~音楽室~ 廊下を引き返し、音楽室に入る。 ピアノの譜面台の楽譜は「、¬、コの字型に切り抜かれ、読めない部分があった。 代わりに、側に置いてあったオルゴールに描かれたメロディ――“シソラシ”と弾いてみると、写真の切れ端が出てきた。 ふと、赤いバツ印が目に入り、黒板を見てみると理科室のカギがあった。 その横のベートーベンの肖像画には、落書きなのか、タラークの梵字が赤色で描かれている。視線をベートーベンに戻すと、目から赤い液体が流れ出てきたので、急いで音楽室を後にした。