iOS 11.3で世界は変わるかも!? 開発者たちがアップデートされたAR開発機能で本格的に遊び始める

2018-02-03 13:00 投稿

AppleのAR開発キットがARゲーム時代の到来を早める!?

先週、開発者向けにリリースされたiOSのアップデートバージョンiOS 11.3。

このバージョンには、バッテリー状態の診断機能や、バッテリーの劣化によってiPhoneがシャットダウンするのを防ぐための機能のオンオフ切り換えが出来る機能など、注目される機能がふんだんに盛り込まれているが、そんな新機能の中に組み込まれたARKit 1.5が、いま世界中の開発者の中で盛り上がりを見せている。

ARKitは、AR(拡張現実)を利用したアプリの開発をサポートする開発者向けキット。

iPhoneのカメラを通して見た世界に、データやグラフィックなどを付加させるAR機能は、『ポケモンGO』などでも話題になったが、この開発キットがバージョンアップしたことによって、新たなステージに進む可能性が出てきたようだ。

具体的には、空間上にある垂直面やいびつな形状のものに対する認識力が上がったとのことだが、詳しいことはわからないので、これで開発者がどのような遊びをしているのかだけチェックし、未来に心を躍らせよう!

ということで、ここでは、それら開発者がTwitter上に発表した、ARKitを使った遊びをご紹介していくぞ!

開発者たちが嬉々としていろいろ実験中!

・ここまでハッキリと床と壁を認識

モバイルでのAR、MR開発を行っているAbound Labsの創業者ティム・フィールド氏は、ARKit 1.5のマッピング機能を確認。スピーディーに空間認識されている様子が覗える。ARゲーム開発も、これでスピードアップするかも!?

・レンガ壁がトンネルに!?

イギリスに拠点を置くアプリメーカーUbicolorによるARKitの使用テスト。壁の一部が取り外され、トンネルのようになる光景が作られている。カメラ単体で床や壁を正しく認識できるようになったということなのだろうか?

・映画のポスターをカメラに映すだけで……

こちらは個人開発者Mohammad Azam氏の作品。映画ポスターをカメラに映すだけで、それが何の映画なのかを認識し、そのトレイラーを空間に表示させるというもの。

また、似たようなシステムで、本の表紙を映すだけで(おそらく)Amazonの商品ページを抜粋して表示させるようなプログラムを開発している人もいるようだ。

・ゲーム開発も進行中

ウルグアイのAR開発スタジオTree View Studioもこの流れに乗り、ARKitを利用した戦車バトルアプリを開発。バージョンが1.5に上がって開発速度が上がったのか、リリースも近いとか。

・バーチャルペットを飼う時代も近い!?

マイクロソフトのAR、VRデザイナーであるKim Pimmel氏も、iOSのARKitを使ってみた模様。部屋の中にリアルなトラを登場させている。

・鳥が我が家に遊びにくる!

クリエイターのAbhishek Singh氏は、部屋の中に鳥が飛び込んでくるプログラムを開発。空間を正しく認識する機能が強化された影響か、空を飛ぶ鳥までも表現! 同氏はこのほかにも、過去にリアルな挙動をするネコをAR空間に再現したりもしている。ペットが飼えないアパートでも、このようなバーチャルペットなら……!

・顔をいじる遊びもひとつ上の次元に

ゲーム開発会社Htchlingsの創業者であり開発者のBrad Dwyer氏は、ARを使って自分の顔をいじくる動画を投稿。これを見てニンテンドウ64でリリースされた『スーパーマリオ64』を思い出した人は少なくないだろう。

このような具合で、現在ARKit 1.5は開発者に大好評の模様。Apple、Google、マイクロソフトと大手メーカーがAR、MRに力を入れている現状を見るに、ARゲームがゲームの主流になる日はそう遠くない未来に訪れるかもしれない!?

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