1. サイトTOP>
  2. ニュース>
  3. 海外アプリは50以下!?参入障壁が高すぎる中国の巨大アプリ市場、その攻略法とは?【Unite Tokyo 2017】

海外アプリは50以下!?参入障壁が高すぎる中国の巨大アプリ市場、その攻略法とは?【Unite Tokyo 2017】

2017-05-09 14:34 投稿

Unityが中国市場参入をサポート

東京国際フォーラムで開催されているUnityデベロッパーのためのカンファレンス、Unite Tokyo 2017。開発者でなくとも楽しめる、さまざまな講演が行われている。

ここでは開発者ならもちろん、そうでなくとも興味を惹かれる話をしてくれた“中国でAndroidアプリを出す! Xiaomiストアでのアプリリリース、収益化のためにできること”のリポートを行っていこう。

DSC_8202

講演を行ってくれたのはユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社の金田一確氏。Xiaomiとは何なのか? Xiaomiでリリースする意味とは? 気になる部分をチェックしていこう。

DSC_8201
▲ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社、金田一 確氏

Xiaomiとは何か?

話はまず、“Unity”がXiaomiでのアプリリリースをサポートすること、そしてそのサービスを今年7月からスタートするという話から始まった。

DSC_8203

「Unityを利用して開発されたゲームなら、Xiaomiのストアで公開できるようになります。これはすごく大きなことで、中国は巨大な市場で、いまもなお成長している、世界中のメーカーや個人デベロッパーが期待をしている市場でもあります」

そう語った金田一氏。これでおおよその人は把握出来たことと思うが、Xiaomiとは中国国内に用意されたAndroidアプリストア。中国国内には、複数のAndroidアプリストアが並んでいるが、Xiaomiはその中でももっとも大きく、期待がなされている市場だ。

Xiaomiのユーザー数は2億人とも言われており、アクティブデバイス数はAndroidでナンバーワン。ユーザー層は都市圏の若者を中心に構成されており、とにかく活発な市場だという。

またそれだけでなく、Unityによって開発されたゲームの21.3%が、Xiaomiからダウンロードされているというのも大きな点だ。

DSC_8208
DSC_8217

中国市場参入には本来高いハードルが……

「そこまで期待できる市場であるならば、別にUnityのサポートを受けずにドンドン出している人も、メーカーも多いのではないか?」という疑問を持つ人もいるだろう。

しかし、それは間違いだという。2016年にXiaomiで公開された海外タイトルは、たったの50以下。異常なほどに少ない。ここまで巨大な市場なのに、なぜ海外参入が少ないのか? それは市場の特異性にあるという。

DSC_8269

中国のアプリ市場は世界的に見ても圧倒的規模を持っており、Androidのストア数だけでも200を超える。しかし、それらのストアでアプリを出すには、まず中国企業にしか与えられないパブリッシャーとしての権利が必要になる。

DSC_8223

中国にあるパブリッシャーを探して委託するということも可能ではあるが、それには相応の手間がかかるため、なかなか手は出しづらい。個人クリエイターならなおさらだ。

しかし、このほかにも中国市場でアプリをリリースする方法はある。それは、中国の政府機関、国家新聞出版広電総局にアプリを審査してもらい、ISBNという認可を取得するという方法。

これならば簡単だと思われるかもしれないが、この審査を受けるのに約5~50万円という費用がかかってしまい、時間もかなりかかってしまう。

DSC_8224
DSC_8225

また、これらをクリアーしてなんとかアプリをリリースできても、アプリ内課金で得られた収益のうち、デベロッパーに還元されるのはたったの20%になってしまうという。

海賊版対策といった中国市場ならではのトラブル対処も考えると、やはり参入したくてもできないというのは納得。海外アプリの数が少ないわけだ。

しかし、この問題をUnityはXiaomiと提携することで解決。開発者登録、アプリ申請、契約、収益の受け取りすべてをXiaomi-Unityデベロッパー登録というプログラムが行ってくれるという。

さらに、ライセンス問題の解消としてISBN取得にかかる費用も当初はすべて無料になり、通常20%と言われる収益率も50%に設定するという。なお、ISBN取得費用に関しては、後々有料となる可能性があるとのこと。

DSC_8235

これはかなり美味しいプログラムだ。

しかし、このプログラムに登録するにはいくつかの条件があるという。

1.Unity 5.3以上で作られたアプリであること
2.政府による審査を通すため、簡体字へのローカライズがなされていること
3.IAPの実装は必須

この3点をクリアーしたアプリがプログラムに登録できるということなので、気になっているクリエイターは、ISBN取得費用が無料となるキャンペーンが動いているうちに挑戦してみるといい。

これだけでも嬉しいプログラムだが、Unityが贈るサービスはこれだけではない。

金田一氏「我々にとってのゴールは、アプリの公開ではありません。収益を最大化させることこそが重要だと考えています。そのため、このプログラムでは収益の最大化もサポート、とくにUnity Adsを使った広告面のフォローを行っていきます」

DSC_8249

Unity Adsとは、動画広告のフォーマット。画面デザインを崩さず、ユーザーがその広告を見るか見ないかを選択できるように組み込まれる、効果的な広告システムだ。

DSC_8256
DSC_8255

アプリ公開の助力のみならず、収益の最大化まで手助けしてくれるunity。巨大な市場に興味のある人は、7月から始まるこのプログラム利用を検討してみてはいかがだろうか?

ピックアップ 一覧を見る

最新記事

この記事と同じカテゴリの最新記事一覧