエデンの痕跡を発見。銃弾に倒れるも一命をとりとめた彼女は不可解な空間で目を覚ます。

その後、ノアと名乗る女性の音声メッセージに導かれ、ドロシー・シモンズという名の看護師を発見、自由にすることを条件にエデンの情報を得る契約を結ぶところから物語が動き出す。

懐中電灯のバッテリーを充電しながら薄暗い院内を探索。マネキンや幽霊などローズに襲いかかる驚異を錆たパイプや拳銃などを使って撃退しながら、エデンの行方と事件の真相を暴いていくのが本作も目的だ。

また、ローカライズされたことで入手したアイテムの用途や、つぎに向かうべき場所を示すボイスメッセージも誤読することなく、ストレスフリーで謎解きを楽しめる。

余計なところに体力を使わなくていいぶん、薄暗い院内に立ち尽くすマネキンの不気味な様子やそれらを照らし出しだす光りと影が織りなす恐怖演出を思う存分堪能することができたぞ。

少女を襲った悪夢が具現化していく恐怖演出

エデンの情報をノアから得るためドロシーという看護師の行方を追っていくローズ。彼女はその過程で“6人の少女”に関する不可解な事案を知り、それに関連するいくつもの恐怖に巻きこまれていく。

山のように積まれた真新しい屍や絞首刑を連想させる6体のマネキン。廃墟とかした精神病院が何かしらの実験をしていたであろう痕跡を描くことで、殴れば倒せる貧弱なマネキンに対する心の余裕を奪い、消し去ることのできない精神的な恐怖でプレイヤーを支配していくのだ。

院内に残されたメモや新聞などを通じて事件の真相が暴かれていくパートが多く、ローカライズ以前はそのすべてを把握するのが難しかった。

しかし、現バージョンでは1部誤訳はあっても十分ストーリーを理解することができる。

ゲームの背景を正しく知ることでマネキンを殴るだけに感じていた脳筋な世界が、逃げ場のない和製ホラーに似た恐怖体験につながっていくように感じられたぞ。

誰でもクリアーできる遊びやすい難易度設定

本作には3つの難易度がありノーマル以上でクリアーすると、強力な武器やコスチュームがアンロックされる。

しかし、懐中電灯のバッテリー維持やセーブを行うのに必要なフロッピーディスクが有限である点からクリアーするのもひと苦労。とりあえずストーリーを最後まで楽しみたいという人にオススメしたいのが、バッテリーが減らず何度でもセーブできるイージーモードだ。

邪道だと感じる人もいるだろうがクリアーできずに投げ出さないことが大切。1週目にイージーモードでゲーム全体の攻略法を学び、2周目からノーマルorハードモードで完全攻略を目指すのも遊びかたのひとつだ。

最初のリリースから3年。

当時購入するも投げ出してしまった人はもちろんローカライズの問題で見送った人も、スマホ最高クラスのグラフィックで描くホラーゲームをいま1度挑戦してもらいたい!!

P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら

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