【新作】記憶を失った少女が夢の世界をARで旅するパズルゲーム 『夢（YuME）』

現実世界に浮かびあがる幻想的な夢空間

幼いアリスはとある事故で記憶を失い、自分を取り戻そうと現実と夢が重なり合う不思議な世界に落ちてゆく。

本記事で紹介する『夢（YuME）』は、AR（拡張現実）で目の前に出現した夢の世界を好きな角度から探索し、失われた記憶“心のカケラ”を集めていく独創的なパズルゲームだ。

ルネサンス期の世界を旅するARパズル

記憶を失ったアリスが見る夢の世界は、我々プレイヤーのスマートフォンを介して現実世界に浮かびあがる。

その下準備として、まずナビゲーションに従って自分を起点に周囲をスキャン、プレイする空間を認識させると1枚のカードが出現。

それをスワイプで回転、実際に視点を動かして表面に描かれている夢（黄色いアイコン）を選択すると、ゲームが始まるのだ。

ゲームの目的は心のカケラを見つけ出すことだが、何をすべきなのかはステージごとに異なっている。

そこで役立つのが、調べるべき対象物に近づいていることを示す滴型のアイコンだ。

プレイヤーは天高くから打ち付ける滝のある南国の島や、巨大な岩が浮遊する島のほか、西洋史の文化を感じさせる建造物や絵画などのステージを旅していく。

各ステージに潜む心のカケラを正しい角度から調べるとアイコンが青く点灯、それをタップすると夢の世界に何らかの変化が起こり、ステージをクリアーすることができる。

その瞬間はどのステージも幻想的で思いがけない演出が飛び出す。

パズルを解除するためのギミックがどこにあるのか、ARを使った現実と夢が混じり合った空間を自在に動き回る体験を楽しんでもらいたい!!

アリスの記憶を辿り明かされる真実

心のカケラを探すアリスの旅は1枚のカードに描かれているアイコンの数だけ続いていく。

各ステージには彼女の想いを印したメッセージがあり、夢の世界でどんなパズルに挑戦するのかヒントを得ることもできる。

また、ステージをクリアーすると入手した心のカケラにまつわるエピソードが語られ、失っていた記憶を徐々に取り戻していく。

最初はテキストベースの味気ないものに感じるのだが、それが絵本を読み進めているような感覚に変わり、独特な世界観に引き込まれている自分に気づくのだ。

なお、ARパズル時の判定がとてもシビアで少々手間取ることもある。

空間設定をする際、自分の目線に合わせると上空から見渡すといったときに探しにくくなるので、胸の高さにスマホを合わせて設定することをオススメするぞ!!

P.N.深津庵
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