iPhone7とどこが変わった?“iPhone X”、“iPhone 8”、“iPhone 8 Plus”のスペック情報まとめ
2017-09-13 05:48 投稿
新型iPhoneの新機能を細かくチェック!
日本時間9月13日2時(太平洋時間:12日10時)より開始されたAppleの新製品発表イベント“Let’s meet at our place”が、アップル新社屋内に設けられたシアターSteve Jobs Theaterのこけら落としイベントとして実施された。
ここでは、そこで判明した新型iPhoneたちの仕様を簡単に紹介。技術的な話が分からない人のために、かみ砕いて情報をまとめていくぞ。
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iPhone 8、iPhone 8 Plus情報
ボディ
エッジ部分はアルミベースで丸みのあるデザインというのは従来通りだが、背面にもガラスコーティングが施されているのが最大の特徴。前面ガラスもこれまでのものより強化されており、防水・防塵仕様に対応する形となった。
ディスプレイ
ディスプレイサイズは、iPhone 8が4.7インチ、iPhone 8 Plusが5.5インチのRetinaディスプレイとなっており、サイズ感はiPhone 7シリーズのものと同等となっている。もちろん、3Dタッチ機能やトゥルートーンディスプレイに対応しており、すばらしい映像体験が保証されるスペックとなっている。
チップ
搭載チップはA11 Bionicチップへと進化。6コアで64bitのこのチップは、ふたつのハイパフォーマンスコアと4つの高効率コアとで構成されており、前者はA10チップのそれより処理速度が25%向上、後者に至っては70%もの向上に成功している。
また同時にGPUも強化されており、Metal 2に最適化されたA11 Bionicチップは直前のモデルと比較すると30%の処理速度向上と、1/2の省エネルギー化に成功したという。
カメラ
iPhone 8の背面カメラは1200万画素のシングルレンズ。センサーや処理機能を一新し、より軽量に、そしてより電力パフォーマンスの向上が図られている。
iPhone 8 Plusでは、背面カメラに1200万画素のデュアルレンズを採用。f/1.8の広角レンズとf/2.8の望遠レンズが搭載されている。これにより静止画撮影においては最大10倍、動画撮影においても最大6倍の光学ズームに対応する運びとなった。
カメラ自体のスペックはiPhone 7から大きな変更が行われていないが、画像処理関係が大きく改善されており、被写体の深度をより正確に捉え、美しく撮影できるようになった。
また、ビデオ撮影機能も大幅に強化されており、4K画質で60fpsの撮影が、1080pの画質では最大240fpsの撮影が行えるようになった。これは従来モデルの4倍ものフレームレートとなっており、スローモーション映像の撮影はより強化されたと言える。
AR機能
AR機能の対応についてはWWDC 2017にて行われたiOS 11発表でも述べられたことだが、当然iPhone 8シリーズもAR対応モデルとなる。ARを利用したゲーム体験も今後拡充していくことが予想される。
カラーバリエーション
カラーバリエーションはシルバー、ゴールド、スペースグレイの3色。従来のものと大きな変化こそないが、背面にもガラスコーティングがなされていることで、見た目や質感には大きな変化があると思われる。
ワイヤレス充電に対応!
詳しくは後述するが、かねてより期待されていたワイヤレス充電に対応。専用のパネルの上に置いておくだけで充電ができるようになるシステムとなる。ただし、こちらのワイヤレス充電を行うには別売りのアクセサリ“mophie wireless charging base”(6980円[税別])が必要となる。
気になるiPhone 8シリーズの発売日、予約開始日は?
予約開始日:9月15日16時01分~
発売日:9月22日
【価格】
iPhone 8(64GB):7万8800円[税別]
iPhone 8(256GB):9万5800円[税別]
iPhone 8 Plus(64GB):8万9800円[税別]
iPhone 8 Plus(256GB):10万6800円[税別]
iPhone X情報
ここからは、かねてより噂が囁かれていたiPhone X(アイフォーン テン)について発表された情報をまとめていこう。iPhone登場から10周年となることから命名されたのかどうかは定かではないが、Appleが10年先のスマートフォンの未来を見据えて開発した最新鋭のモデルとなっている。
ボディ
従来の外観と大きく異なるのは2点。ホームボタンの廃止とディスプレイのベゼルレス(ディスプレイ、本体間にあった溝の除去)だ。
ホームボタンの廃止は、操作のほとんどを画面操作で行えるようにし、ユーザー体験を向上させる目的で行われたもの。当たり前だが、同時に指紋認証機能“タッチID”機能も廃止されている。なお、ホーム画面に戻るには、画面下部から上方向に大きくスワイプすればいいという。
ベゼルレスについては、簡単に想像できるだろう。端末と画面の境界線を限りなく減らすことで、端末前面のほぼすべてをディスプレイとして利用できるようになっている。
これにより5.8インチというiPhone 7 Plus以上の大サイズのディスプレイを採用していながらも、iPhone 8 Plusほどのサイズには至らずに済んでいる。
実寸値で見ても、143.6×70.9×7.7(mm)となっており、iPhone 7の138.3×67.1×7.1(mm)よりもほんの少しだけ大きくなっているだけというのが理解できるだろう。
また、こちらも前面、背面ともにガラスコーティングされているのが特徴。なお、このガラスコーティングはワイヤレス充電のためにデザインされたもの。
