【新作】『グランツーリスモ』で育った開発者がほぼひとりで作り上げたリアル過ぎるドライブシミュレーター

2016-09-27 10:00 投稿

リアル過ぎる操作感に脱帽!

Assoluto Racing_バナー

Infinity Vector Ltdが配信する『Assoluto Racing』。無類のクルマ愛好家であるフランスの開発者による本作は、クルマ好きによる、クルマ好きのための、クルマ愛がギュっと詰まった1本。そして、グラフィックはもちろん、挙動や音に至る細部までリアルを追求したこの作品を、ほぼひとりで作り上げたというから驚きだ。

実際にプレイしてみれば、公式サイト“愛を込めて作りました”という文が真実であることもわかるはず。今回はそんな本作の魅力をたっぷりと紹介していこう。

Assoluto Racing_公式

 

『Assoluto Racing』の魅力
●クルマを操る楽しさをストイックに追求
●憧れの実在車種をリアルに再現
●激ムズ!? ライセンステストでテクを磨こう

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重力無視の爽快レース『AG Drive』

クルマを操る楽しさをストイックに追求

本作は順位を競い合うレースゲームではなく、“自分の走り”をひたすらに追い求めるドライブシミュレーターだ。走ることのみに特化した世界で、ベストタイムを叩き出す……あえて本作における“目的”を挙げるならば、そんなところだろうか。

Assoluto Racing1
▲マシンとコース、それらを彩る景色があれば、ほかには何もいらない。

さらに走行中BGMがないのも驚き。ホーム画面ではムーディなJazzが流れることもあるが、コースに出てしまえばエンジン音タイヤ音などクルマを感じさせる音だけの世界に。

加えて、UIのカスタマイズ機能も豊富。走行中の視点は3種類の三人称視点2種類の主観視点が用意されており、自分の好みにピッタリな見栄えでドライブを楽しむことができる。

Assoluto Racing2
▲没入感を求めるなら、主観でのプレイがオススメ!

クルマの操作方法も計4種類と多岐に渡る。ジャイロ機能を使いスマホを傾けるタイプや、画面に表示されるバーチャルパッドで操作するタイプはもちろん、本気で遊ぶ人にはうれしい外付けコントローラを使っての操作まで可能!

Assoluto Racingハンドル

バーチャルパッドで操作する要素も自由に配置換えができたり、とにかく触り心地のよさを徹底追求していることがうかがえるのもポイント。

Assoluto Racingカスタマイズ

また、首都高などの実在する道路をモチーフとしたコースが登場する点も見逃せない。“誰もが知っている”風景を、“誰もいない世界”で満喫しよう。

Assoluto Racing首都高

憧れの実在車種をリアルに再現

本作ではコインを溜めることで新しいクルマを購入できる。特筆すべきは、すべてのクルマが実名での登場ということ。いずれもクルマ好きならば垂涎の、一度は乗ってみたいと思える名車ばかりだ。

Assoluto Racing_ホンダ
▲HONDA・NSX-R。中古販売価格はおよそ2000万円。
Assoluto Racing_X
▲MITSUBISHI・Lancer EvolutionX(ランエボX)。市場価格はおよそ500万円。
Assoluto Racing_ニッサン
▲NISSAN・GT-R。市場価格は1000万円以上。
Assoluto Racing_プジョー
▲Peugeot(プジョー)・RCZ Limited Edition。こちらも500万円前後の高級車。

これらのクルマは実在さながらに、車種ごとの操作感がまったく違う。さらに、エンジン音などがそれぞれ異なるというこだわりも。先述の通り走行中BGMがないことも相まって、あたかも実際に高級車を乗り回していると錯覚するほどの感覚が味わえる。

いずれの車種も細かいカスタマイズによって自分好みのクルマに仕上げることができるので、手に入れた愛車はとことんいじってやろう。なによりゲームの中ならすべてがノーリスクだし!

Assoluto Racing_ホイール
▲好きなホイールをチョイス。ここもカラーリング変更が可能!
Assoluto Racing_カラーリング
▲もちろん車体の彩色も!気分で変えちゃうのもアリ?
Assoluto Racing_カスタマイズ
▲そのほか、マフラーやサスペンションなど計8項目をチューニング可能。

ちなみに、購入したクルマはホーム画面で細部まで鑑賞可能。川沿いのラグジュアリー感溢れる風景とともに、愛車との時間を思う存分満喫しよう。気分はまるで海外セレブ!?

Assoluto Racing_プジョー1
Assoluto Racing_プジョー2
Assoluto Racing_プジョー3

激ムズ!? ライセンステストでテクを磨こう

本作では、比較的自由に走れる“ストックレース”とはべつに“ライセンステスト”というモードがある。ライセンステストは難度が非常に高く、最初に挑戦する初級クラスですら歯ごたえのある内容だ。

Assoluto Racingブロンズ
▲ブロンズよりも早いタイムならテストは合格だが……。

このモードの特徴として、コースごとに異なる車種で挑戦する必要がある。先述の通り本作はクルマの持つ特徴(クセ)をかなり忠実に反映しているため、操るクルマの特性を理解してタイムを縮める工夫を凝らさないことには、そもそも合格すら危ういものが多い。

今回は実車もピーキーと名高いHONDAのS2000を使用するステージを参考に、ライセンステストのちょっとした攻略法を紹介していこう。

Assoluto Racing_攻略1
▲開始と同時にアクセルを全力で入れる。
Assoluto Racing_攻略2
▲丸で囲った木が目印。ここまでは加速し続ける。
Assoluto Racing_攻略5
▲木と横並びになったポイントでアクセルを離し、ハンドルを思い切り右に。
20
▲コーナーを曲がりきった後、ギアが2速以下まで落ちていることを確認してアクセル全開!
Assoluto Racing_攻略6
▲ハンドルを切らずにゴールへ。

暴れがちな車種を使うテストレースは、ほんの少しの誤操作が命取り。コーナーへ突入するタイミングがズレた瞬間にコースアウトしたり、車体がブレている最中にハンドルを切ろうものならば、容赦なくその場で回転する

Assoluto Racing_スピン
▲いともたやすくスピン&失格!

