【新作】祖父の家に預けられた子どもたちが家族の絆と向き合う脱出ゲーム『Escape Logan Estate』

迫りくるキツネ仮面と家族の秘密

森でひとり暮らしをしている祖父の家に預けられた姉弟が、ちょっと気難しそうな祖父との共同生活の中で不可解な体験に巻き込まれていく。

本記事で紹介する『Escape Logan Estate』は、離れて暮らすようになった家族が抱える過去の出来事と向き合い、絆を確かめ合いながら真実に迫る脱出アドベンチャーだ。

ぬくもりと恐怖を併せ持つ絵本のような世界

祖父の家に向かう道中、車内では父ダンカンと母ヘレンが何やら言い争いを続いている。

それを聞くまいとしているのか、後部座席に座るサムとルークはイヤフォンを付けて眠りについていた。

こうなった結果に満足しているのかと問うヘレンに、知らないと返すダンカン。ふたりの会話は孫に合う機会を与えるとか、死の経験がどうとか、いかにも訳ありの会話が続いている。

本作はチャプター毎に姉弟の視点が切り換わり、それぞれが祖父の家にまつわる秘密に触れていく3部構成のマルチストーリー。

無料で遊べるチャプター1は姉ルークを、チャプター2では弟サムの視点でさまざまな謎解きに挑戦することができる。

地下室への侵入を頑なに拒否する祖父だが、駄目だと言われると興味が湧いてくるのが人の心理である。

好奇心旺盛な姉弟は謎解きを通じて地下室への侵入に成功し、そこで家族に関するいくつかの資料を発見するのだ。

ストーリーを進めていくことで父方の祖父であること、父ダンカン自身の過去に関する何かがこの館に隠され、それが大きな問題になっていることが見えてくる。

家族とは何なのか、その在りかたを考えていく中で、彼らはかけがえのないものを失ってしまう。

ローカライズに難があり曖昧な会話が続くが、それでも最後まで見届けたくなる怒涛のストーリー展開に魅了されっぱなしだったぞ!!

祖父がひた隠しにする不可思議な過去

祖父に連れられてキツネ狩りに出たルークは、地下室で見つけたケモノの仮面を被ったイラストそのものと遭遇、森の奥から迫りくる身の毛もよだつ恐怖を経験する。

単なる落書き程度に思われた存在が実在したのか、それとも幻覚なのか。

姉弟の生きかたはその一件をきっかけに急転していくのだ。

本作には真相に近づく重要な仕掛けがいくつか存在し、プレイヤーはそれを謎解きのひとつとして自然なカタチで触れていく。

そうした要素に気づくことができるか否かでストーリーの理解度が違ってくるので、友だちや家族といっしょに隅々まで探索しながら秘められた謎を考察するなんてプレイスタイルもオススメだ。

なお、本作はチャプター1のみが無料で、それ以降は課金することでプレイできる。

各チャプターごとに240円で購入できるが、広告表示をオフにできる360円の全チャプターパック（2018年02月24現在）がだんぜんお得。

序盤でも触れた通りローカライズに難ありだが、家族との在りかたをしっかり考えるいい作品なので、興味のある人は最後まで必ずプレイしてもらいたい!!

P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら

動画でも新作紹介しています

気に入ったものがあったら更新
角満＆中目黒のこれ、知ってる？

毎日更新午前7時に更新中

編集長！これ、どうでしょう!?

YouTubeチャンネル登録して動画をいち早く見よう！

ファミ通AppのTwitterをフォロー