なお、iPhone Xも防水・防塵仕様となっているとのこと。
ディスプレイ
前述の通りベゼルレスとして実装されたディスプレイは、従来のRetinaディスプレイをより強化したSuper Retinaディスプレイが採用されている。
こちらの解像度は2436×1125の458ppiとなっており、従来ディスプレイよりも高精細。またそれだけでなく、有機ELディスプレイが苦手としていた明度や広色域描画、色の正確性という点においても優秀なものとなっており、その美しさたるや目を見張るものとなっているようだ。
簡単にまとめてしまえば、これまでのスマートフォンディスプレイにないほど美しいディスプレイということだ。これに関しては、比較して見てみないことには実感しづらいと思うので、気になる人は店舗にいって確認してみるといいだろう。
セキュリティ
ホームボタン廃止に伴い失われたセキュリティシステム“タッチID”。これに代わる新たなセキュリティシステムとして用意されたものが、“Face ID”だ。こちらも以前からリーク情報などが散見し、みんなが期待していた機能。
簡単に述べてしまえば、指紋という生体情報を使った指紋認証ではなく、顔の造形を記憶してそれをセキュリティに採用したというもの。
しかしそれだと気になるのが、「体形が変化したときに、ロック解除ができなくなるのでは?」、「帽子や眼鏡、ヒゲの有無など、ファッションによっては使えなくなる?」、「暗所では利用できないのでは?」、「指紋よりも偽造できそうだけど……」という点だろう。
しかしAppleはこれらの疑問すべてに答えを用意してくれていた。その答えはすべて「問題ない」というもの。順を追って説明していこう。
iPhone X前面に搭載されたカメラには、これまでにないセンサーやカメラを実装し、これら予測される問題すべてに対応しているという。
まず最初の疑問は、体形の変化、ユーザーの成長にこのセキュリティシステムが付いてこれるかどうかというもの。Face IDはユーザーの顔を平面画像として記憶するのではなく、顔とその周辺パーツの配置、その深度までをも記録。また、日々それを観測し続けることで体形の変化を学び取り、いつでも正確な認識ができるようになっているという。
また、この学習機能によって、ユーザーがマフラーを巻いたり、帽子をかぶったり、メガネをかけたとしても、顔認証機能は正確に働くようになっているそうだ。
暗所での利用問題に関しては、前面カメラに赤外線カメラを搭載することで解決を図っているとのこと。知覚外の波長光を用いることで、フラッシュを利用して物理的に顔を明るくしなくとも顔認証がなされるよう配慮されており、暗所での利用は問題にならないそうだ。
最後の問題、偽造についてだが、これに関してはタッチIDよりも偽造は困難であるという。すでにメジャーとなっているタッチIDだが、このセキュリティシステムは、理論上およそ5万回に1回の頻度で誤動作を起こすとされているが、今回採用されたFace IDで誤動作が起こる可能性は、およそ100万回に1回という低頻度。
また、顔の各パーツの深度まで正確に計測してセキュリティに活かしているため、写真でロック解除を図ろうとしてもそれは出来ず、特殊メイクによって顔を限りなく近づけたとしてもロック解除には至らなかったという高いセキュリティ性能を誇っているとのこと。
なお、セキュリティ実験の中では一卵性双生児によるロック解除も試みられたそうだが、それでもロック解除には至らなかったそうだ。
ちなみに、顔を認識してからロックが解除されるまでの時間も短く、ユーザビリティも確保されたシステムとなっている。
絵文字から進化したAnimoji
日本発で、世界にも受け入れられた絵文字文化が、iPhone Xによって未来の技術へと進化。ただのイラストを送るのではなく、アニメーション絵文字を送れるようになる。
それもただのアニメーションではない。前述した顔認証を使ったアニメーションだ。つまり、ユーザーの表情を読み取って、それをアニメーションに反映。録音も同時に行うことで、ユーザーの声と表情をキャラクターが代弁してくれるようになるのだ。
また余談だが、このフェイストラッキング機能とARを融合させることにより、ユーザーの顔に任意の仮面やデザインを施して遊ぶといったことも可能になるとのこと。似たような機能を持つアプリとして、日本では『Snow』というメジャーなアプリがあるが、今回紹介されたそれは、『Snow』の超ハイテク版と言える。
カメラ
背面搭載カメラについてはiPhone 8 Plusと同等。しかし前面カメラには、前述の顔認証カメラ対応のカメラが実装されているというのが特徴。前面カメラでも人の顔を細部にいたるまで正確に認識できるようになっているので、セルフィーもこれまでにない体験が味わえるという。
チップ
搭載される集積回路(チップ)は、iPhone 8に搭載されるものと同じくA11 Bionic。これまでにないハイパフォーマンスを誇ったチップセットが、ユーザー体験をサポートしてくれるようだ。
ワイヤレス充電
もちろん、こちらの端末もワイヤレス充電に対応。別売りされる大型のワイヤレス充電スタンド“Air Power”を使えば、同じくワイヤレス充電に対応したApple Watch、ワイヤレス充電対応のキットに移し替えたAir Podsもまとめて充電し、なおかつそのパフォーマンスをiPhone Xで確認できるようになるという。
iPhone Xの気になる価格、発売日は?
予約開始日:10月27日~
発売日:11月3日
【価格】
iPhone X(64GB):11万2800円[税別]
iPhone X(256GB):12万9800円[税別]
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