【新作】交換日記アプリを通じて出会う男女ふたりの時を超えた物語 『今度は彼女を幸せに』

現在と過去が交差する分岐探索型ノベル

“話題の日記アプリをダウンロードしてみませんか？”

ものすごく怪しいメールに書かれたメッセージに不安を感じつつ、暇だったこともあり試しにダウロードしてしまう主人公の瑛介。

そうして始まる名も知らない女性との交流から、瑛介はひとつの違和感と驚きの真実に直面する。

『今度は彼女を幸せに』は、交換日記アプリを通じて交わされるメッセージをきっかけに、彼女に迫る危機から救おうと奮闘する分岐探索型ノベルゲームだ。

13の結末で描くショートストーリー

怪しいメールに添えられていたダウンロードサイト。

それを介して入手した日記アプリ、軽い気持ちで書き込んだメッセージをきっかけに1件のプッシュ通知を受け取る。

暇だと書き込んだそれに“私も”と返したのは、麗花と名乗る女性だった。

本作では仮想の交換日記アプリを使い、プレイヤーが選ぶ選択肢に応じてBIORHYTHM値を高めつつ、13ある結末に向かって物語を進行。

待機時間を気にせず自分のペースでどんどん読み進めることができる。

どこかよそよそしいふたりだけど名前を明かし、お互いの趣味や身近な出来ごとを報告しあうことで距離も縮まり、他愛もないやり取りがちょっとした息抜きになっていく。

そんな中でよく話題にあがる地震の話をきっかけに、瑛介はどこか噛み合っていない奇妙なズレを感じ始めるのだ。

また、ふたりの交換日記には実際にあった芸能ニュースのパロディや、食事や背景などの写真を添付して交流を深めるシーンも登場。

ゲームの中の出来事と理解しているはずなのに、ふとした瞬間に麗花とのメッセージ交換にリアリティを感じ、ふたりの関係性をより深めてあげたいと世話焼き心に火が就いちゃうのだ。

『今度は彼女に幸せを』というタイトルにもある通り、何かしらの不幸に遭遇する彼女を救うのがプレイヤーの役割。

1プレイ平均20分程度、相手の返事をリアルタイムで待つことなく自分のペースで進められるので、全部で13ある結末をコンプリートするのも快適に楽しめたぞ。

何度でもやり直せる便利な分岐マップ

選択肢を進めることで物語が分岐、枝分かれしながら13の結末に向かってふたりの運命が動いていく。

そこで役立つのが、分岐点をさかのぼり、いつでも自由にやり直すことができる便利機能だ。

しかもこれ、初回プレイ時から利用できちゃう親切設計。

選択後の会話から失敗したと感じたら速攻で分岐マップからリトライ、個々の内容から自分がベストだと感じるルートを消去法で探していくこともできる。

もちろん、そんなノベルゲームは緊張感がないと思う人も多いだろう。

しかし、いろいろな娯楽に溢れているこのご時世、限られた時間で納得のできる結末にたどり着けるシステムはありがたい。

まずはリトライせず、直感を信じて最後まで進めるもよし、短時間でトゥルーエンドを目指したければ活用するもよし、プレイヤーが自分のスタイルに合わせて、麗花を理想の結末まで導いてもらいたい!!

P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら

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