
【スクープ】欧米カジュアルゲームの雄Wooga(ウーガ)が『すみっコぐらし』のゲームを開発!? キーパーソンがその秘話を語る
2016-02-01 16:25 投稿
国内完全主導の開発でうかがえる、Woogaの日本スマホゲーム市場参入への本気度
ドイツのベルリンに本拠地を構えるゲームメーカーWooga(ウーガ)。日本ではまだあまり知られていないが、これまで欧米で多くの大ヒットタイトルを輩出。その中でもパズルゲーム『ダイヤモンド・ダッシュ』は2億インストールを記録し、Woogaのゲーム全体で月間のアクティブユーザー数は5000万人以上を誇る世界有数のスマホゲームメーカーだ。
そのWoogaの日本支社Wooga Japan(ウーガ・ジャパン)が本格始動。サンエックスの大人気キャラクター『すみっコぐらし』を起用し、2016年1月29日に初の日本向けオリジナルタイトルとして『すみっコぐらし~パズルをするんです~』を発表した。
本作は外資系ゲームメーカーとしては珍しく、企画から開発まですべて日本主導で行われ、日本のスマホゲーム市場参入の本気度がうかがえる。ファミ通App編集部では、さっそくWooga Japan代表の大塚純氏をはじめとした本作に関わる3人の方を直撃。本作の開発秘話やこだわりのポイントを聞いた。
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▲『すみっコぐらし』は、”電車に乗ったらすみっこに座りたい”、”カフェでもできるだけすみっこの席を確保したい”といった、日本人のすみっこ好きな気持ちを表現したサンエックスの人気キャラクター。本作では、そんな『すみっコぐらし』の仲間たちがパズルを解きながらお気に入りのすみっこを探して旅をするステージクリアー型のパズルゲームを楽しめる。
※画面は開発中のものです。
イマジニア キャラクター事業部 下園奈津美氏(文中は下園)
Wooga Japan 代表 大塚純氏(文中は大塚)
ピタヤゲームス 取締役COO 劉 俊氏(文中は劉)
『すみっコぐらし』起用のきっかけは意外な発展性の高さ
――今回『すみっコぐらし~パズルをするんです~』の制作に携わる3社のみなさんにお集まりいただきましたが、本作にはどのように関わられているのでしょうか。
下園 イマジニアの下園です。『すみっコぐらし』を展開するサンエックスからライセンスをお預かりして、すみっコのかわいさや世界観をアプリに盛り込めるよう、ゲームの企画やキャラクターやパズルのブロックをはじめとするアプリ内のデザインなどを担当しています。
劉 株式会社ピタヤゲームスの劉です。アプリの企画及び、ゲーム開発担当です。
大塚 Wooga Japan日本支社の代表の大塚です。配信元となるパブリッシャーを担いつつピタヤゲームスさんと企画部分を担当しています。
――今作はWooga Japan初の日本向けのオリジナルタイトルということですが、改めてWooga、Wooga Japanとはどのような会社かお聞かせ願えますか?
大塚 Woogaは海外では非常によく知られているドイツのスマートフォン向けゲーム会社です。2億ダウンロードを達成したヒット作『ダイヤモンド・ダッシュ』を初め、『ジェリースプラッシュ』、『ミステリー トラベラー』などパズルゲームの制作でよく知られています。
――欧米屈指のカジュアルゲームのメーカーとして有名ですよね。
大塚 確かに欧米では知られていますが、アジア圏での認知度は正直まだ高くありません。そこでアジア圏の軸となるために日本支社であるWooga Japanが2014年に設立されました。設立から1年半は地道にゲームを作っていて、なかなか発表できていませんでしたが、ようやく日本オリジナルのアプリを発表することができました。
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――多くのヒット作を生み出しているとなると、その中から日本向けにローカライズする流れになりがちですが、第1弾でまさか『すみっコぐらし』が起用されるとは思いませんでした。
大塚 欧米でリリースしたものをローカライズしてヒットさせられるのが確かにイチバンではあります。しかし、日本の市場が特殊がゆえに単純なローカライズで成功した例はとても少ないんです。それを踏まえたうえでも日本でWoogaの名を周知してもらうには、パワーのある日本独自の文化を取り入れたオリジナル作を出すのが近道だったんです。
――数あるIPの中から、なぜ『すみっコぐらし』を起用されたのでしょうか?
