バンナム新作『ニューワールド』は新たな『.hack』なのか? キーマンふたりに直撃
2015-10-26 12:17 投稿
『ニューワールド』と『.hack』の関係とは!?
家庭用ゲームにて多くの意欲作を作り上げてきたサイバーコネクトツーが開発を担当し、バンダイナムコエンターテインメントよりリリースされるスマートフォン向け新作RPG『ニューワールド』。
発表以来、ユーザーの間では『.hack』シリーズとの関連性が噂されるなど、大きな話題を呼んでいる。ここでは『ニューワールド』について、サイバーコネクトツーの松山洋氏とバンダイナムコエンターテインメントの平田玲氏にお話をうかがった。
また10月26日現在、インタビューでも言及された気になるバトル画面の情報が追加された。こちらの記事も合わせてチェックしてほしい。
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『ニューワールド』とは? バンダイナムコエンターテインメントが過去に発売した家庭用ゲームシリーズ『.hack』の世界観とコンセプトを踏襲し、再構築されたスマートフォン向けゲーム。バンダイナムコエンターテインメントはゲームを主軸としたクロスメディアプロジェクト“Project N.U.”を掲げており、今作『ニューワールド』も“Project N.U.”のなかのひとつである。 |
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【写真左】
バンダイナムコエンターテインメント
平田玲(文中は平田)
【写真右】
サイバーコネクトツー
松山洋(文中は松山)
新作RPG『ニューワールド』とは?
--まずは、タイトルにもなっている『ニューワールド』とは、何を指す言葉なのでしょうか。
松山 『New World』は、過去の『.hack』シリーズに登場した架空のオンラインゲーム『The World』に代わる、今回の舞台となるゲーム世界です。プレイヤーは『New World』にログインし、他のプレイヤーやNPCと交流しながら『New World』にまつわる謎を追っていくことになります。
--それはつまり『.hack』シリーズと色濃くつながりのある世界、という認識でいいのでしょうか。
松山 『ニューワールド』は『.hack』の世界観を再構築し、スマホというデバイスを介して新たな楽しみを提供することを追求した作品です。かつての『.hack』をイメージさせるものは登場しますし、過去の作品を知っていればニヤリとしてしまうような要素は盛り込むつもりですが、逆に、これまでのシリーズを知らないと楽しめないということはまったくありません。
平田 初めて『.hack』シリーズが世に出た時からすでに10年以上がたち、いわゆる“オンラインゲームのあり方”というものも大きく様変わりしています。昔はオンラインゲームと言えばPCや据え置き機が当たり前でしたが、今はスマホでもプレイできますからね。ですので『ニューワールド』は、これまでに積み重ねられた『.hack』という作品のコンセプトを継承しつつ、今の時代にあわせて再構築したRPGなのです。
--今、平田さんがおっしゃられたように『.hack』といえば据え置き機でじっくり遊ぶもの、というユーザーの印象があると思います。『.hack』シリーズを継承した作品を、なぜスマホで作るのでしょうか?
松山 確かにPS4などの据え置き機での発売を望んでいるユーザーさんがいらっしゃることは理解しています。しかし『ニューワールド』は『.hack』のような多元的な展開を、新しく“Project N.U.”として実現させるための第一歩となるものです。そのため、まずは多くの方に手に取ってもらいやすいスマホというプラットフォームを選択しました。
もちろん、スマホだからといって単純なゲームにするつもりはありません。システムやストーリー、キャラクターにもこだわって、今のサイバーコネクトツーでできることを全てつぎ込んだものになっているので、まさに“スマホRPGの決定版”といっても過言ではありません。
--間口の広い、スマホというプラットフォームを選びながら、気になるゲームの内容は?
平田 そこはご安心ください。今回サブタイトルに“銀泪の乙女”とついていますが、これは『ニューワールド』全体のサブタイトルではなく、シナリオ第1章のタイトルです。まずは“銀泪の乙女”という物語をオープニングからエンディングまでお届けして、さらにそこから広がる世界を展開していく予定ですので、ボリューム、クォリティについてはお約束いたします。
――まずコンテンツとしては、メインストーリーはもちろんとして協力プレイや対人戦などもあるのでしょうか。
松山 共闘と対人戦、どちらも用意しています。テーマとしては共闘は気軽に、対人戦はガチでやろうと思うのでストーリーを味わいたい人、最強を目指したい人など、さまざまな層のプレイヤーのニーズにお応えできるものになる予定です。
『ニューワールド』のゲームシステム
――続いて『ニューワールド』の世界観や、基本的なゲームシステムについて、お話しいただけますか。
松山 『.hack』を継承した、と先ほど言いましたが、基本的には王道のファンタジー世界が舞台になっています。プレイヤーは架空のオンラインゲームである『New World』に入り、冒険者となって世界を旅する、というものですね。過去の『.hack』シリーズを想起させる超古代文明的な“遺物”も登場します。
平田 たとえば、シリーズでなじみ深い“紋様”のビジュアルなどですね。
松山 プレイヤーは“マク・アヌ”と呼ばれる街を拠点にして、仲間とともに冒険の旅に出ます。ただし、ゲームのストーリーとバトルの関係にはかなり力を入れています。バトルありきのストーリーというか、とにかくプレイヤーを戦わせるために作られたようなぶつ切りのストーリーにはしません。
ひとつひとつのストーリーにしっかり始まりと終わりがありその演出のひとつとしてバトルがはさまれる、というかたちになります。
――なるほど、バトルが目的なのではなく、あくまでストーリーを楽しんでほしいということですね。
松山 RPGというからには、やはりしっかりとした物語があってこそと思うので、そのあたりはこだわって作っています。
平田 ただし、バトルがストーリーの添え物かというと、もちろんそんなことはありません。装備やパーティを鍛えるというのもRPGの醍醐味なので、その方面もばっちり楽しめるようにします。
――では、具体的なゲームシステムについて教えていただけますか?
