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最大32人でのグループ通話機能も実装! Appleの開発者向けカンファレンスWWDC 2018でiOS 12の概要が発表される

2018-06-05 05:50 投稿

iOS 12で世界が変わる!?

2018年6月5日、Appleの開発者向けカンファレンスWWDC 2018が開催され、その中でiOSの次期バージョンとなるiOS 12の詳細が発表された。

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ここでは、そのiOS 12の新機能についてまとめていく。

「これが未来だよ」と語られたiOS 12

まず発表されたのは、iOS 12の概要。iOS 12はパフォーマンスの改善に重きを置かれた作りとなっており、各種動作速度が高速化される。

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これはシステムの最適化によって行われるものであり、また従来のアップデートのような新端末に向けての機能追加ではないのが特徴。今回のアップデートは古い端末の動作改善を行うことが重視されているため、iPhone 6Sベースでは、アプリの起動は最大40%、キーボードの起動は最大50%、カメラの起動も最大70%早くなることが確認されているという。

なおiOS 12は、現行iOS 11がサポートしている端末すべてをサポート対象としており、見捨てられる端末がないというのも、今回発表の大きな特徴と言えるだろう。

ARファイルフォーマットUSDZ

続けて発表されたのは、昨今注目が集まるAR(拡張現実)機能について。これまでAppleはARの開発をサポートするARKitを提供してきたが、これもバージョン2にアップデートされる。

またこのバージョン2の発表と同時に、3Dアニメーション映画製作で有名なPixerとAR分野において提携し、新たなファイルフォーマットUSDZを開発したことも発表された。

このファイルフォーマットを使ったオブジェクト製作はAdobeのCreativeCloudがサポートするため、より多くの開発者が手軽にAR開発を行えるようになるという。

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Measureアプリ

AR機能を活用するひとつの機能として、新アプリ『Measure』が追加される。

こちらのアプリは、カメラで撮影したオブジェクトのサイズを自動、もしくは手動で計測できるアプリ。距離の測定は、任意の点と点をタップ&ドラッグで結ぶだけ。これだけで、その2点間の距離を測定できてしまう。

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またこのアプリは長方形を自動で認識する機能を兼ね備えており、長方形の何かをカメラに納めるだけで、その辺の長さを測定し、また同時にその長方形の面積も計算してくれるという。

ARKit2

ARコンテンツの開発サポートを行うARKitがバージョンアップされるというのは、前述した通り。ここではその新機能についてまとめる。

ARKit2ではこれまでなかなか実現してこれなかったAR世界の共有に重きが置かれたバージョンアップになっている。また同時に顔認識機能や詳細なレンダリング、3次元物体の認識機能も強化されているそうだ。この新しいARKitを使ったデモには新たな『LEGOアプリ』(正式名称未確定)が用いられた。

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デモでは、現実世界にあるLEGOで作られたマンションをカメラに写すだけで、そこにマンションを中心とした世界が自動で展開される様子が確認できた。また本アプリはそれだけでなく、マンションの壁を透過させて中を覗いてみたり、その世界に新たなキャラクターを置いて冒険をさせたり、突如発生する火災イベントをクリアーするゲーム要素なども含まれていた。

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なお、このデモはすべてマルチプレイ環境で行われており、AR世界で起こるイベントや風景の展開などはもうひとりのプレイヤーの画面にも共有されていた。つまり、ひとつのAR世界を複数人で共有し、いっしょに冒険を楽しむことが出来るようになるということのようだ。

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開発者曰く「新たなARKitは、レゴの創造性と人の想像力を融合させる強力なツールになる」という。なお、こちらのアプリは今年後半にリリースがなされる予定だという。

写真アプリのアップデート

使用頻度の高い写真アプリも、iOS 12からアップデートされる。具体的には、アプリが場面を認識できるようになり、場面ごとに写真を分類できるようになるという。

これまで写真アプリは、撮影された位置や時間、または被写体が人物か否かといった判断を下して写真を分類をしていたが、このアップデートによりそれがさらに強化。上記以外の分類のほか、クルマや犬、花といった被写体による分類も行えるようになり、写真の検索性が飛躍的に向上するそうだ。

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また、新たにFor Youというタブが追加されるのも大きな特徴。こちらではさまざまな思い出となる写真が分類され、ユーザーに提供されていくという。

さらに写真の共有機能も強化。ライブラリ内に特定の人物の連絡先データや顔写真のデータがあった際、「写真に写っている人に、その写真を共有するかどうか」という提案がなされるようになるという。もちろん、他者が撮影した写真の共有を受け取ることも可能とのことだが、共有には、する側とされる側、双方の同意が必要になるとのこと。

Siriが音声アシスタンス以上の存在に

音声でiPhoneを操作するアシスタンスSiriも、iOS 12でさらなる機能強化が施される。

これまで、SiriはiPhoneの基本機能やネイティブアプリの制御までは行えていたが、サードパーティー製アプリには干渉出来ずにいた。しかしこれを改善。Siriに特定の命令を覚えさせることで、Siri経由でサードパーティー製アプリの起動も行えるようになるそうだ(ショートカット機能)。

