【新作】『中年騎士ヤスヒロ』のポラリスエックスが放つRPG『しくじり勇者は優柔不断』

ポラリスエックス最新作は3Dボクセルワールド

隣国との戦争に向けて準備が進むとある世界。高額報酬を餌に傭兵を募集する国に目をつけたヤスヒコが、一攫千金を夢みて傭兵会社を立ちあげるもまさかの事態に……。

可愛らしいボクセルワールドとは裏腹に、シュールなストーリーとやり込み要素が詰まった放置系RPG『しくじり勇者は優柔不断‐勇者ヤスヒコと魔界の冒険‐』。

本作を手掛けるのは、ドット絵が特徴的な放置系RPG『中年騎士ヤスヒロ』のポラリスエックス。独自の世界観と手応え十分な育成要素、RPGとしての醍醐味をそのままに、3Dならではの迫力あるバトルを楽しむことができるのだ。

破産寸前な会社の行方を描くドキドキストーリー

国家間で始まろうとしていた戦いと傭兵の需要に目を付け、一攫千金を狙って傭兵会社を作ったヤスヒコ。しかし、魔王という共通の敵が現れたことで各国は一致団結してしまう。

魔王の討伐が最優先になったことでヤスヒコのプランは破綻。
あげくに世界を救うためボランティアで参戦しろと無茶振りされ、それなら魔王の財宝をいただいて借金返済に充てればいいじゃんと考えつくのだ。

誰もが認めるエリート傭兵のターカー、訳ありお嬢さんのキャンディ、商人ギルドの女子高生であるエイダー。

3人を雇っているヤスヒコだけど、そのパワーバランスは圧倒的に部下である彼らが強く、どこにいってもイジられっぱなし。

世界の危機はどこへやら。

放置ゲームは単調になりがちなものが多いけど、彼らの旅はどこまでいってもドタバタ展開。

借金返済に奮闘するヨシヒロと、3人の訳あり傭兵たちのテンポのいい掛け合いは、“さすが『ヤスヒロ』のポラリスエックス”と納得できるクオリティだぞ！

スキルと仲間を駆使するノンストップバトル

本作の基本はオートバトル。キャラクター育成と装備の強化といった放置系RPGの要素に加え、リチャージごとに使用できるふたつのスキル、視点を変更できる機能によって、迫力のあるバトルを自由に楽しめる。

各キャラクターが持っているふたつの必殺スキルは左は通常、右が究極技といったイメージで、いずれもリチャージのたびにプレイヤーが任意に発動できる。

とくに、エイダーが有する右のスキル“究極広範囲回復”は文字通り、全員のHPを回復する重要なもの。リチャージに時間がかかるので、10ステージごとに出現するボス戦に向けて温存。

発動から5秒のあいだ、クリティカル率が100％増加する効果を持つヤスヒコの“究極落とし”と、ターカーの“究極槍召喚”を主軸に、1秒間行動不能にできるキャンディの“究極巨大矢”でサポートするなど、気の抜けないスリルが本作には詰まっているのだ。

なお、ステージ50まで進むと“仲間”という機能が解放。

ネコのモモを獲得することで、プレイヤーみずからが画面をタップして敵にダメージを与えられるようになる。その他、クリティカル率を上昇させる鳥のジャキーラ、敵の攻撃速度を低下させるロボット、そしてまさかの勇者など頼れる仲間がたくさん待っているのだ。

これ以降、豪華な報酬が期待できる“ダンジョン”、装備品を自身の手で制作するなど、飽きさせない仕掛けがたくさんあったぞ。

行き詰った転生して新たな力を手に入れよう

放置系ゲームといえば、忘れちゃいけないのがリセット要素だ。レベルや装備、それまで稼いだゴールド、ステージを初期状態に戻す変わりに、“キューブ”という特殊なアイテムを獲得。

さまざまな効果を持った“魔道具”と交換をくり返して、さらなる力を手にすることができる。

ヤスヒコたちの返済生活は始まったばかり。3人にきちんと給料を払うことはできるのか、ストーリー展開から目が離せない本作は、放置ゲームファンはもちろん、この手のジャンルはちょっと苦手かもと感じていた人にも、安心してオススメしたい！

P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら

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