【新作】妹を殺した男たちに復讐を!! 天才ゲームクリエイターが仕掛ける完全犯罪アドベンチャー『Hello 殺戮 world -ZERO ONE-』

ふたりの天才が歩む復讐の物語

世間を賑わすスマートフォンアプリの生みの親である孤高の天才ゲームクリエイター豊田零は、唯一の理解者である妹の千香を殺されてしまう。

その後、犯人たちは逮捕されるも証拠不十分で釈放、納得のできない零は復讐するための計画を企てるのだ。

本記事で紹介する『Hello 殺戮 world -ZERO ONE-』は、そんな零の計画に気づき阻止しようと奮闘するもうひとりの天才ゲームクリエイター本田一との葛藤を描いた、Studio正太郎ノベルゲームシリーズの第1弾だ!!

復讐を巡って葛藤する天才たちの壮絶なストーリー

世間を席捲した大ヒットARゲームの生みの親でありながら、わけあってその名がクレジットに刻まれなかった天才ゲームクリエイターの豊田零。

その件をいまなお悔いる妹の千香は、自身の思考が大多数のものとは大きく乖離していると分析する零にとって唯一の理解者だった。

そんな姉想いの千香が帰宅途中の夜道で4人組の男に襲われて殺害。

証拠不十分で釈放されてしまった犯人を憎み、復讐なんて理解できない思考だと語っていた零が、その天才的頭脳を以って復讐を企てていくフルボイスのノベルゲームだ。

人間の行動には必ず理由があり、その原理を分析して挙動を操るという手法でヒット作を生み出してきた零は、そうした才を活かして犯人の行動パターンを割り出していく。

そんな彼女の計画を見抜いたのが本作もうひとりの天才ゲームクリエイターであり、学生時代からの知り合いである“本田一”だ。

本作最大の見どころは復讐を果たそうとする零と、犯罪に手を染めてしまうことを阻止したい本田の頭脳戦だ。

復讐の決行日が翌日に迫っていることを知った本田は、大胆な作戦で零の前に立ちはだかる。

まったく反省することなく日常を謳歌する4人の殺人犯は、新たな犠牲者を探して行動を開始。ふたりの天才が異なるアプローチで彼らへと迫っていく物語の後半は必見だぞ!!

分岐点によって変化する4つのマルチエンディング

本作におけるプレイヤーの立ち位置は、零の復讐を阻止しようと考える本田側であり、劇中に登場する複数の選択肢を経て4つのエンディングへとストーリーが展開していく。

学生時代からともにゲームクリエイターとして歩み、その才能を誰よりも理解し求めてきた本田にとって零はかけがえのない大切な存在になっていた。

わずか1時間程度のショートストーリーで駆け足ぎみな部分はあるが、そうした感情がしっかり描かれていくことで選択肢にも十分な重みを感じられるのだ。

また、好きなタイミングでセーブできる便利な機能があるので、選択肢ごとに記録しておけば周回プレイするときにとても便利。

初回プレイでボイスをスキップすることもできるため、せっかちな人も安心して楽しむことができるだろう。

すでに殺されてしまった妹は帰ってこないが、零を救うことはまだできる。

復讐の鬼と化した彼女の計画を未然に防ぐ策は本当にあるのか。

ストーリーによっては少々グロテスクな表現が含まれるが、直接的な描写はあまりない。

2時間のサスペンスドラマのような感覚で、天才たちの奮闘を楽しんでもらえるはずだぞ!!

P.N.深津庵
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