【個人開発ゲームを斬る】『社畜勇者!ブラックギルド』最大80人でワイワイ楽しむMMORPG

2016-08-29 13:54 投稿

100億円の借金返済

『社畜勇者!ブラックギルド』(以下、『社畜勇者』)は、全国のプレイヤーがひとつのフィールド上で同時に狩りを楽しむ、いわゆるMMO(マッシブリー・マルチプレイヤー・オンライン)RPGでございます。

タイトルがネタゲーっぽいので、いろいろ不安ですが、個人開発でMMO作っちゃったのはなかなかすごいことですので、ご紹介させていただきます。

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▲どうしてこうなった


主人公が面接に訪れたギルド、その名も“情熱モンスター討伐集団・ジャイアントガーデン”。“副社長兼人事兼担当兼受付”という、すんごい肩書きを持つ“スパルタン”さんが笑顔でお出迎え。

なんだかんだありまして、いきなり“100億円”の借金を背負わされます。

もちろんゲームの中のお話ですのでご安心ください。仕方がないのでギルドの仕事をコツコツこなして、借金をコツコツ返済することに。

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▲右へ右へ進め!

画面は横持ちで、左下に“十字レバー”をご用意。これを使って、主人公を360度、好きな方向に移動させることが可能。

右へ右へと進んで、ダンジョンの奥へ進み、ひとつ目の仕事、“とりあえずモンスターを狩りまくれ”をこなしましょう。

というわけで

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▲モンスターと遭遇!

というわけで、モンスターと遭遇。

画面右下に用意されている、“通常攻撃”と“必殺技”のふたつのボタンを使って、モンスターをハンティング。当然、モンスターも攻撃してくるので、基本はモンスターの動きを見つつの、ヒット&ウェイが有効。

必殺技は、装備している武器によっていろいろ変わり、1回使うたびに、“MP”を消費します。

MPは、時間経過で回復します。けっこうな勢いで回復してくれるので、ガンガン使いまくってもいいかもしれません。

ちなみに減った体力は、気づかないぐらい地味に回復していきます。また、アプリを立ち上げていないときに自然回復させることも可能。

仕事のノルマをこなすと

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▲ミッションコンプリート!

仕事のノルマをこなすと、右上に達成の“ハンコ”が押され、ミッションコンプリート。

ここの演出が、「ああ! 達成したんだ!」という、謎の気持ちよさがあり、理不尽な100億円の借金のことを忘れさせてくれて、社畜街道まっしぐらにさせてくれます。

新たな装備をお買い物

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▲借金あっても、買い物は楽しい!

つぎつぎと与えられる仕事をこなすために、新たな装備をお買い物。もちろん、装備を買うにはゴールドが必要。世界を救う伝説の勇者様さえ、武器屋で自腹購入する時代ですから、社畜ならなおさらでございます。

買った装備は、ゴールド使えば強化することも可能。ただ、ゴールドは、序盤サクサクたまるので、苦痛なくお買い物&パワーアップを楽しめます。

この買い物&パワーアップの気持ちよさが、理不尽な100億円を忘れさせてくれ、社畜街道をさらにブーストさせます。

ある程度仕事をこなすと

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▲このボス、ヌメヌメ動くぞ!

ある程度仕事をこなすと、“そのステージのボス的存在をハントせよ”という仕事が与えられます。ほかより明らかに大きなキャラクターが、けっこうヌメヌメ動き、その違和感が不気味さを倍増させます。

ボス的存在をハントすると、大きな報酬をもらって、つぎのステージが解放。しばらくは、この流れのくり返しでゲームが進行。

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▲ほかのプレイヤーとの一期一会

ステージが進むにつれ、ステージボスも強くなりますし、仕事内容も“とりあえずモンスターを300体狩れ”など、徐々に難易度というか、手間がかかるようになってきます。

ひとりで辛いなら、みんなでやればいいじゃないか。

というわけで、ここからがMMOの醍醐味。ほかのプレイヤーとともに、雑魚モンスターを狩りまくって、サクサク仕事をこなしたり、必殺技を使いまくって、ステージボス的存在を瞬殺。

“スタンプ”で気持ちを伝えたり、“チャット”で作戦を練ったりすることも可能。

MMOと言えば

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▲いつもより人が多い!

MMOと言えば、時間限定で出現する巨大レアモンスターをみんなで倒し、レアアイテムゲットというのも、醍醐味のひとつ。もちろん『社畜勇者』にも“鬼畜モンスター討伐戦”が、用意されております。

毎日22時ごろになると、巨大モンスターがどこかのステージに出現。この時間帯にインすると、いつもよりたくさんのプレイヤーと出会えるので、気持ちが否が応にも高ぶります。

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▲カオス!

ヌメヌメ動く巨大モンスターのまわりで、ちまちまと動く勇者たち。これだけの人数が集まっても、カクツキなどいっさいなく、スムーズに遊べることに驚きながら、隙を見て攻撃。しようと思ったのですが、ちょっと格が違いすぎるので、強い人をコッソリ応援しながら、すみっこで待機。

ちなみに体力がゼロになると、所持金の“10分の1”をギルドに納めて、再スタート。伝説の勇者が“所持金の半分”を持っていかれることを考えると、良心的なギルドなのかもしれませんが、すでにこの考えかたが社畜洗脳されているのかもしれません。

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▲“グッド祭り”開催中

無事倒した後は、健闘を称え合い、グッドスタンプの雨あられ。

これぞMMO。ひとりじゃないってすばらしい。

気がつけばすっかりハマってしまっているのですが、さすがに100億円はそう簡単には返済できそうにないので、開発された“伝説のマニア”さんにお話を聞いて、〆させていただきます。

Q1.まずは、簡単な自己紹介をお願いします!

