【超熱血パズドラ部】第1492回:ブライダルガチャの結果は
2024-07-16 11:25
2014-08-08 19:13 投稿
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今日は小ネタをお届け。
とある平日の真夜中の出来事。
ここ数週間、あまりの忙しさのために身も心も疲れ果ててしまった某プロデューサーさんから、息も絶え絶えなメールが届いた。
「いいかげん真夜中ですけど、いまからいつものワインバーに行って1杯やりませんか……?」
物理的な仕事量はもとより、いろいろなプレッシャーやらストレスやらでヘトヘトになっているようだ。もちろん、俺に否はなかった。そもそも俺も、そのワインバーで酒を引っ掛けてから帰ろうと思っていたのだ。なので、つぎのように返事をした。
「行きましょう行きましょう! じつは俺も、寄って帰ろうと思っていたんです!」
お店に集合することが決まった。とっくに電車は止まっている時間だったので、俺は会社の前からタクシーに飛び乗った。
都内某所にあるそのバーはもともとプロデューサーさんが知っていたお店で、「この店の雰囲気は大塚さん好みに違いない!」と確信して俺に紹介してくれたといういわくがある。シックな店の造り、出てくるワインやバー飯のうまさも際立っていて、一度行って以来すっかり気に入って足繁く通うようになったのだ。あまりにも好みの店だったがために、
「この店は、ふたりの秘密にしましょう。誰かを連れてくる場合は報告しあって、キチンとコンセンサスを取るように!」
という取り決めができた。それくらい、ステキなバーなのである。
プロデューサーさんとお店で合流し、いつも飲むお気に入りの白ワインで乾杯したとき、その店のオーナーが入ってきた。若くしてお店を切り盛りするIちゃんという女性で、すこぶるつきの美人さんである。
「あら、おふたり! いらしてたんですね~♪」
若干酔いが回っている気配のIちゃんは歌うようにそう言うと、「私も1杯飲もうかな♪」と続けて自分のグラスに白ワインをトポトポと注いだ。そして、「じゃあ、かんぱ~い♪」と言うやキュキュッと白ワインを半分ほど飲み干し、「はぁ、おいし♪」と吐息をついてからいきなり「あ、そうだ!!」と鋭く叫んだ。
この間、わずか2分ほど。
めまぐるしい酔っぱのテンションをポカンと眺めていると、Iちゃんはすばやい手つきでスマホを取り出し、プロデューサーさんに詰め寄った。そして、こんなことを言う。
「ねえねえ!! 最近ワタシ、めちゃくちゃパズドラやってるのよ! 昨日もガチャを回して、すっごいの手に入れたし!!!」
昨日……というのは、ゴッドフェスが終わってから2日ほどが経過したタイミングであった。思わず、
「え。Iちゃん、ゴッドフェスって知ってる……?」
という言葉が舌の先あたりまで出かかったがそこはグッと飲み込み、逆に俺はこう返した。
「まあ、レアガチャを回すタイミングは自由だからな……。……で、Iちゃん、何が出たの? 神タイプのモンスターかい?」
するとIちゃん、アンニュイな顔をちょっとだけ傾げ、「タイプとかよくわからないけど、とにかく金のタマゴが2個出たよ!」と元気に言った。俺とプロデューサーさんは「おお!」と感嘆の声を漏らし、「ちょっとモンスターボックスを見せてよ!」と言ってIちゃんのスマホを覗き込む。そして、モンスターボックスを“入手順”でソートし、金タマゴから出てきたというモンスターをチェックしてみた。すると。
「1匹目は、マリンライダーだったようですよ……」と俺。
「確かに、金タマゴですな……」とプロデューサーさん。
「ね! いいでしょ!!」とIちゃん。
Iちゃんに対して、俺はひと言「ナルホド」と返し、もうひとつの金タマゴの中身を確認した。すると、そこにいたのは。
「ははぁ、ヨトゥンか」とプロデューサーさん。
「ナルホド」と俺。
「ね! ね!! それも強そうでしょ!!!」とIちゃん。
Iちゃんに対して、俺はひと言「確かに」と返し、残り少なくなっていた白ワインをガブリと飲んだ。
でも、「いいのを引いた!!」と喜んでいたわりに、Iちゃんの表情はちょっとだけ暗かった。それに気づいたプロデューサーさん、「なんか、元気ないね」と話を振ると、Iちゃんは我が意を得たりとばかりに話し出した。
「だって、こんなにがんばっているのに、なかなかクリアーできないんだもん!! なんとかならないの!?」
そこで俺は待ってましたとばかりに、「“熱血パズドラ部”っていうブログを読めば参考になるヨ」と教えるも、言下にプロデューサーさんが「それ、読んでもまったく役に立たないからw」とピシャリ。「ぐむむ……」と唸ってヤケ酒を飲んでいると、Iちゃんのボックスを精査してパーティー編成を行っていたプロデューサーさんが「こりゃきびしい!!w」と吐き捨てたではないか。「どうしたんですか?」と声を掛けると、プロデューサーさんは苦笑いをしながらこんなことを言った。
「このボックス、モンスターがまったくいなくてパーティーが作れません!w どうも、なんとなく強そうなモンスターを数体だけ残して、あとは全部売っちゃってるみたいで……^^; パーティーを作ろうと思ったら、さっきのライダーとヨトゥンのほかには、ドラゴンシードとかリットくらいしかメンバーがいない……」
俺がズルリとズッコケて言葉を失っていると、何を言われているのかよくわからないIちゃんは「パーティーなんかいいの! それよりも!!」と切り出して、この日いちばんの衝撃発言をした。
「パーティー以前に、ぜんぜんパズルができないのよ! ドロップをクルクル動かしても、カラクリがまったく作れなくて!!!」
俺とプロデューサーさん、「ん……?」と顔を見合わせてから、おずおずと同時に同じことを言った。
「か、カラクリ、って、何……?」
Iちゃん、さも当然という顔つきでカラクリの説明をした。
「ホラ、3個同じ色をくっつけて消すでしょ? するとたまに、連続でドロップが消えるカラクリが起こるじゃない。……って、あれ、カラクリって言うんじゃないの???」
俺とプロデューサーさん、床にひっくり返ってピクピクと痙攣しながら、それでもがんばって大声を出した。
「カ、カラクリって……コンボのことかぁぁぁぁあああ!!!!!!wwwww」
Iちゃんのパズドラ人生からすっかり目が離せなくなった、ある夜の出来事でした。
おしまいw。
大塚角満Twitterアカウント→@otsuka_kadoman
大塚角満(おおつか・かどまん)……週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。編集業務のかたわら、執筆活動を精力的にこなしており、多数の連載記事を持つ。著書に、『モンスターハンター』シリーズのプレイ日記をまとめた『逆鱗日和』シリーズが9作、『ダークソウル』のプレイ日記をまとめた『折れてたまるか!』シリーズなど。ファミ通Appでは、“熱血パズドラ部!”を始めとするスマホゲームの執筆活動も行っている。 |
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