【新作】クレイアニメで贈るこの夏いちばんのカジュアルサバイバルライフ 『ねんどの無人島』

居心地抜群の無人島にようこそ!!

全部がねんどでできた無人島に漂着してから数日。救助が見込めないと悟った少年は自力で脱出するため、大自然の恵みや漂着物を使ってサバイバル生活を始める。

本記事で紹介する『ねんどの無人島』は、さまざまな素材を集めて生活の基盤を構築。無人島を探索しながら全貌に迫っていく本格的なサバイバルを、クレイアニメ独特の温もりあるテイストで描く脱出ゲームだ。

入手した素材に応じて得られる調合レシピ

無人島でサバイバルに挑む少年には満腹度があり、それが尽きると所持品を失いキャンプ地に強制送還。毎日10時から19時までの9時間を使って島内を自由に探索することができる。

力尽きてもゲームオーバーにならず、落ちている素材も毎日同じ場所にリポップする点は、くり返しのフィールドワークやクラフトが苦手な人でも気楽に楽しめるサバイバル入門に適した内容だ。

本作がサバイバル入門に適しているもうひとつのポイントは、新たなアイテムを入手するとそれを材料にした発明（レシピ）が自動的に行われ、以降は持ち物から“つくる”を開いて任意のクラフトをワンタッチで実行できる点だ。

また、ユーザーインターフェイスも基本的にはゲーム内時間と満腹度、持ち物の3つの集約され、探索できるスポットを“?”マークで教えてくれるのでわかりやすい。

キャンプ地を中心に林や森、海岸や湖など無人島にはさまざまなエリアが登場。クレイアニメ風の世界はとても心地よく、孤独なサバイバル生活を送っていることを忘れてしまう。

この感覚はどことなく田舎で過ごす憧れの夏休みに近い体験なのだ。

各エリアを自在に飛び回る石の扉

森や湖などキャンプ地から遠いエリアにいくには時間がかかればお腹も減る。

そこで注目したいのが各エリアを瞬時に移動できる“石の扉”とその開放だ。

簡単にいえばワープ装置で開放した石の扉間を自由に行き来できるもの。特定の素材を集めたり持ち帰るといった手間を大幅に省くことができる。

無人島というわりにワープ装置や桟橋など人工的なものが多い。

先住民がいたとするならどこにいってしまったのか、岩に閉ざされた道や巨大な生物など興味深いスポットを巡り、石の扉を開放しながらその全貌を暴いていこう!!

制作の裏側を見学できるギャラリーモード

クレイアニメという技法を取り入れて作られた本作。その制作過程を鑑賞できるギャラリーモードには、ゲームの進行度に応じてさまざまな資料が追加されていく。

どんなタイミングで増えていくのかは不明だが、舞台裏を知ることができる要素は、Blue-rayやDVDなど映画の購入特典にあるメイキング映像を観賞しているようで何だか得した気分を味わえる。

おそらく本作はクレイアニメとCGを用いた作品で、ふたつの技術がとてもよくマッチしていると感じた。

特定のスポットを訪れたとき、何かしら世界に変化を与えたときに挿入される演出はどれも見応えがあり、本作ならではの印象深い体験を与えてくれるだろう。

この夏、せめてゲームの世界だけでもスローライフを送りたいと考えているなら、ぜひ少年が待っている夢が詰まった無人島への渡航をオススメするぞ!!

P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら

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