【新作】鏡に映った自分が襲い掛かる!? 3人の視点で怪談の真相に迫るノベルゲーム 『惑いの夜と誘いの影』

断片的な物語から怪談の謎を解き明かせ

夜中の2時22分に鏡を覗きこんで呪文を唱えると、そこに映っている自分の姿が真っ黒な形に変化して飛び出してくる。

“D棟の鏡の影”と呼ばれ、噂がささやかれる某学園の怪談をテーマに、3人それぞれの視点で描かれる断片的な物語を読み解き、真相に迫るノベルゲーム『惑いの夜と誘いの影』。

キャラクターの行動が他者に影響を与えることもある、同じ時間、同じ場所で進行するストーリー展開が注目された、PC版も存在する作品だ。

“話の断片”を集めて完成する噂の怪談

怪談ブーム真っ只中にある学園内でもっとも有名な“D棟の鏡の影”は、語り手によって内容が異なることでも知られる怪談だ。

男子高校生の蛍雪（けいせつ）はその真相を探るべく、情報を集めるため真夜中の学校をひとりで探索していた。

そこで、別棟に浮かびあがる人影を見つけ、現場に向かおうとするところから物語が始まる。

本作は蛍雪のほか、璃々子（りりこ）と眞洋（まひろ）、ふたりの教師の視点で描く章立ての物語で、それぞれ欠けた物語のピース“話の断片”を集め、鏡を模したパズルを完成させることで真相を紐解いていく。

手に入れた“話の断片”を、3人分ある鏡の正しい位置に当てはめることで物語をアンロック。

蛍雪パートの中で眞洋に関する断片を入手するなど、各自の行動がほかのキャラクターに影響を与えるザッピング感覚のプレイがとてもおもしろい。

人影を追いかけていた蛍雪の身に迫る脅威をきっかけに、点と点でしかなかった教師たちの行動がひとつの線となり、踊り場の鏡に秘められた噂の真相に迫っていく。

真夜中の校内に忍びこみ、同じ1夜を過ごす3人の奇妙な物語がどうなってしまうのか、最後まで目が離せないぞ!!

選択肢による分岐で校内を探索

本作には、誰に何を聞くかといった基本的な選択肢のほか、誰にも発見されずに目的地を目指す駆け引きや、廊下や階段を自由に行き来したり、校内の簡易マップをタップしてアイテムを探すなどの探索パートが登場する。

テキストを読み進めて“話の断片”を引き出すだけでなく、さまざまな探索パートを経験していくことで、プレイヤーが実際に校内を歩いているような感覚を味わうことができる。

また、時系列の断片を行き来するため情報が混在しそうだけど、こうした印象深い探索を盛り込むことで、3人の行動がどう結びついていくのかをしっかり把握できるのだ。

記憶力が試されるキーワード入力

登場人物らが交わす何気ない会話の中には、ときにゲームを進める重要なキーワードが隠されいる。

従来のゲームであれば、3択から正解を選ぶといったアプローチが主流だが、本作ではキーパッドを使ってプレイヤーが直接ワードを入力するという、記憶力を試されるシーンが何度か登場するのだ。

ミスすると物語がそこで終了してしまうけど、鏡には当てはめた“話の断片”から物語を選べば何度でもリトライできる。

選択肢やワードの入力ミスによって発生するバッドエンドは各所にあるが、すべての物語を開放してたどり着くエンディングはひとつ。

踊り場にある鏡の噂は本当なのか、その真相と3人の行方をぜひ、皆さんも見届けてもらいたい!!

P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら

動画でも新作紹介しています

気に入ったものがあったら更新
角満＆中目黒のこれ、知ってる？

毎日更新午前7時に更新中

編集長！これ、どうでしょう!?

YouTubeチャンネル登録して動画をいち早く見よう！

ファミ通AppのTwitterをフォロー