【新作】ドット絵のキャラをあの手この手で事故死へ導くアクションパズル『Death Coming』
2018-03-16 19:00 投稿
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Death Coming
Steamで人気のゲームがスマホアプリ化!
Steamで好評を博したアクションパズルゲーム『Death Coming』のiOS版が配信開始された。価格は240円[税込]。
インディーゲームファンから高い評価を受けている人気作品がスマホでも遊べるようになったということで、注目を集めている本作。ドット絵で描かれる明るく楽しげな見た目に、未プレイながら心を動かされている人も多いはず。
そこで今回は、『Death Coming』をまだ遊んだことのない人のためにプレイリポートをお届け。本作の魅力を、3つのポイントとともに紹介していく。
●不謹慎ながらも爆笑必至の殺人ギミック
●美しいドットで描かれる箱庭のようなステージ
●奥の深いやりこみ要素
不謹慎ながらも爆笑必至の殺人ギミック
主人公がいきなり死亡するという、衝撃的なオープニングから始まる本作。
死んでしまった主人公が生き返るために、死神の手伝いをして人間の魂を集めていく、というのがゲームの目標だ。
人間の魂を集めるとは言っても、直接的な殺害はNG。本作では、マップ上に点在する“危険物”を動かし、それによって間接的に事故を起こし、人間から魂を回収していくことになる。
例として下の画像を見てみよう。ビルをよく見ると、屋根の縁に植木鉢が置かれている。これがいわゆる“危険物”だ。
プレイヤーは危険物をタップすることで、それぞれに応じたアクションを起こすことができる。たとえばこの植木鉢であれば、地面へと落下させることが可能だ。
というように、タイミングよく危険物を動かすことで人々を事故死させ、魂を集めていくのが本作の基本的な遊びかた。
危険物は植木鉢だけでなく、さまざまな形で現れる。
たとえば工場のステージでは、積み上がった木箱や機械のスイッチが危険物として選択対象に。そのほか薬品や放射性物質など、本当の意味で危険なものも登場する。
ときにはどうやっても単独では人が死なないようなギミックも存在しているが、その場合はほかのギミックと組み合わせることで大事故を引き起こすことができる。場合によっては一気に大量の魂を獲得できることも。こうしたパズルゲーム的な要素も楽しむことが可能だ。
一定数の魂を集めると先のステージへ進んでいくが、そのままステージを移動せずに魂集めを続け、高得点を目指していくことも可能だ。
ただし気をつけたいのが、ある程度魂を集めると、死神の天敵である天使が登場するという点。
ステージギミックを動かそうとしているところを天使に見つかると、ライフをひとつ奪われてしまう。すべてのライフを失うとゲームオーバーとなってしまうので注意して進めたいところだ。
美しいドットで描かれる箱庭のようなステージ
ゲームの舞台となる各ステージもまた、本作の魅力のひとつ。
『Death Coming』では町や工場、美術館など、さまざまなスポットが遊べるステージとして用意されており、それぞれに異なるギミックが多数盛り込まれ、プレイヤーを飽きさせない作りになっている。
まるでおもちゃ箱のように気になるポイントがぎっしり詰まったステージを、隅々までいじりまわして魂を集めていくワクワク感は、まさに本作でしか味わえないおもしろさだ。
いずれのステージも細部にいたるまですべて温かみのあるドット絵で描かれており、ともすれば殺伐としかねないゲーム内容を、コミカルで明るい雰囲気にしてくれるのもうれしいところ。
ドット絵が好きなゲームファンは、ぜひこうしたビジュアル面にもぜひ注目しながらプレイみてほしい。
奥の深いやりこみ要素
本作はクリアーするだけならボリュームも手ごろで、カジュアルに遊べるゲームとなっている。
しかしながら、1度クリアーしただけでやり尽くせるようなゲームでもない。クリアーしていくまでの過程はもちろんのこと、ハイスコアを目指していくやりこみもまた、このゲームの楽しみかただ。
最終的にはキル数が多いほど得点が増すのはもちろん、連続キルやコンボを決めることでボーナスが加算され、高得点を狙うことができる。
くり返しプレイしてステージギミックを把握し、より多くのコンボをつなげるための手順を考えはじめるようになると、パズル的な楽しさが一気に深みを増していく。
見た目のインパクトだけでなくパズルゲームとしても一級品の本作、パズルゲームファンならぜひ一度触れてみてほしい。
“死”のタブーすらもねじ伏せるおもしろさ!
この手のゲームでは、ゲームとはいえ、“死”を楽しむことに抵抗のある人もいるだろう。
しかし本作では町ひとつ無人にするほどの死者が出ながらも、陰惨さは感じられない。死んだ魂がつぶやくコミカルな演出によって、過激ながらもブラックジョークとして成立しており、エンターテイメントとして楽しめる作品に仕上がっている。
おもちゃ箱をかき回す感覚でステージ中をいじり倒すカジュアルなプレイでも、効率を突き詰めるやりこみプレイでも楽しむことができる本作は、ブラックな見た目に反して万人にオススメできる作品となっている。
これまではSteam版のみでプレイするためのハードルが高かった本作が、スマホで気軽に触れるようになったのはうれしいところ。
有料アプリとはいえ240円のお安い価格で楽しめるので、気になった人はぜひ試しに触れてみて、明るく楽しい死神ライフを満喫してほしい。
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