【新作】未来人の子孫を救うための時空を越えた脱力系仕送りライフ 『TimeMachine』

文明が滅んでしまった未来からのSOS!!

自分の部屋に見覚えのない機械がひとつ。

なんとそれは、遥か遠い未来を生きる子孫との交信を可能にするとんでもツールだった。

しかし、彼が生きる未来では文明が崩壊。

『TimeMachine』は、謎だらけのツールを使って現代社会から未来に仕送りをしながら、変貌を遂げた世界の様子を垣間見ていくタイムトラベルアドベンチャーだ。

牛が口からビーム!?　未来人と異文化交流

彼との交信はある日突然、なんの前ぶれれもなく始まる。

そのきっかけは、部屋に置かれた時空間物質交換装置“タイムマシン”。

彼曰く、主人公の子孫であり人類最後の生き残り、現世界では想像もできないほど世界は変貌を遂げ、すでに3日間も飲まず食わずの状態だという。

本作は彼と1対1の対話、ゲーム画面としては代わり映えもなく地味なもの。

しかし、そこでくり広げるコミュニケーションは想像の数倍上をいく内容。むしろこのクオリティがベストマッチだと思い知らされる。

このタイムマシンは大きなものが送れず、同じ質量のものをそれぞれの時代で交換しなければならない。

つまり、籠城の定番・ショッピングセンターをまるごと転送、ゾンビと徹底抗戦ってなわけにはいかないのだ。

さて、肝心の仕送りはとても簡単、画面上部のエネルギー（以下、EN）1個でひとつの物質を転送。

消費したENは1時間で回復（最大5つまでストック）するので、お手持ちのタイマーなどで管理して定期的にサポートしてあげるといい。

そして本作最大の見どころは子孫が生きる世界の有様。

水やカレー、焼き魚やゲーム機など、空腹を満たし孤独を紛らわせるアイテムを転送すると、彼は決まって驚くようなリアクションを見せてくれる。

カレーが伝説上の食べ物だったり、牛が口からビーム、耳から毒ガスを出したりと、現代社会から何年先の未来を生きているのかと心配になるのだ。

ただひとつ可能性があるとすれば、化物とはいえ生命体が生きていける最低限の環境が残っているということ。

彼自身も本当に人類は自分だけなのか確証がなく、わずかな希望を持っているということだ。

きっと大丈夫、誰か生存者がいるに違いないと励ましつつ、5時間に1度、彼に仕送りをして生きる希望をわけてあげよう!!

無料で提供できる水が金策に便利

未来の水は、飲むとお尻から手が出て皮膚が緑になっちゃう（!?）危険なもの。

しかし、主人公にとっては蛇口をひねればいくらでも出てくる代物、水道代は払っているとはいえ無料で送れちゃう命の源だ。

こちらからの仕送りに対して、未来では価値のなくなったお金を受け取る。

それを軍資金に便利グッズを購入していくのだけど、序盤はお財布事情も寂しく、正直こちらも援助してもらいた生活レベル。

そこで注目したいのが無料の水を使った金策だ。

水ばかりでかわいそうな気もするけど、彼にとっては貴重な飲料水。ちょっと我慢してもらい、貯めたお金で高級な娯楽品を送ってあげよう。

子孫の末路を決める9つのエンディング

仕送り生活の過程で稼いだEXPが一定量を迎えると、彼の身にさまざまな事案が発生。

9つのエンディングによって未来の結末が描かれる。

新たな人類と出会うことができるのか、それとも仕送りも虚しく命尽きてしまうのか？

ユーモアいっぱいの子孫と交わすコミュニケーションを楽しみつつ、仕送りの内容で変化する彼の運命を見届けてもらいたい!!

P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら

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