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さらに、Siriがユーザーの行動パターンを学習し、状況に合わせたアプリの提案も行ってくれるようになるという。

これはたとえば、スケジュールに登録していた会議に遅刻しそうな場合、遅刻の連絡が出来るメッセージアプリを提案してくれたり、どこかに遊びにいくというスケジュールがあった場合、そこまでの道のりや現地の天気を調べるアプリを提案してくれたりといった機能になるという。

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なお、これらの提案機能はすべてロックスクリーンでも行われる。これによりSiriは、よりユーザーに寄り添った、まるで秘書のような存在になることがアピールされた。

またこのほかにも、Siriで食物のデータ(カロリー)を尋ねる機能や、翻訳機能なども追加・強化されるという。

ネイティブアプリのアップデート

iPhone購入時からプリインされている、『iBooks』、『株価』、『ボイスメモ』も強化される。

『iBooks』は名前を『Apple Books』と改め、新たなUIデザインに変更。“いま読むべき本は何か”がわかる(提案される)機能が追加される。果たして何をもって“いま読むべき本”が選出されるのかは不明。

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『株価』アプリは、株価の一覧はもちろん、チャートも表示されるようになり、1日の株価の動向が追えるようになるほか、アプリ内から株式に関連のあるニュースが確認できるようになる。

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『ボイスメモ』アプリも、デザインを一新。より操作性が上がるだけでなく、iPadでの動作サポートや、iCloudを使った録音データの共有機能が追加される。

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おやすみモードの強化

指定された時間内、もしくはオンにしている間の着信や通知などを控えさせるおやすみモードもアップデート。

これまでのおやすみモードは、オフになるタイミングを迎えると、その瞬間から着信や通知を受け取れるようになっていたが、新たなおやすみモードは、このオフになるタイミングを修正。

あらかじめ設定しておいた、オフになる時間を迎えても、手動でロックを解除しない限り着信や通知を断り続けるようになるという。

また、オフになる条件をより細かに設定できるようになるのも、今回アップデートの大きな特徴。おやすみモードをオフにする条件には、1時間後にオフ、特定の場所を離れたらオフ、カレンダーに登録された特定のスケジュールをこなし終えたらオフといった設定ができるそうだ。

通知機能の改善

これまでの通知機能は、ただアプリ側が出してきた通知をただ垂れ流すだけの存在だったが、ここにもOSによる制御が介入することになる。

たとえば医療提供者などから発信される重要なお知らせは、おやすみモードが働いているときでも通知をしてくれたり、メッセージアプリの通知を自動でスレッド化、グループ化してまとめて表示するようにしてくれたりといった具合だ。

また、使用頻度の低いアプリの通知に関しては、Siriが通知をオフにするか提案しくれるようにもなるという。

新機能“Screen Time”

こちらの機能を簡単に説明すると、ユーザーの自己管理や子どもの管理に使われる機能。

具体的には、Screen Timeは、ユーザーがiPhoneをどのように、そしてどれくらいの時間使用しているかを記録し、特定のアプリが設定した使用時間上限に達したら、それを通知してくれる機能となる。

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Animojiを手作り出来る!?

メッセージアプリの一機能として人気のAnimojiに、新機能Memojiが追加される。

これは、ユーザーが自身に似せたオリジナルのAnimojiを作り出せるというもの。細かな設定ができ、また制作中はつねにプレビューが表示されるので、非常に手軽に自分に似せたAnimojiを作り出せるようになるという。もちろん、これを使ったスタンプを共有することも可能。

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また、インカメラで撮影した自撮写真にMemojiを合成する、新たな視覚効果も追加されるという。

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Face Timeがグループ通話に対応

動画通話機能、Face Timeも大幅に強化。最大32人でのグループ通話が行えるようになるほか、Face Timeに写る顔にMemojiやAnimojiをリアルタイムで反映させられるようになるという。

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グループ通話では、喋っている人の顔が写っている画面(バブル)が自動で大きくなる機能が実装されており「誰が喋っているのか分からない」という事態が起こらないよう、配慮がなされていることも確認できた。

そのほかの機能改善

WWDC 2018の基調講演で発表された内容は以上となるが、iOS 12はそのほかにも数多くの機能改善がなされていることが、Appleのホームページで発表されている。

そこでは、たとえばQRコードリーダーの精度向上や、セキュリティ機能の強化、バッテリー管理機能の強化などが発表されており、iOS 12でアップデートされる内容のすべてが確認できる。

なお、こちらはAppleの北米版ページとなるため日本後表示には対応していないが、気になる人はチェックしてみてもいいだろう。

ちなみに、このiOS 12は開発者向けには本日から、一般ユーザーに向けては今秋から配布が開始される予定。

iOS 12特設ページはこちら(Apple公式)

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