安全運転ならば容易にゴールできるが、規定タイムを上回らないともちろん不合格。ギリギリのタイミングを見極めトライ&エラーをくり返し、ようやく合格をつかんだときは思わずガッツポーズ!

Assoluto Racing_攻略8
▲実際、ブロンズでも合格そのものを喜べるほど歯ごたえアリ!

文句なしの合格タイムを叩き出すほどにやり込めば、現実でスーパーカーに乗ってもカッコよく操れるかも……と思ってしまうくらい難しいステージが多いので、ドライビングテクニックには覚えアリという人はぜひ挑戦を!

すべての人に、クルマを愛する喜びを

いまさらではあるが、筆者は運転がさほど得意ではない。ましてや本作に登場するようなスーパーカーの運転など、夢のまた夢だった。そんな筆者と同じような人も本作に触れてみると思うはずだ。「あっ、クルマに乗るのって、楽しい」と。

リアルに再現された実在の高級車だってもちろん本作の魅力なのだが、筆者としてはゲームとしての触り心地がバツグンにいいという点も強調しておきたい。

Assoluto Racing_第三者視点
▲ギアチェンジのたび変化するエンジン音は、ずっと浸っていたいと思うほど心地よい。

ふだんクルマとは縁遠い生活を送っている人でも、本作をプレイすればスーパーカーが多くの人を魅了する理由がわかるはず!

もちろん、クルマ好きならば間違いなくオススメの1本。よくあるレースゲームとはひと味もふた味も違う、硬派なドライブシミュレーターをぜひ堪能してほしい。

開発者Q&A

Q.レースゲームではなく、なぜドライブシミュレーターに?
A.自分がレースやドリフトをやっているで、ゲームはシミュレーション系でないと楽しめません。『グランツーリスモ』で育ったので、その影響もあったと思います。

Q.もともとどんなお仕事をされていてたのでしょう?
A.ずっとグラフィックデザインやファッション関係のデザインの仕事をしていました。ゲームの世界で言うと、デザインとプログラミングを両方やる“テクニカルアーティスト”です。ゲーム開発でデザインとプログラミングが両方できたら、ワークフローがよくなるので、デザインスキルを持っていてよかったと思います。

Q.アプリを作ろうと思ったきっかけを教えてください。
A.自分がやりたいゲームがモバイルでまだなかったのがきっかけですね。チャレンジングなモバイルレースシミュレーションを作りたかったんです。

.開発中に苦労したことは?
A.開発中に何回も死ぬと思いました(笑)。最後の仕上げがいちばんつらかったですね。モバイルでもトップクラスのレースゲームのレベルは非常に高く、グラフィックはもちろん、メーカーや車のチョイスが見事です。少人数でそういうレベルのゲームを作るとなると、予算とリソースが問題になりますが、それらの問題に対して考え抜いた結果、おもしろいアイデアがたくさん生まれました。また、シミュレーション要素が強まってリアルを追及すると、操作が難しくなってしまいます。モバイルでそのバランスを取るのにもっとも時間がかかりました。

Q.個人的に好きな車種は?
A.すべての車がユニークなので、どんな車でも魅力的なところがあると思います。

Q.登場車種を選んだ基準は?
A.車種はバラエティが大事だと考えました。グリップとドリフトとラリータイプの車が必要だったので、その基準でモデルを選びました。

Q.登場車種にトヨタ、ホンダ等日本メーカーが多い理由は?
A.開発チームは日本にあるので、日本のメーカーと組むのがいちばんやりやすかったというのがあります。グリップ用の車、ドリフト用の車、ラリー用の車を選択する形で、本作のコンセプトにフィットさせていきました。

Q.ライセンス取得をはじめ、ここまでリアルを追及する理由は?
A.リアルにしたい場合、ライセンス取得は欠かせません。架空の車でシミュレーションタイプのゲームを作ると、インパクトが当然弱くなります。ライセンス取得のおかげで、ゲームの全クオリティが上がったのでよい選択だったと思います。

Q.何人のチームで制作したのでしょう?
A.車のモデル以外の80%に該当する、開発、UI、コースのモデル、音楽までひとりで作りました。そこに友人によるゲーム企画を組み込んで、ゲームサイクルを考えて作り上げた形です。いまは6人くらいのチームになっています。

Q.制作中に、コース作成などの目的で日本に訪れましたか?
A.現在はオリジナルコースを作っていますが、今度有名なコースを入れるために、現場に行って撮影をする予定です

Q.今後新たに登場予定の車種はありますか?
A.いろいろなメーカーと話していますが名前はまだ出せない状態です。ヨーロッパとアメリカのメーカーが参加してもらうべく交渉中なので、ご期待ください。

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Assoluto Racing

ジャンル
レース
メーカー
Infinity Vector
公式サイト
http://www.assolutoracing.com/
配信日
配信中
価格
基本無料(ゲーム内課金あり)
対応機種
iOS/Android

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