school-08～図書室～

～図書室～

図書室は、入り口がふたつあるが、奥の扉には図書室のカギは使えなかった。
きびすを返すと、窓ガラスにGRIEFと書かれているのが目に入った。悲しみ……？

突然、人型の何かが視界を遮った！　腹に噛みつこうとするのを振り切ったが、もし激しく抵抗しなかったら、【腹部大動脈瘤破裂】は免れなかっただろう。

図書室の手前の扉のカギを開け、図書室に踏み入れると、配電盤がぐちゃぐちゃのまま剥き出しになっていた。
触るとビリッときたので、【感電死】しないよう、ゴム手袋をはめて整えたが、とくに変化はなかった。

今度は本棚を調べてみると、廊下で拾った本と同じシリーズが並んでいる。
この本を上段に戻し、ついでに順序も整えた。

ふいに本棚が動き、扉が現れた。本のタイトルの頭文字が、GRIEFという並びになったときだった。
中段、下段で同じようにしたら、どうなっていただろう。中段はMURDER……殺人、下段はSPECTER……幽霊、なんて恐ろしい言葉が頭に浮かんだが、それ以上考えると【脳梗塞】にでもなりそうだったので、いじるのはやめた。
扉は4桁の暗証番号が必要らしい。先ほどの写真の裏の7483を入力してみると、扉が開く。