ファミ通App的2015年ベストゲーム その4
2015-12-31 10:00 投稿
2015年もさまざまな名作が誕生した、いい年でしたね! そこで、ファミ通App編集部が選ぶ2015年のベストゲームを担当者のインプレッションと合わせてご紹介! 2015年12月28日~12月31日まで、全4回にわたってお届けします。
(※2014年12月~2015年11月26日の期間に配信されたタイトルから選んでいます)
ハースストーン
■BLIZZARD ENTERTAINMENT
シンプルなルールなのに奥深いオンラインTCGの決定版
『遊戯王』や『マジック:ザ・ギャザリング』にハマった僕にとって、トレーディングカードゲームはまさにライフワークといっても過言ではありません。ただ、大人になるにつれ、カードゲームで遊びたくても周囲にいっしょになって遊んでくれる人がおらず、モヤモヤとした日々を過ごしていました。 そんなとき、たまたまスマホ版が配信された『ハースストーン』と出会い、以来寝る間を惜しんで研究に明け暮れる日々が始まりました。オンライン対戦可能なため、対戦相手には事欠かず、まるで青春が戻ってきたような感覚です。一般的に、トレーディングカードゲー ムの1試合にかかる時間は30分程度。一方『ハースストーン』は1試合15分程度で楽しめるので、 試合をこなしやすいのもうれしいポイントです。また、世界大会も開催されているため、上を目指そうと思えばいくらでも極めることができます。まだ日本人の実況動画は少ないですが、海外のプロプレイヤーの実況動画は数多く投稿されていて、動きを勉強するには最適なお手本になります。こうして、ゲームで遊んでいない時間すらも、新しいデッキを考えたり、実況動 画を見ながら詰め将棋のようにつぎの一手を自分なりに考えたりするのが楽しいですね。日々対戦をくり返して定石を頭に叩き込んでいます。 (ターザン馬場園)
Agar.io
■Miniclip.com
魔性のシンプルゲーム
細胞を取り込み巻き込みでっかくなる! とにかくこれだけ。 ただデカくなるというのが目的のシンプルなゲームだ。これだけならば、ただラーメンの表面に張ったアブラのツブツブを集めて、でっかいアブラの塊を作るようなもので、非常につまらない作業になってしまうが、本作はそこにオンライン対戦という要素を加えたことで、非常にアツいゲームになっている。他プレイヤーが操作する巨大な細胞に巻き込まれないよう、うまく逃げつつ、小さい他プレイヤー細胞をうまく取り込むよう立ち回るのだ。まぁ、オンライン対戦の要素が加わったところで、やることがシンプルなことには変わりないのだが……。やっぱりシンプルなゲームはハマると抜け出せない! こちらの画面サイズから はみ出すほど巨大に膨れあがった細胞からヒィヒィ言いつつ逃げ回ったり、自分と似たようなサイズの細胞を見て「こいつは取り込めるのか? いや、 取り込めるはずだ。突っ込め!」と、一瞬の駆け引きのようなものも味わえるから、ついつい興奮してやめどきがなくなってしまう。 ファミ通AppのWeb版で本タイトルのインプレッションを書いたときなど、郵便局に行くのを忘れて遊んでしまったぐらいだ。シンプルゲームが持つ魔性の魅力には誰も逆らえないんだなぁ……。 (ヒゲメガネ長谷部)
Q
■リイカ
難問奇問珍問に脳汁ブシャークリアーの瞬間脳汁ブシャー