大塚 まず前提として自分たちの得意分野である“パズルゲーム”をリリースしたいと考えていました。じゃあ、そこに合うパワーのあるキャラクターって何だろうと、以前にもお仕事をさせていただき、キャラクターライセンスにも精通するイマジニアさんに相談したところ、『すみっコぐらし』に出会わせてもらいました。Wooga Japanの第1弾で『すみっコぐらし』って確かに意外性があったかと思います。けれど、僕らが狙おうとしているユーザー層と、このコンテンツのユーザー層って、じつはとても合致しているんです。
――『すみっコぐらし』は女性や子どもに人気沸騰中のコンテンツで、いわゆるカジュアル層に近いユーザーですね。
大塚 キャラクターデザインのバツグンのかわいらしさ、隅のほうにいたいっていう独特の世界観に僕もビビッときました。あと本社のドイツ人にもウケがよかった(笑)。
下園 『すみっコぐらし』は幅広い層に支持されている大ヒットキャラクターですが、キャラクターとしてさらなる発展性があって、柔軟な姿勢で作り手側が新たな挑戦を投げかけやすいのも大きなポイントですね。一般的にキャラクターには崩してはならない世界観や制約があるものですが、『すみっコぐらし』は自由度が高くて新鮮な案も生まれやすいんです。サンエックスさんも「とにかくおもしろいものにしたい」という柔軟な姿勢でいっしょに考え、挑戦してくれています。
劉 『すみっコぐらし』の世界には、いわゆる敵キャラがいないんですが、ボスを登場させようというアイデアもサンエックスさんに快諾していただけたりね。
下園 ゲームの中で新しい試みに挑戦してくことでキャラクターもいっしょに育てていく。そしてこのゲームがさらにブラッシュアップされていく、というゲームとキャラクターお互いのメリットを感じています。ゆくゆくはゲームオリジナルキャラも提案していきたいですね。
親でも遊べるシンプルさ、そしてパズルゲーム戦国時代への挑戦
――いまのゲームアプリ市場はいわゆるパズルゲームの戦国時代のような状況ですが、本作のパズルゲームはどういったコンセプトで制作されたのでしょうか。
大塚 ターゲットはスキマ時間にちょこっとゲームで遊ぶ“女性を中心としたカジュアル層”、もっと言うと”僕自身の母親”でも遊べるようなシンプルなパズルゲームがコンセプトです。いま主流となっているブロックを3つ以上揃えて消す“マッチ3”ではなく、4つ以上揃える“マッチ4”を取り入れました。加えて、ブロックをヘックス型(六角形)に配置する新たな試みにも挑戦しています。
――“マッチ3”のパズルは世の中に溢れかえってユーザーも遊びつくしているのが現状ですね。ヘックス型のマッチ4パズルに挑戦しての手ごたえは?
劉 ヘックス型のマッチ4も、パッと見は“またこのパズルゲームか”という印象を受けがちです。でも、実際に遊んでみるとこれまでのパズルゲームと“パズル感”や“パズルゲームとしての幅”がより深く、まったく違ったものにすることができました。
大塚 ヘックス型にすることでブロックが思わぬ方向に落ちるという意外性が生まれました。さらにヘックス型の利点として、まっすぐにブロックを揃えるだけでなく左右に蛇行した1本のラインや、円を描くようにつなぐ変わった形など、ブロックのつなげやすさも感じることができます。自分の母親でも遊べるくらいのシンプルなルールなのに、パズルとしての奥深さも残したこの遊び心地はぜひ実際に確かめていただきたいところです。
――日ごろからパズルゲームを遊んでいる人も新鮮な気持ちで遊べそうですね!
劉 あとはキャラクターごとにスキルを使えるようにしてあります。なんとなくパズルを解いていたらいつの間にかクリアーできていたではなく、スキルをうまく使うことでスムーズにクリアーできるように捻りを加えました。ステージも300以上を用意したいと思っていますが、ステージごとに適したキャラクターは何か、どういう解きかたにしようか作戦を考える楽しさも実感してもらえるんじゃないかな。
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――1月29日に事前登録が開始されましたが、正式サービスの時期はいつごろになりそうですか?
大塚 1カ月以内に事前登録で公募した一般ユーザーを対象にクローズドβテストを実施します。ユーザーからの要望をアプリに反映しつつ4月には正式サービスを開始するのが目標ですね。
――第1弾で大きなコンテンツである『すみっコぐらし』がきたことで、今後のタイトル展開がどうなるか非常に気になります。
大塚 もちろんいろいろと考えていますよ! ただ、Woogaのポリシー的に本当にいいものでしか世に出せないというハードルがあって、内部で行われるディスカッションを経て、どこかの国で試して評判が悪ければ中止になってしまうんです。もちろんそれはWooga Japanも同じで、クオリティーがよくなければリリースできない。1年半かけて本作が日の目を浴びることができるようになったので、まずはこのタイトルに集中していきます。
――それでは、最後に本作を期待しているユーザーの方々へコメントをお願いします。
下園 本作は『すみっコぐらし』としての初のアプリタイトルとなります。ユーザーのみなさんが好きなすみっコの良さをたっぷり詰め込んでいます。女性ユーザーならではの視点でパズルゲーム内にもより遊びやすくなる意見を盛り込んでいるので、女の子でも楽しめる、だけどシッカリ遊びごたえもある、誰でも遊びやすいゲームになっていると思います。
劉 新鮮さはありつつも、誰でも入りやすいゲームバランスになっているのでぜひ手に取って遊んでいただきたいです。ベテランのパズルユーザーでも、あまりゲームで遊ばない方でも楽しく遊べる奥行きのあるゲーム性を体験してみてください。
大塚 Wooga Japan初のオリジナルタイトルで、日本人に合ったゲームで市場を賑わせたいと思っています。いまはこのゲームをおもしろくするためにがんばっていますので、忘れないためにも事前登録をよろしくお願いします!
【『すみっコぐらし~パズルをするんです~』事前登録サイトはコチラ】
すみっコぐらし~パズルをするんです~
- ジャンル
- パズルゲーム
- メーカー
- Wooga Japan
- 配信日
- 2016年配信予定
- 価格
- 基本プレイ無料(アプリ内課金あり)
- 対応機種
- iOS / Android
- コピーライト
- (c)2016 San-X Co., Ltd. All Rights Reserved. (c)Imagineer Co., Ltd.
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