
スマホ×AR×ロボットの技術はココまで進化!AR空間で戦うロボット“メカモン”が日本上陸【CEATEC JAPAN 2017】
2017-10-05 19:38 投稿
編集部・新人Bはじめてのおつかい(結果的に)
2017年10月3日、突如新人B(入隊2ヵ月目)に指令が言い渡される。
上の人:明日CEATECに行って、何かおもしろいネタ探して記事作って。おこめちんとふたりで。
新人Bは返す。
新人B:承知しました(CEATECって何?)。※CEATEC JAPAN 2017…アジア最大級規模のIT技術・エレクトロニクスの国際展示会(2017年10月3日~6日開催)。
翌日10月4日、理系出身の新人Bは仕事ながらも、少し楽しみにしながら会場へと向かっていった。その道中、1本のLINEが入る。
おこめちん:ごめん! バスが遅延してて到着がちょっと遅れるかも。
まったく問題はない。
時間が迫っているものもとくになかったので、そのときはそう思っていた。しばらくしてCEATECが10時に開場し、「先に入っちゃっていいかな?」と思っていた新人Bに恐怖のLINEが入る。
おこめちん:財布を落としてしまいました…(原文ママ)
財布を落としてしまいました…!?
あせる。当の本人のほうが絶対あせっているだろうが、こちらもあせる! 急にフワッとした指令を受けたものの、「先輩(おこめちん)がいるから、まぁ何とかなるだろう」とたかをくくっていたらコレだ! とりあえずおこめちんには、財布を探すことに専念してもらい、自分はネタを探しにいく。
CEATEC……最新技術過ぎて「ほぉーすげー」と小学生並の感想しか出ない。「ゲームならともかく……!」と途方に暮れていた新人Bの目に入ってきたのは見慣れたロゴ。
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そのブースでは、「ガシャ、ガシャ」という音のもとへ男たちが群がっている光景が広がっていた。
そう。それがメカモンである。
今回は、ロボットゲームを実現したかのようなAR世界を体験させてくれる“メカモン”をお届けしよう。(本題)
現実もここまでゲームに近づいた
バンダイナムコグループが取り組む、ロボット関連事業が集約されたプロジェクト“BN・Bot PROJECT”が本格始動。その中のプロジェクトとして、現実世界とAR(拡張現実)空間で戦うロボット“Mekamon”(以下、メカモン)の日本版発売が決定したというのだ。
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メカモンは、実際のロボットをスマホで操作し、AR空間で銃弾やミサイルを実装し、バトルを可能にした近未来ロボット。REACH ROBOTICSによって開発され、今回バンダイによって日本向けにローカライズされ発売予定となっている。
▼プロトタイプ試遊の様子はこちら
![]() | ゾ○ド世代直撃!?スマホで操る対戦ロボット“MekaMon”が痺れるほどかっこいい!駆動音もイカす! |
メカモンはこんなロボット
メカモンは、スマホで操作を行うアプリゲーミングロボット。ARを使うことでスマホ画面上に、戦場だけでなくミサイルや銃弾も実装。バーチャルな敵を撃破していくソロプレイや、2体のメカモンによるAR対戦など、リアルとバーチャルが融合した新たなゲーム体験ができる。
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今回出展されているメカモンは、プロトタイプから動きや操作精度、モーションの部分でブラッシュアップがなされている。とくにモーションは随時アップデートがされているとのこと。
こんなインパクトのあるモーションなども見せていただいた。
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……本当はここにARのミサイルや銃弾やらが映し出されるはずなのだ。いまはまだ、メカモン本体のモーションしかないので地味に見えるが、ARでのエフェクトが絡むと派手な演出となることは、想像するに難くないだろう。
モーションに関しても、実際にはAR対戦でシーンに応じたモーションが取られるようになる。たとえば、左からダメージを受ければ左側のやられモーション、倒されたらひっくり返るなどだ。
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これは、四方についた赤外線トランシーバーでどこから攻撃されたかを判別することにより実現されている。
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実際にメカモンを遊んでみた感想
今回の展示では、メカモンを動かしたり、特定のモーションをメカモンにとらせたりできる。実際にメカモンを操作させていただいたところ……動きが非常にスムーズ。
スマホでの操作ということで、メカモンの動きとラグがあるのではと思ったが、まったくそんなことはない。左側のパッドで移動、右のパッドで旋回となっているが、操作した通りにちゃんと動く。
ラジコン操作に慣れていない新人Bの思い通りに動かせなかったのは、メカモンの性能とはまた別のお話。
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今回はARでのバトルなどは展示内容になかったため、基本的にラジコンとしての操作を体験。それだけでももちろん楽しいが、やはりARの対戦に期待したい。
▼ARでメカモンを遊んだ様子
メカモンのこれから
メカモンの今後については、デザインやアプリの仕様も含めて日本人向けに調整していきたいとのこと。展示では、現在検討されているデザインが紹介されていた。
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銃器や脚部のパーツは取り外し可能となっていて、ほかのメカモンのパーツと付け替えることもできる。付け替えたパーツはARでのバトルでも同様にカスタマイズされ、銃器の種類、シールドの重さまでもがステータスとしてメカモンに反映される。
メカモンの種類が増えればより組み合わせは広がり、より戦略性が深まっていく。これはもう、昔遊んだロボットゲームの世界が実現されつつあると言ってもよいかもしれない。
メカモンの発売日は未定ではあるが、日本での発売に向けて着々と進んでいるとのことなので、メカモンでの白熱した戦いが楽しめる日を期待して待とう。
メカモン
【価格・販売時期】
未定
【スペック】
サイズ:約30cm×30cm×15cm(起立時:約40cm×40cm×15cm)
【特徴】
搭載:4本の脚部、シールドと武器のアップグレードスロット、脱着式充電バッテリー(電池消耗時間約1時間)
通信:Bluetooth
センサー:赤外線トランシーバー×4、3軸慣性測定ユニット、3軸磁力計
そういえばアノ先輩は……!?
ここまで読んだ人には、ひとつ解決していない大きな問題がある。
そう。おこめちんの財布どこいった問題だ。
……いや本当にどこいったんでしょうね?
正直新人Bの立場では何も言えずに、状況を聞けていない。優しい国日本。おこめちんの財布はきっといつか戻ってくることでしょう!
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