新作タイトル情報も飛び出したDMM GAMES カンファレンス2016

2016-07-30 12:30 投稿

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スマートフォン市場での躍進も

2016年7月21日、東京・恵比寿ガーデンホールにて、DMM GAMESによる事業報告会議“DMM GAMES カンファレンス 2016”が開催。その中から同社のサービス実績、事業戦略についての報告の模様をお届けする。

まずは、DMM GAMES代表片岸憲一氏が登壇。今期で6年目を迎えた同社では、ゲーム事業についてはまだ成長の余力を感じており、今後も積極的に事業拡大を図っていくとのこと。

また、ゲーム事業で得た利益を、M&A(企業の合併や買収)や開発に再投資しつつ、これまでのセカンドパーティー(DMM名義のタイトルを企画、開発するメーカー)中心の体制から、サードパーティー(自社でタイトルを企画、開発するメーカー)の受け入れも進めていく方針が示された。

さらに、これまで中核を担ってきたPC向けだけでなく、スマートフォン市場の拡大を目指すこと、アジアを中心とした海外展開も視野に入れていることなども語られた。

続いては、マーケティング本部の川端氏が登壇。2015年度のサービス実績についての報告という形で、国内外での売上やユーザー動向、人気タイトルの紹介が行われた。

DMM GAMESの国内会員数は2016年2月時点で1520万人に到達。前年度比で162%アップ、5年前の初年度からは約30倍にまで増加している。男女比は8:2で、クレジットカードによる決済が中心となっていたことから、当初はユーザーの年齢層もかなり高めだったが、徐々に若年層が拡大しており、現在では30歳未満のユーザーが約60%を占めている。

国外に目を転じると、英語圏のプラットフォーム“Nutaku.com”はサービスインから1年半で会員数は300万人を突破、中華圏の“Samurai-games.net”は約9ヵ月で20万人と、いずれも順調に推移している。

現状では、『FLOWER KNIGHT GIRL(フラワーナイトガール)』や、『大冒険! ゆけゆけ☆おさわりアイランド』など、国内でも人気のRPG(全年齢対象、R18版双方を含む)がやはり国外でも好評価を得ているが、今後はさらなるタイトル展開を行う予定だという。

一方、国内の売上は前年比130%増と好調を維持。

PCは『艦隊これくしょん-艦これ-』や『刀剣乱舞-ONLINE-』が安定期に入り、全体では微減かほぼ横ばいといった状況だが、『刀剣乱舞-ONLINE-Pocket』、『OZ Chrono Chronicle(オズ クロノ クロニクル)』といった、新作タイトルに牽引されてスマートフォン市場での売上が大幅に増加しているようだ。

また、2015年度は自社タイトルが1年で158本(PC、スマートフォンのマルチタイトル含む)、サードパーティータイトルが54本(同)と、非常に多くのタイトルがリリースされた。

そして直近でリリースされたタイトルから、3つの注目作をピックアップ。

01_SW
▲PC向けの『ストライクウィッチーズ 軌跡の輪舞曲 Blitz』。有名IPということもあってか、事前登録が10万件を突破。売上も、一時は1位を獲得したほど。
02_RC
レッドコラプション2
▲『レッドコラプション』では、Android版から“WebGL”という技術を使って2ヵ月足らずでPC版をリリース。開発費の圧縮にも成功した。
03_KP
▲『神姫PROJECT(かみひめプロジェクト)』では、2Dゲームの開発環境システム“Cocos-2d”を使うことで、クオリティーを保ったままマルチプラットフォーム化に成功。

新作紹介も行われた事業戦略報告

カンファレンスの後半では、2016年の事業戦略についての報告が行われた。

1.タイトルの競争力強化
2.『艦隊これくしょん -艦これ-』、『刀剣乱舞-ONLINE-』に続く人気IPの創出
3.海外展開の拡大

登壇した林氏は、この3項目を強化していくという目標を掲げた。

1の“タイトルの競争力強化”では、“ソースコードOEM”の拡大を実施するという。これは、DMM GAMESが他メーカーからゲームの元となるソース(プログラム)を借り受け、DMMプラットフォーム向けにアレンジしてリリースするというもの。

たとえば、PC向けに全年齢対象でリリースしたゲームを、R18仕様にアレンジしたり、スマートフォン対応にするなど、前年度でも『レッドコラプション』や『戦国プロヴィデンス』を始め25タイトルで実績があるとのこと。

また、ランチャー系のプラットフォームであるDMM Game Playerを活用してのダウンロード系タイトルも強化していく方針。Steamよりも、もっと日本語に特化したサービスだと考えればわかりやすいだろうか。

2の“人気IPの創出”では、人気作家やイラストレーターなど、著名なクリエイターを積極的に起用し、原作、イラスト、シナリオにこだわったゲーム作りを行っていく。さらに、アニメの製作委員会に出資して、ゲーム版をアニメ放送と同時にリリースするなどの施策も。

その一例として、アニプレックスやディンゴと協業した『ラグナストライクエンジェルズ』、乙女ゲームの雄であるRejetと組んで近日リリース予定の『一血卍傑-ONLINE-』などが紹介された。

ラグナストライクエンジェルズ1
ラグナストライクエンジェルズ3
▲38メートルに巨大化した美少女が戦う、3Dリアルタイムバトルゲーム『ラグナストライクエンジェルズ』。1話30秒、全12話の超短編アニメシリーズとしても放送されていた。※画面は開発中のものです。

3の“海外展開の拡大”では、とくにアジア圏に注目。現地の開発会社と協業をしたり、ライセンスのやり取りを行う。日本で人気の『刀剣乱舞』シリーズなど、数タイトルを配信したり、反対にアジア圏でヒットした作品を日本でリリースするといった計画も進んでいるようだ。

また、ゲームや映画、アニメなどを協業で制作し、みずからIPを作り出すことも視野に入れており、グローバル展開を前提とした開発体制を整えていくことにも言及していた。

最後に、気になる新規タイトルの紹介が行われた。

まずは、先日発表があった通り、Cygamesが展開している『Shadowverse(シャドウバース)』のPC版が、DMM GAMESより配信される。

Shadowverse
▲2016年8月リリース予定で、現在事前登録受付中。

⇒【事前登録】『Shadowverse(シャドウバース)』PC版の配信が決定、スマホ版ユーザーも連携プレイ可能

また、2015年11月から事前登録受付を開始し、その数が30万人を突破している『MUV-LUV ALTERNATIVE STRIKE FRONTIER(マブラヴ オルタネイティブ ストライクフロンティア)』は、一般版とR18版双方でリリース予定。

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▲長年に渡って愛され続けてきた、戦術×メカ×美少女の名作!

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