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『World For Two』は美しいドット絵と“生命”のテーマに引き込まれる神秘的アドベンチャー【デジゲー博2017】

2017-11-13 10:00 投稿

“生命を生み出す”神秘的なテーマに釘付け

2017年11月12日に秋葉原UDXで開催されたインディー、同人オンリーのデジタルゲーム展示・即売会イベント“デジゲー博 2017”。今年で開催5回目となり、徐々にその認知度が上がってきているイベントだ。

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展示作の中には「これは本当にインディー作品か?」と思えるほどクオリティの高いものも多く、目を見張るものがあった。

その中でも一際目立っていたのがSeventh rankの『World For Two』という作品。美しい世界観とドット絵で独特の魅力を放っていた作品だ。

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美しすぎるテーマとグラフィック

まず見てもわかる通り、本作はそのすべてがドットで描かれている。ここまで緻密であるにも関わらず、驚くほど繊細でそれも彩色美しく描かれるドットで描かれる画面には、思わず息をのんでしまう。

ちなみに、本作は“生物がいなくなってしまった、死にいく世界に生命を創る”ことを目的としたアドベンチャーゲームとなっている。

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生命を創り出す方法はふたつ。ひとつは、マップ探索をして生命のもととなるエネルギーを採集し、そこから生み出した生命のもとを組み合わせる方法。

もうひとつの方法は、作られた生物からDNAを採取して、それを組み合わせて新たな生命を創り出していくという方法だ。

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一度作られた生物はマップに出現するようになるので、それらを探してDNAを採取し、いろいろな組み合わせを試しながら新しい生命を創っていくというのが本作の流れとなる。

ちなみに、DNAを取得するには、ちょっとしたパズルゲームをクリアーせねばならない。知っての通り、DNAは二重らせん構造を形成するが、画面にはその片側と、それとうまく合致する可能性のあるパターンが数種類提示される。プレイヤーは、その中から正しいものを選択すればオーケーといった具合だ。

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高校生物を修学した人からしてみれば、懐かしい話だろう。DNAポリメラーゼやら、ヌクレオシドやらといった話だ(たぶん)。

ちなみに、創造できる生命体は50を超えるという。リリースは2018年を目標としているとのことで、どのような生命が創れるのか、そして最後には世界がどうなるのか、タイトルの意味など気になる部分はあるが、これは期待して待たざるを得ない。

感情を揺さぶられる、他に類を見ない作品

さて、ここからは主観をもとに本作のプレイリポートをお届けしていこう。

まず上記の説明で感じた人もいるだろうが、本作のシステムは非常に科学的であり実際的だ。最初に創れる生物がアメーバで、最初に創れる脊索動物がピカイアであるという点からも、それを感じていただけると思う。

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▲ピカイアが浮いているのは実際的ではない、というツッコミは甘んじて受け入れよう

しかし、こういった理論的なシステムを採用しておきながらも、本作をプレイして得られる感覚は、非常に神秘的なものとなっていた。神秘的ともいえる美麗なドット絵がそうさせているのか、それとも生命を創るという行為そのものがそう感じさせるのかは定かではないが、通常のゲームでは得られない感情が湧き上がってくる。

生物がいなくなってしまった世界で、ロボットが生命を創り出していくというストーリーもまた、神秘的と言える。

しかしやはり、本作で特筆すべきはこのドット絵。本当に息をのむクオリティだ。iPhoneでもプレイできるそうだが、こればかりは少しでも大きな画面、可能ならばiPad Proなどでプレイをしたいところ。

それに、外の世界は時間経過により夕焼けや夜なども美しく描かれる。これもまた必見だ。

ゲームとしても、そしてある種の芸術作品としても受け取ることができる本作。言葉をあまり必要としないという特徴もあるため、海外からも高い評価を得そうだ。

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