【レビュー】歯ごたえありすぎ! ウルグアイ製タワーディフェンス『Kingdom Rush Origins』

2014-11-27 12:12 投稿

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“タワーディフェンス”といえば、もはやスマホゲームの定番ジャンル。海外ゲームでも同ジャンルは人気で、今回紹介する『Kingdom Rush Origins』も人気シリーズの最新作(英語版のみ)。南米ウルグアイを拠点にする独立系デベロッパー、Ironhide Game Studioによる同作は、タワーだけで敵を迎え撃つのではなく、“ヒーロー”の操作やサンダーボルトなどの特殊コマンドを発動できたりと多様な仕掛けがある点も大きな魅力。それだけにステージひとつひとつがかなり歯ごたえがあり、難易度は比較的高め。今回は、本作の紹介がてら、序盤に使えるちょっとしたプレイのコツも紹介したい。

一瞬も気を抜けないアツすぎるゲーム内容

洋画の一場面を切り取ったようなステージ・サウンド。ジャックスパロウでも出てきそうだ。画面向かって左隅に自陣のエンドラインがあり、右側のドクロマークから敵が押し寄せてくる。敵がラインを超えるごとにハートマークのライフが減り、ゼロになるとゲームオーバー。WAVEというのは、敵が押し寄せてくる“波”で、ステージ1は計6度、防衛が必要ということになる。

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タワーは画面左上のお金を消費しつつ決まったポイントに設置できる(敵を倒すごとにお金はもらえ、その都度新規にタワー設置可)。各タワーの特徴を、下記に紹介したい。

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1:タワーから弓矢を敵へ放つ。攻撃力は低いが、その分攻撃までの速度が早い。
2:兵舎から兵士を放つことができる。攻撃力・速度、ともに普通。
3:敵の防御力を無視して魔法攻撃を与えることができる。攻撃力高め、速度はやや遅い。
4:岩石を投げつける。攻撃力は高いが、速度がかなり遅い。

また冒頭にも触れたが、これと並行して、フィールドを自由に動き回れる“ヒーロー”や、一定時間ごとに使用可能になる“サンダーボルト”、“アローストーム”といった特殊コマンドが用意されている点が本作の大きな特徴だ。

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1:サンダーボルト。強力な雷を一帯に落とす。再チャージまで長いクールダウンがかかる。
2:アローストーム。ヒーローの特殊スキル。なお、このヒーローも後々別のヒーローに変更可能で、それにより特殊スキルも変わってくる。
3:兵士を任意の場所に設置できる。再チャージまで割合速い。

上記のタワーの種類・位置や、特殊コマンドを使う場所・タイミング、そしてヒーローの動かしかた。すべてに神経を行き渡らせてゲームを進めていくことが重要で、逆にどれが欠けてしまっても、すぐにシビアな展開になってしまうということは、ステージを重ねるほどに痛感することになる。

一点集中化でサンダーボルトをねらえ

どの“波”においても、敵の数はかなり多い。なので、いかにそれぞれの敵に確実にダメージを与え仕留めていくかということがとにかく重要。が、“岩石”や“魔法”といった、ダメージは大きいがスピードが遅いタワーは、それ単体で設置すると、敵に抜けられてしまうこともしばしば。そこでネックとなるのが“兵舎”。

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兵舎から放たれる兵士は、敵と地上戦を展開し、その間敵達は足止めを食らう。この兵舎に隣接する形で攻撃力の高いタワーを置き一網打尽にしていくとか、スピードの速い弓矢で少しずつ確実にHPを削っていくといったやりかたが有効だ。各ステージの地形や敵の種類によって当然戦法は違ってくるが、この“兵舎+別のタワー”というのは、本作においてひとつのキーとなる考えかたであると言える。

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また、波を重ねるごとに敵も強さや数を増すが、上記の兵舎によって足止めされていれば、当然後ろから続く敵達もそこに次々にたまっていくことになる。そこに……

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サンダーボルト! と雷を落とせば、効率的に大量に敵を倒すことができる。エンドライン付近には、この兵舎でガッチリ固めて、強敵に備えるというやり方もありだろう。

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ヒーローは他のタワーと違い、どこへでも移動させることができるが、といって敵数が多い敵陣の方へ派遣しても袋叩きにされるのが落ち。なので、エンドライン付近に置き、“ゴールキーパー”としての役割を期待するのがベターだ。このヒーローは弓、剣双方使うので、遠近戦とも対応可能だ。

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といった感じで、ファーストステージは、一切ライフを減らさずにクリアすることができた。ステージのクリア内容に応じた数のスターやジェムがもらえ、それを使用してアイテム購入やタワー・ヒーローの育成が可能。

自分だけのユニットをじっくり育成しよう

ショップでは強力なドラゴンブレスで敵を一網打尽にする“ROD OF DRAGON”や、一定時間もらえるお金を倍にする“HAND OF MIDAS”など、有用なアイテムをジェムで購入可能だ。

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また、“HERO ROOM”では、ヒーローの育成や、レベルに応じ別のヒーローへの変更も可能。“UPGRADES”からは、各タワーの性能を向上させることができる。育成やアップグレードをした後でも、“RESET”を押せば数値は元の状態に戻るので、着せ替え感覚で色々試してみるのもいい。やはり序盤こそ“兵舎”がアップグレードされていると、有利にゲームを展開できそうだ。

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冒頭に触れた通り、本作は英語版しかなく、iOS版300円、Android版345円と有料。英語力はそこまで必要ないが、デベロッパーの公式ページから、シリーズ第一作である『Kingdom Rush』のFlashゲーム版が無料でプレイできるので、まずはそれを試してみるのもいいだろう(元々本シリーズはFlashゲームが出発点となっている)。本作では難易度が確実に上がっているが、運や勢いよりも、あらゆる意味で緻密さが重要になってくるゲーム内容であることはシリーズに共通して言えることだ。

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(斎藤えいこう)

Kingdom Rush Origins

メーカー
Ironhide Game Studio
配信日
配信中
価格
300円(iOS)、345円(Android)
対応機種
iOS 5.0 以降。 iPad 対応。Android4.0 以上

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