Facebook Gamesの狙いとは? キーワードは“ライブゲームストリーミング”と“インスタントゲーム”

2016-12-06 12:05 投稿

Facebookが考えるゲームの未来

2016年12月5日、東京都六本木のFacebook Japanオフィスにて、Facebook Games 10周年記念事業戦略説明会が開催された。

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Facebookが作る新たなプラットフォーム

今回のイベントは、Facebookのゲームに関する今後の取り組みについて紹介するもの。

最初に発表を行ったのは、Facebook Gamesパートナーシップ部門グローバル責任者のレオ・オリベ氏。オリベ氏は、ライブゲームストリーミングとインスタントゲームの2点について語った。

 
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オリベ氏は毎月17億人が利用するFacebookにおいて、その15%以上の時間がFacebook Gamesを利用していることを紹介。Facebookのゲームビジネスにおけるミッションを「人々がお気に入りのゲームを見つけ、遊び、共有する力を与えること」と述べた。

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ライブゲームストリーミング

Facebookが力を入れる取り組みのひとつが、ライブゲームストリーミングだ。

現在Facebook上では、毎月6億5千万人がオーディエンスとしてゲーム動画配信を楽しんでいるという。

オリベ氏は動画の配信者をプロゲーマー、ゲームを拡散するエンターテイナー、ディベロッパー、そして一般のプレイヤーに分類。一般のプレイヤーによる配信はひとつひとつの視聴者数は少ないものの、トータルとしては膨大な数になると語った。

 
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Facebookでは、モバイル、デスクトップ環境問わずに誰でもライブ中継可能な環境に注力。一例として、ブリザード・エンターテインメントのゲームにおいて、“Go Live”ボタンを組み込み、Facebook上での配信を手軽に連携できる取り組みを行っていることが紹介された。

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自身もFacebook上で『オーバーウォッチ』の動画配信を行ったというオリベ氏は、Facebookの考えるゲームの未来像を「新しいプラットフォームを見つけ、今すぐライブ中継を開始」と表現した。

インスタントゲーム

オリベ氏が未来のゲーム像として挙げたもうひとつの要素が、インスタントゲームだ。

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これはデスクトップやモバイル環境において、メッセンジャーアプリやFacebookのニュースフィード上から直接起動することができる新たなプラットフォーム。

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ダウンロードやインストールが不要で、回線速度にもよるが、基本的には5秒から10秒でゲームを開始できる。

グループチャットのスレッドで友人のスコアをリーダーボードに表示するなど、友人どうしでゲームを楽しむための仕組みも用意されているという。

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この新たなプラットフォームに対するゲーム開発者サイドからの反応を語るのは、インスタントゲーム上で『スペースインベーダー』、『アルカノイド』、『パズルボブル』を提供しているタイトーの西脇剛志氏。

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西脇氏は開発者から見たインスタントゲームについて、「すぐにプレイし、すぐにシェアできることがユーザーにとって新たな体験となる。17億人に当社のゲームを届けられることはタイトーにとっても大きなメリット。日本のゲームメーカーの一社として、インスタントゲームの発展に少しでもでも貢献できれば」とコメント。

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さらに現在タイトーが提供している3タイトルの選出理由について、「レトロゲームのシンプルで奥深いゲーム性が、インスタントゲームのコンセプトとマッチした。当時を懐かしむ世代にはもちろん、8ビットの世界観はクラシックゲームを知らない若い世代にも新しい価値を提供できるのではないか」と語った。

Facebookの日本でのコミットメントとオポチュニティ

続いて、Facebook Gamesパートナーシップ部門アジア太平洋地域責任者のステファン・チュン氏が登壇。“Facebookの日本でのコミットメントとオポチュニティ”と題した発表を行った。

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発表では、アジア太平洋地域がゲーム売上全体の47%を占めていることが語られ、中でも日本は世界3位の市場規模になっていると紹介。

 
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チュン氏は「マーケットのデータに基づいて ビジネスの意思決定を行う。日本のマーケットは時間も人も投資するに値する。インスタントゲームのグローバルローンチにも多くの日本企業が参加しており、Facebookにとって戦略的に重要なポイントとなっている」と語り、Facebook Gamesが日本を重要なポイントと見ている点を強調。

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▲インスタントゲームのローンチ全17タイトル。日本製のタイトルが大部分を占めている。

さらにライブゲームストリーミングについても、「日本はライブストリーミングの環境が整っており、マーケットとして成熟している。ライブストリーミングの分野においては、ゲームデベロッパーとの連携も強化しながらリソースを投下していく」と語った。

質疑応答

発表会の最後に行われた質疑応答では、「どのようにマネタイズするビジネスモデルになっているのか」という質問も。

これに対し、Facebook側は「先にプラットフォームを充実させ、マネタイズは後で考えるスタイル」と回答。

また何を最重要視しているかという質問に対しては、「プラットフォームなしではすばらしいゲーム体験は実現できないが、プレイできるゲームがなければ何の意味もない。適切なプラットフォームを用意し、タイトルを充実させながらプラットフォームを進化させていく。素晴らしいゲームを遊べるようにするのが最優先事項」と回答。Facebookの見据えるゲーム事業の方向性を明らかにした。

 
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▼あわせて読みたい
⇒『パックマン』や『スペースインベーダー』が遊べるFacebook Messengerの新機能“Instant Games”のはじめかた

Facebook Messenger

メーカー
Facebook
公式サイト
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