【新作】あの世か現世か!?　さまよう魂と向き合う最期の謎解き 『誰ソ彼ホテル』

生きるということの意味を知る物語

どうして自分が生死をさまよっているのか、その状況をまったく思い出せない少女は、1日中夕暮れに染まる“黄昏ホテル”にたどり着く。

そこは、あの世にいくか現世に戻るか、行き先を決めかねている魂が羽を休める場所だった。

本記事で紹介する『誰ソ彼ホテル』は、ホテルマンとして働くことになった少女が記憶を失ったたくさんの魂と向き合い、失ったものを思い出す手助けに奮闘していく脱出アドベンチャーだ。

記憶の断片を集めて魂と向き合う物語

地平線のど真ん中で目を覚ました少女は己の名前やそれまでの記憶、所持品をすべて失い、あてもなくさまよっていた。

どこまで歩いても何もない、無限に続く地平線かと思ったそのとき、ひとつの標識を発見する。

それが本作の舞台となる黄昏ホテルへとつながる、運命の道標だったのだ。

自分がなぜ生死をさまよっているのか思い出せない少女は、支配人のはからいでホテルマンという職を与えられ、その最初の謎解きで“塚原音子”という名前を思い出す。

支配人曰く、黄昏ホテルにやってくる魂は死期を悟っていない、つまり不慮の事故に遭った人間が多いのだという。

彼女自身はどのようにしてここに来てしまったのか。

その記憶を取り戻すこと、同じようにこのホテルを訪れる魂を救うため、さまざまな謎解きに挑戦していくのだ。

気になるポイントをタップ、集めたアイテムを組み合わせてさらなる謎を解き明かす。

脱出ゲームでおなじみ探索パートのほか、ホテルを訪れる人々との駆け引きに挑む尋問パート、従業員たちとの交流もみどころのノベルパートといった3つのアプローチで物語を楽しむことができる。

パチンコ頭の男や仮面を被ったカップル、国民的アイドルグループの女性など、個性派揃いの魂が歩んできた失われた真実を求めて困難に立ち向かっていこう!!

従業員ポイントを稼いで物語を解放!!

本作の物語を進めるには大きく分けてふたつの工程が必要になる。

ひとつは最大5枚までストックできるチケット（毎朝5時に回復）を消費していくもの。もうひとつが、物語の途中で発生するミッションを達成して物語をアンロックするチャレンジ要素のようなものだ。

ミッションで必要になる“従業員ポイント”は、“マイルーム”のミニゲームでゴミを拾って集めなければならない。

また、従業員ポイント1ゲージ分を溜めるとランクがあがって音子の衣装が変化。

さらに、コイン300枚と引き換えに“おたすけベル”を使えば、従業員の誰かが手伝いに現れ、従業員ポイントを500獲得することもできる。

チケットをすべて使い切ってしまった後はマイルームでゴミ拾いに専念。従業員ポイントを集めてミッションに備えておくとよさそうだぞ!!

コインを集めて解放する魅惑の要素

マイルームで入手できるコインには“おたすけベル”のほか、劇中のスチル（イベントシーン）やBGM（トゥルーエンド後）をアンロックするのにも活用できる。

いずれもゲームの進行に影響を与えるものではなく、慌ててアンロックする必要はないのだが、どちらも見応え＆聴き応え十分のコンテンツだ。

生死をさまよう音子は無事現世に帰ることができるのか。

オープニングを観る限り、とても危険な状態にあるようだが、さまざまな人々の記憶を取り戻す手助けしていく中で彼女はある野望を抱くようになっていく。

この黄昏の空間で何を想い、何を得るのか。

人生“最期”の謎解きと題した本作の結末に期待してもらいたい!!

P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら

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