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『ベイングローリー』のSEMC社ジェネラル・マネージャーに訊くe-Sports“RAGE”

2016-01-25 19:00 投稿

“RAGE”と日本のe-Sports

CyberZが新設した、年間を通じてゲーム大会を実施し、最強王者を決定するe-Sportsイベント“RAGE”。第1回大会の賞金総額は200万円で、優勝チームには賞金100万円のほか、副賞として大会で採用されたタイトル『ベイングローリー(Vainglory)』の開発元Super Evil Megacorp(SEMC社)のアメリカ本社ツアー、さらにVainglory国際プレミアムリーグの出場権が用意された。これほどの規模で行われるe-Sportsイベントは、日本ではまだ珍しい。

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★『ベイングローリー』とは

『ベイングローリー』は奥深い戦略性とアクション性を誇る、3人ひと組でオンライン対戦を行うMOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)タイトル。個性的な能力を持った“ヒーロー”を操作し、敵の本拠地にある“ベインクリスタル”を破壊したチームの勝ちとなる。

『ベイングローリー』公式ホームページ

去る2016年1月23日、ベルサール秋葉原で開催された“RAGE”第1回大会決勝は、観客を熱狂の渦に巻き込み、華々しく幕を引くこととなった。

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“RAGE”決勝大会開催直前、SEMC社のアジア太平洋ジェネラル・マネージャーであるユン・テウォン氏にお話を伺ったのでその模様をお届けする。SEMC社は“RAGE”の第1弾タイトル『ベイングローリー』のデベロッパー。長くゲーム業界に属し、世界のe-Sports事情にも明るい氏は、日本のe-Sportsの現状をどう見ているのか――。

SEMC社 アジア太平洋ジェネラル・マネージャー
ユン・テウォン氏

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『ベイングローリー』と“RAGE”の出会い

――大会が開催されるに至った経緯を教えてください。

テウォン 『ベイングローリー』は、日本では昨年4月にリリースしたのですが、その頃からe-Sportsをやりたいという考えはありました。それでパートナーを探していたところ、夏くらいにCyber Zさんにお声をかけていただいたんですね。Cyber Zさんはe-Sportsを産業として成長させようというビジョンをお持ちで、そのアプローチがユニークだったこともあり、すぐに賛同することができました。

――もともと『ベイングローリー』はe-Sportsを想定して開発されたタイトルなのでしょうか。

テウォン e-Sportsが最初から我々のビジョンにあり、叶えたい夢であったことは確かです。ただ、こちらがいくらそう思ってもe-Sportsは発生しない(笑)。大勢のユーザーが、プレイすることはもちろん、見ることも楽しめるようなタイトルでないとe-Sportsは成り立ちません。『ベイングローリー』に関しては、試合全体が見える“観戦モード”を実装したことが大きくプラスに作用しました。たくさんの要望に応じる形で観戦モードをつけたところ、『ベイングローリー』のコミュニティで配信を行うユーザーが爆発的に増え、e-Sportsへの動きが加速したんです。

――大きな反響があったと。

テウォン はい。我々も、コミュニティのそうした動きを受け、プロ仕様の観戦モードをほかに先駆けて開発しました。カメラアングルを8個設定できるうえPCで操作が行えるというもので、これは“RAGE”でも使われています。

e-Sportsを認知し始めた日本ユーザー

――日本での大会開催も当初から計画されていたのでしょうか。

テウォン いいえ。当然、我々は日本での成功も望んでいましたが、正直なところ、『ベイングローリー』が日本でヒットするとは思っていませんでした。というのも、日本ではMOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)というジャンルだったり、e-Sportsがあまり浸透していない。ところが、予想以上に大きなコミュニティが日本にも生まれたんです。

――うれしい誤算だったというわけですね?

テウォン そして、前回の世界大会(韓国で開催された“Vainglory World Invitational”)に日本チームが出場し、なんと準優勝に輝いた。RAGEの決勝大会にも出るDivine Brothersというチームなのですが、その活躍にすごく驚いて、もしかしたら日本でもe-Sportsを広められるんじゃないかと、そのとき初めて思いました。

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――日本以外の地域はどうでしょう?

テウォン 昨年まで、公式リーグが行われていたのはアメリカとヨーロッパだけでした。あと、中国で小さなイベントがあったくらい。今年からは、日本、南米、韓国、東南アジアなど、ほかの地域でも公式リーグを発足する予定です。

――これまでにオンライン、オフラインで予選が行われましたが、現時点での“RAGE”の印象をお聞かせください。

テウォン すごくいい雰囲気だと思います。ほかの国に負けないくらいの盛り上がりを見せていますね。今日の決勝大会は午前11時に開場しますが、2時間前にはもうお客さんが50人ほど並んでいたと聞いて、とってもうれしかったです!

――VIPL(Vainglory 国際プレミアリーグ)について教えてください。これはどのような大会なのでしょうか。

テウォン 各地域のトッププレイヤーが参加して世界王者を決める大会で、四半期に一度開催されています。去年の9月にファーストシーズン、今月セカンドシーズンが実施され、どちらもアメリカのチームが優勝しています。つぎのシーズンが4月前半に行われるのですが、そこへ今回のRAGE優勝チームが参加することになります。日本のチームはこの数ヶ月くらいでめきめき上達しているので、きっと活躍してくれますよ。

業界全体でe-Sportsを育ててほしい

――日本でのe-Sportsは今後どうなっていくと思われますか?

テウォン e-Sportsが世界的に急成長したのが2015年で、ここ日本でもその兆しが見られました。それまで「日本ではe-Sportsは流行らない」と方々から聞いていたのですが(笑)、いまではゲームを競技、スポーツとして楽しむユーザーが相当増えていると感じています。なので、間違いなく日本でもe-Sportsは根付くはずです。

――まだ一部ではありますが、ファンの熱量は非常に高いと感じます。

テウォン モバイルゲームはすごくe-Sportsに適しているんです。大勢が所有していて、いつでもどこでも遊べるからコミュニティが発生しやすい。日本はとくにスマホ市場が大きいですから、e-Sportsの普及は早いと思いますよ。そのためには、e-Sportsを目指す企業、メーカーがたくさん生まれてほしいですね。業界全体で成長していけば、いずれはオリンピック並みの規模でe-Sports大会が開催できると思っています。

――最後に、日本のユーザーに向けてメッセージをお願いします。

テウォン 東京でRAGEという大会を開催できることはハッピーですし、これからのe-Sportsの展開にとても期待しています。e-Sportsはプレイを見るのもすごく楽しいので、興味を持たれた方はまず観戦で参加してみてください。

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インタビューでテウォン氏は、日本のe-Sportsは急速に広まると口にした。“RAGE”決勝大会で感じられた熱狂的な盛り上がりは、確かにその未来を感じさせるものであったと言えよう。氏の言葉どおり、日本でも急速にe-Sportsは普及していくのか、今後の展開から目が離せない。

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