【新作】ストーカー男の歪んだ推理力でトリックを暴く！ 『完全犯罪クラブ』

ストーカー気質の男子高校生、堂本真現る

主人公の堂本 真は高校に入学早々にひとりの女の子、月島舞に目をつける。

その好意からストーキングを始めてしまう彼は、図書室に入っていく彼女を追って扉に手をかけるのだが……。

本記事で紹介する『完全犯罪クラブ』は、そんなストーカー気質の彼と、そのターゲットになってしまった彼女を中心に描くストーリー形式の謎解きゲームだ。

謎解きとは言ってもプレイヤーは堂本 真の推理をサポートする立場。本記事では、どんな感じでストーリーとトリックを解決していくのか、その流れて本作の魅力をリポートしていくぞ。

ちなみに、2002年に公開された同名サイコホラー映画とはまったくの別物だ。

密室から始まる彼と彼女のストーリー

ひと目会ったその日から恋の花咲くこともある、ってな具合に、皆さんはズキュンとトキめいちゃった経験はありますか？

うん、あるよね。

この男もそのひとりだ。

それにしてもね

月島 舞ちゃんがマジでかわいいんですよ。
超ベタなヒロインって感じなんだけど……。

過去何度もミッション（ストーキング）を成功させてきた男も慌てる超展開。

彼は舞ちゃんのいる図書館の扉に手をかけるのだけど、カギがかかっていて開かない。

その直後、内側から、しかも舞ちゃんみずから開くのだけど、どうにも様子がおかしい。

この不可解な出来事を解き明かせば、お互いの距離も縮まる。そんな不純な動機から謎解きを買って出ることになっていくのだ。

思考“モクモク”を集めて謎を解明しよう！

ストーカー行為は許されることではないけど、彼の推理力は侮れない。

これも、日夜脳内でいろいろなことを考えているからなのか、それとも“お近づきになりたい”という想いから成せる技なのか気になるところだ。

さて、ここからが謎解きの始まり。

プレイヤーは画面上に湧き出る思考を示すモクモクをスワイプで回収。画面上部のゲージが最大になると、突きつけられた謎を解明してくれるのだ。

プレイヤーの立ち位置はあくまでもサポート。

直接謎解きをするわけじゃないのが少々残念だけど、そのぶん気楽にストーリーを楽しむことができるってわけだ。

華麗な閃きで謎を解き明かしていく姿に、図らずも舞ちゃんとの距離が縮まっていくラッキー展開。

つぎつぎに起こる出来事を彼は内心、面倒に感じていたのだけど、この流れをムダにするほど馬鹿でもなかった。

完全犯罪クラブ、その正体は!?

本作のストーリーは全部で12章。

その折り返しとなるFile6で、完全アウトなストーカー男もびっくりなさらなる展開を見せる。

いいよ、そのモジモジした表情！

そしてまさかのカミングアウト!!

正直、ストーカー男を後押ししているようで、罪悪感を感じていた著者にとってこれはうれしい流れ。

これをきっかけに彼らの関係性にも変化が生まれ、『完全犯罪クラブ』真のストーリーが動き出すのだ。ゲーム自体はモヤモヤを回収するだけの簡単なお仕事。

出先でも気楽に楽しめる内容なので、興味のある方はぜひ遊んでもらいたい。

P.N.深津庵
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