松山 はい。まず、プレイヤーは性別や髪形といった基本的な見た目を設定できるだけでなく、これに加えて装備が武器、体の上下に頭と背中という合計5部位があって、これらすべてのビジュアルがゲームに反映されます。そのせいでグラフィックの担当者がいま死にかけていますが(笑)。
平田 さらに、バトル中は“ゲイズ・オブ・ドミネーター(G.O.D.)”という超必殺技が使えるのですが、この性能もプレイヤー自身でカスタムしていくことができます。
自分がアタッカーをやるならG.O.D.も攻撃的に、サポート役なら回復効果のあるものに、というようにパーティに応じた戦略のカスタマイズができるようになっています。
松山 ただ、あまりバトルは面倒なシステムにはしないつもりです。サクサクと遊べるのがスマホRPGの利点であるのは間違いないので。細かい操作をさせるのではなく、リアルタイムで変化する戦況に応じて適切なスキルを使い、どんどん敵を倒して、爽快感の味わえるものにしますよ。
街でのコミュニケーションも大きな柱になる
--『ニューワールド』ではプレイヤーは街に集まるとのことですが、これはいわゆる他プレイヤーの集まるロビー的なものになるのでしょうか。
松山 はい、リアルタイムで他プレイヤーとコミュニケーションが取れる場になります。『ニューワールド』では、オンラインRPGにおける他プレイヤーとのつながりも楽しんでほしいということで、街でさまざまなコミュニケーションができるようになっています。
平田 そうですね。スタンプが使えるチャットや、ワンタッチで表せる感情やメッセージなど、送る方も送られる方もストレスにならない気軽なコミュニケーションを実現していきます。
さらに冒険中のプレイヤーをタッチするとエールを送ることができ、送られた側がバトルで有利になる、といったお助け要素もあります。
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登場キャラクターにもこだわりを
--公式サイトでは、何人かのキャラクターのラフ画を見ることができますが、本作に登場するキャラクターについてお話しいただけますか。
松山 これは、何と言っても貞本義行さんの描くキーキャラクターに注目くださいということですね。“銀泪の乙女”のキーとなるキャラクター2人は貞本さんに手がけていただき、ぐっと『ニューワールド』世界のイメージが固まったと思います。このメインキャラクター2人はもちろん、登場人物たちは豪華声優陣に声をあてていただきました。こちらは随時、公開していきますので公式サイトやTwitterアカウントをチェックしてもらえればと思います。
平田 キーキャラクター以外のキャラクターやゲーム中の音楽などについても、過去の『.hack』シリーズを手がけたメンバーが携わっていて、プレイすれば、『.hack』を感じていただけるものに仕上がっています。
--『ニューワールド』が『.hack』を継承しつつ、新たなRPGとして作られているというお話しをうかがいました。では、最後にファンの方へ向けて一言メッセージをいただけますか。
松山 今まで『ニューワールド』のこれからについて、『.hack』ファンの皆様をやきもきさせてしまいました。でも、この『ニューワールド』は『.hack』を継承した新プロジェクトの第一歩となります。ゲームだけでなくクロスメディア展開などあらゆる角度からこの世界を表現していければと思っていますので、まずは『ニューワールド』を新作RPGとして、思いっきり楽しんでください。
平田 『.hack』シリーズも10年を超えて愛される作品になりました。これから節目を意識した展開をお見せしていきたいと思っておりますので『ニューワールド』をはじめとする、“Project N.U.”にぜひご注目ください。
--ありがとうございました。
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ニューワールド
- ジャンル
- RPG
- メーカー
- バンダイナムコエンターテインメント
- 配信日
- 2015年配信予定
- 価格
- 基本プレイ無料 + 一部アイテム課金制
- 対応機種
- App Store / Google Play™ ※一部非対応機種あり
- コピーライト
- ©.hack Conglomerate ©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
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