こんにちは、“伝説のマニア”と申します。
プログラミングは大学時代から行っていていますが、本格的に作り始めたのは3年くらい前で、スマホゲームアプリを作っています。
また、私が作るゲームのグラフィックはすべて“舟一”さんが担当しています。とくに今回はシナリオや世界観など全体的に舟一さんに企画してもらいました。なので私はほとんどプログラミング作業のみでした。

Q2.『社畜勇者』を作ろうと思ったキッカケは?

クエストを受けながらモンスターをやっつけるアクションRPGを作ろうというのがいちばん最初の案でした。そこから実際に開発していくと想像以上に忙しく、デスマのような状況になりました。精神的にも肉体的にも追い込まれていく中で、ふと、命じられたクエストを消化するために身を削る勇者の姿がノルマに追われる社畜サラリーマンとダブって見えたんです(笑)。「社畜が勇者なら、企業はギルドだ、ブラックギルドだ!」という運びで本作のベースができあがりました。

Q3.ちょっと病んでるのが心配です! 過去作品を見てると、個人開発には珍しく「みんなでがんばろう」要素が多い気がするんですが、これはあえて狙ってるのでしょうか?

私自身がオンラインゲームが超がつくほど大好きだからです。『リネージュ2』や『アラド戦記』、『トラビアン』、『CODシリーズ』、『TERA』、『AION』など、そういうMMO的なゲームが大好きなのです。
なので、大学時代から、いつか自分の手で『リネージュ2』のようなMMORPGを作ってみたい! という思いがありました。こういう思いが「みんなでがんばろう」という要素が多くなっている要因だと思います(笑)。

Q4.知らないタイトルばかりですが、思いは伝わってきました! 開発期間は? 苦労した点は?

開発期間は半年です……。もっと早く完成させる予定でしたが、知り合いに見せるとダメ出しされ、ソースコードを壊し、また新しいのを作る……。というものを何度もくり返し、結果当初の予定とは別ゲーになっていました(笑)。

苦労した点は、「MMOって何? 面倒そう……」って思っている人でも楽しめるゲームにするにはどうすればいいかという点です。カジュアルゲームが好きな人にも遊んでもらえるMMOにしたかったので、この部分についてはたくさん話し合いを持ちました!

Q5.ここは見てほしい! ここがオススメというポイントは?

なんといっても、“鬼畜モンスター討伐”に参加してほしいです!
鬼畜モンスターは、1日に1回、22時(時間が変わる場合もあります)ころ出現して、このモンスターを倒せばレアアイテムがゲットできます。大型モンスターと何十人ものプレイヤーが入り乱れて戦うのは楽しいですよ(笑)。
また、稼いだお金で多種多様な装備を購入し、自分なりに勇者のコーディネートを揃えていくおもしろさを体験してもらいたいです!

Q6.アレはすごいですね! MMOあまりやらないので感動しました! リリース後の反響はいかがでしょうか?

継続して遊んでくれている方が比較的多いので反応としてはいいのかなと思っています! ですが、もっと人が増えてもらえたらさらに楽しくなると思うので、新規ユーザーの方お待ちしています。

Q7.開発者がこっそり教える攻略法というか何か、いい感じのものがあればぜひ!

装備を強化するのが大切です。
武器によっては初期の攻撃力やスキルに違いがありますが、どの武器も強化していけば(攻撃力としては)同じくらいの強さになり、活躍できるようにバランスをとっています。また、敵の攻撃が激しくなる後半はハンマーが意外と活躍するかもしれません。

Q8.なるほど、気に入った武器を徹底的に愛することですね! 最後に何かひと言、よろしくお願いします。

経営の傾いたギルドで働く勇者になったつもりでぜひそのブラックさを楽しんでください!(笑)

開発者さんによると、サーバーは現在10000名まで同時接続可能で、ひとつの部屋には最大80人まで入ることができるそうです。
80人が入り乱れての討伐戦をぜひ見てみたいので、お隣りご近所お誘いのうえ、ひと夏の社畜体験をしてみてはいかがでしょうか。

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▲開発者さんからいただいた鬼畜モンスター討伐の様子
■あぷまがどっとねっと
(あぷまが)

「すべてのアプリにチャンスを!」との思いから、藤田武男氏が個人開発者が開発したアプリを中心に紹介している情報サイト。ほかでは見つからない“お宝アプリ”が“あぷまが”なら見つかるかも! ちなみにイラストは、あぷまがのマスコットキャラ、アイロニー。


※あぷまがへのアクセスはこちらから

社畜勇者!ブラックギルド 〜みんなで遊べるアクションRPG〜

メーカー
NOBUYUKI SHIROMA
配信日
配信中
価格
無料
対応機種
iPhone、iPod touch、iPad、iOS 7.0 以上 / Android 4.0.3 以上

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