運は不要！推理力と観察眼が問われるじゃんけんゲーム『ParadiseLost ジャンケンバトル』

世界観がシュール！ParadiseLostの世界

希望は失われた。サタンの使徒の力はあまりに強大で、人間のすべての造作物を消し去ってしまった。私たちが永遠に続くと信じたエデンは荒れ地となり、響きわたっていた子どもの喜びの声はどこにもなく、乾いた風が吹くのみ…..

それっぽいプロローグから始まる本作『ParadiseLost ジャンケンバトル』は、全9体の魔物とじゃんけん勝負をしていき、最上階までたどり着ければクリアーという内容だ。

ふしぎの国のアリスに出てきそうなブキミなキャラクターや雰囲気はなかなかのもの。

シュールで少し不気味な世界観を作り出しているわりに、バトル方法はじゃんけんというこのギャップをどう感じるはあなた次第！

焦りは禁物！　ヒントを探しだしじゃんけんに勝利せよ！

本作の遊びかたは、じゃんけんで相手を負かせるというものだが、単なる運だけで勝ち抜かなければいけないというものではない。

敵をよく観察し、つぎの手を推理することで確実に勝利をつかむというのが、このじゃんけんバトルのおもしろいところなのだ。

ということで、まずは一匹目に登場するモンガで肩慣らしといこう。

敵を観察ねぇ……。

うーーーーん？？？

ん？

グー？　グーだすってこと？　ということはパーで応戦だ!!

おおおおおおい!!　ぜんぜんちがうじゃん!!

意味わからん!!　☆1!!

……を付ける前にちょっと待ってほしい。もう少し、もう少し、忍耐強く相手を観察するのだ!!

あ!!

一瞬だけどチョキにしたぞアイツ!!

今度こそ読みは外れていないはず!!　グーだ!!

おい!!　それグーチョキパーじゃないか?!　ズルい！

でも一応勝てた。

つぎにまつデカちゃんは、見た目もブキミ。でも注意深く待ってみると……

わっかりやすぅ～～い!!

先に進むほど、読みづらくなる思考！

モンガやデカは明らかに分かりやすいヒントを教えてくれたが、先に進むとそうはいかなくなってくる。

体の一部が動くだけだったり、蝶の数がヒントになっていたり、魔物側も手口が巧妙になるが、そこからが本作の醍醐味。どんな形でヒントを出してくるのか、それがどんな意味を示すのか推理するのが段々とおもしろくなってくる。

しかも、彼らの動きはグーチョキパーの三種類だけではなくなってきたりと、何度も挑戦して敗北しながら法則を見つけていくことになる。全クリを目指す際は、紙とペンを用意したほうがよさそうだ。

全9ステージだが、ひとりにでも負けてしまうと、初めからやり直しになってしまう。ただし、ヒントの見つけかた、法則をしっかりと導き出せば、リトライは容易なものになってくるだろう。

とにかく観察力が必要な一本。

じゃんけんだけのゲームかと思いきや、ヒントの解読がどんどんおもしろくなっていくなかなかやりごたえのある内容となっている。すべての敵の法則を攻略してしまったら、ゲームは完全終わってしまうが、それまではこの不思議な世界を存分に楽しもう！

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