『毎日の耳かき(別)』や『おやじ観察キット 』などなど。業界を震撼させるおバカゲーを多数配信する同社の作品とは思えないほど、『Q』はスタイリッシュかつパズルゲームとして優れている。その証拠に本作は、Xbox oneやニンテンドー3DSにも移植されるくらいのポテンシャルを秘めているのだ。さてその『Q』、 出題される問題は、「ボールを出せ」、「ヒーローを右のカベに当てろ」、「描いたモノで 赤いエリアに触れろ」、「風船を両方とも空に飛ばせ」といった単純なものばかり。画面をタッチすると白い球が、スライドさせると白い線が出現するので、それらを利用して問題のクリアーを目指すのだが……まぁコレが難しいのなんの! ある問題は一瞬の閃きで解けるんだけど、試行錯誤をくり返してやっとクリアーできる問題もあったり、何をやっても解けない問題に苦しめられたり(俺の頭が固いから)。難しい問題に直面し、悩んでいるときに脳汁が出て、クリアーできたときの達成感でこれまた脳汁が出る。こんなに汁が漏れるパズルゲームは、なかなかお目に掛かれない。本作は新問題や新ギミック(風船みたいに浮かぶオブジェクト)、 コラボ問題が定期的に追加されるので、脳汁ブシャーなプレイ生活の日々は、まだまだ終わりそうな気配がない。 (百人乗っても稲葉)
リトルノア
■ブレイズゲームス
日本人のDNAを刺激する伝説のタッグが織り成すRTS
『リトルノア』の大作っぷりは配信前から話題であった。本作のアートディレクターを手掛けるのは、『ブレイブリーデフォルト』や『フ ァイナルファンタジータクティクス』といった数々の人気タイトルのキャラクターデザインを担当してきた吉田明彦氏。そして、音楽担当は氏とも縁が深い崎元仁氏が務める。そんなふたりが本作の世界設定を創り出すということで、 それだけで興奮せずにはいられない! 海外産のRTSは、”洋モノ感漂うキャライラスト”が多いので苦手な人もいるかもしれないが、 吉田明彦氏が生み出したキャラはどれもかわいらしいんです。なので、どのキャラクターにも愛着が湧くこと間違いなし。また、特徴が異なる性能を持つ新キャラが毎月追加されるので、ゲーム内でも新たなトレンドが生まれ続ける。その移り変わりを楽しみながら、 新たな戦術を考えるのがおもしろい! そうして覚えたキャラクターの使いかたを駆使して、ほかのプレイヤーとランキングを競うのも熱い。最大50人対50人のギルドバトルもあって、個人だけではなくチームワークも試されるぞ。 配信されておよそ10ヵ月経つが、これからも進化して広がり続ける 『リトルノア』。このおもしろさに、まったく目が離せませんぜ! いまからでもぜひ、 遊んでみてくれ! (岩田ジュビ漏)
妖怪ウォッチ ぷにぷに
■レベルファイブ
妖怪ファンの子を持つお父さん! いつはじめるの? い……(以下略
うちの息子が『妖怪ウォッチ』シリーズに激ハマりしている。DX妖怪ウォッチの発売の際にはデパートに早朝から並び、妖怪メダルを求めコンビニを駆け巡ったことはいい思い出。その空前の大ブームの幕開けから1年以上経つけど、 彼の熱は……逆に燃え上がる一方。 いまでも毎日『妖怪ウォッチバス ターズ』でオンラインの世界にもぐりこみ、口を開けば「○○(妖怪)をレベル40まであげたんだ」、「ヒーラーが○○でアタッカーが○○のパーティなんだ」といろいろと報告してくれるんだけど……。すまん、息子よ。父さん、ジバニャンとコマさんしか知らないんだ。 そんな家庭崩壊待ったなし(!?)の状態から抜け出すために『妖怪ウォッチ ぷにぷに』で妖怪を勉強しようと考えたわけです……不純。 『ぷにぷに』はひとことで表すとパズル×RPG。いまや王道すぎるジャンルだけど、レベルデザインやステージの作り、プレイヤーのモ チベーションのマネジメントなど、どれをとっても”さすが”。なにより妖怪ぷにがかわいいし。画面写真を見て「でも、どうせライトゲー ムでしょ?」と思った方は相当おっちょこちょい。ほどよくプレイスキルが求められ……いや、ほどよくじゃねえ。深くやり込むほど”がっつり”だ。これがゲーム屋の本気。 全国のお父さん、妖怪の勉強をいっしょにしようぜ! (中目黒目黒)
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