【新作】静寂に包まれた島で見つけた洋館が最悪の立入禁止スポットだった…… 『Wardwell House』

360度パノラマビューで探索する孤独な恐怖体験

迷い込んでしまった見知らぬ島はとても神秘的だけど、どこか不気味で何者かの気配を感じる奇妙な世界。

周囲には何かの儀式でもしていたような痕跡がたくさん残されているのだが……。

周囲を見渡すのも怖くなる360度パノラマビューを採用。『Wardwell House』はプレイヤーの度胸が試されるホラーアドベンチャーだ。

誰でも楽しめる条件達成系の探索アドベンチャー

虫の音、風に吹かれて揺れ動く木々。

目の前に残されたボートが自分の乗ってきたものなのか、モノクロなビジュアルから有無を言わせない孤独感が漂ってくる。

画面をスワイプ、もしくはスマートフォンを上下左右、ジャイロセンサーで自由に視点を操作。

丸で印されたポイントを探しながら島や洋館を探索、過去に何があったのか、その真実に迫っていく。

誰かの目線を感じて思わず振り返ってしまった経験、皆さんにも1度くらいはあるはずだ。

見えちゃいけないものが視界に飛び込んでくるようなスリル、本作ではそうした気配を感じる場面が随所に盛り込まれている。

本作は調べられるポイントをすべてチェックすると、つぎの場所に移動できるようになるシンプル設計。

移動を示す矢印が出てこないときは、必ずどこかに調べ忘れているところがあるということ。

丸印を探せないときは隅々まで見渡し、画面中央のカーソルが黄色く変化するポイントを探してみよう!!

家族の思い出が詰まった洋館に潜む恐怖

森を抜けた先に突如現れる大きな洋館は、ここまでまったく状況が掴めなかった本作のストーリーが一気に動き出す重要なスポットだ。

玄関には入って早々、熱烈な歓迎っぷり。

このまま引き返して湖でも眺めていたくなるけど、何かに導かれるように主人公は洋館の中へと引き込まれていく。

ここで何が起こったのか、その断片を1階の廊下に置かれた留守番電話で知ることができる。

残された内容から、この洋館の主はジェイコブという名で、最高経営責任者だったが資金運営の面で問題を起こし、役員会議で進退を問われようとしていることがわかった。

過去の栄光とでもいうのか、洋館の中には高級感溢れる調度品や微笑ましい家族写真など、思い出の品がたくさん残されている。

差し押さえにでもあったのかと思いつつ、どうしても森で見かけた奇妙なオブジェや玄関先の生首が脳裏をよぎる。

いつ襲われてもおかしくない、そう感じたつぎの瞬間……。

武器になりそうなものはたくさんあるけど、それらを拾って戦ったり、罠を仕掛けて撃退するなんてことはいっさいできない。

ただひたすら周囲を調べていくだけのゲームだけど、不安を掻き立てるBGMと対抗できない恐怖、いつ何が起こるか予想もつかない心的不安は最後まで盛りだくさん。

生きて洋館を、この不気味な島を、脱出することができるのか。

思わず声が出ちゃった衝撃のラスト、皆さんにも味わってもらいたい!!

VRゴーグルでとびっきりのスリル体験

360度のパノラマビューとジャイロセンサー、それだけでも十分怖いのだけど、本作にはVR版のアプリが別途用意されている。

お手もとにVRゴーグルがあるなら絶対にこちらがオススメ。

ヘッドフォンを装着すればさらに怖さが増すぞ。

なお、クリアーまでの時間は約40分と短め。ちょっと時間を持て余しているとき、気分転換をしたいときにでも遊んでもらいたい。

■VR版はこちら

P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら

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