マジすか? 『DQM スーパーライト』柴Pが語った衝撃の新展開に唖然
2014-06-10 16:38 投稿
オドロキの新要素が続々と判明
スクウェア・エニックスが配信中のRPG『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』。本作は配信開始からわずか4ヵ月弱の5月15日、早くも500万ダウンロードを突破するという偉業を成し遂げた。
これを記念し今回は、本作のキーマンであるプロデューサーの柴貴正氏と、運営プロデューサーの千葉直人氏に今後の展望についてお話を伺った。闘技場のバージョンアップや初めて聞く新要素など、非常に興味深い話がたくさん飛び出したインタビュー。プレイヤーは要注目だ。
※インタビューは2014年5月28日(水)に実施。
プロデューサー
柴貴正氏(※文中では柴)
運営プロデューサー
千葉直人氏(※文中では千葉)
闘技場がさらに進化
――500万ダウンロード達成、おめでとうございます。スタートからこれまでを振り返ってみていかがですか?
柴・千葉 ありがとうございます。
柴 いろいろありましたが、ようやく下準備ができたという感じでしょうか。お客様が何を望んでいるかもわかりましたし、基本のノウハウも現場まで浸透して、非常に丁寧な運営になってきたのではないかと、手前味噌ながら思っています。
何より、チームにもすごく笑顔が増えてきましたね。ゲーム内にもおもしろいと思ってくれるプレイヤーが増えてきて、健康的な状態になってきています。
――なるほど。下準備を終えて、今後はどのようなことを予定されているのでしょうか?
柴 まず、闘技場のバージョンアップ(※)ですね。6月末ごろを目途に“闘技場リーグバトル”をリリースします。この段階で、プレイヤーの強さに応じて階級が分かれるいわゆるリーグ対戦が始まります。同じランクどうしの対戦で何勝かすると、上位ランクへの昇格戦に挑むことになり、試験用のNPCを倒すとランクアップ。そのランクに応じてもらえる報酬がよくなる、というようなことを考えています。
※6月10日公開のプロデューサーレターで詳細が明らかに。
――いよいよ本格的な闘技場が始動するということですね。
柴 そうですね。ただ、まだそれでも入り口です。まずは、ライトユーザーの方が参加するだけで「おもしろい」と思ってくれるものを目指して、徐々にヘビーユーザー向けのものも取り入れていくつもりです。
それとリンクする部分もあると思いますが、毎月プチ大会みたいなものを開催できたらいいなぁとも考えています。神々のような上級者プレイヤーには、専用の大会を用意するのもいいかもしれませんね。
――戦う相手は、現状のようにユーザーのデータを使ったNPCですか?
柴 最初はそうなります。後は、ユーザー自身が参加者を募ってイベント大会を開催できるような仕組みも、いずれできればいいなと思っています。まずは、自分たちで大会をやってみてからの話にはなりますが。
――いいですね。そうなると気になるのは、とくぎのバランスとかだと思うのですが?
柴 とくぎはどんどん追加して、その都度チューニングを施していくつもりです。そういった調整によって弱くなってしまったモンスターも、不必要になるのではなくて、いつまでも使い続けられるようにしていきたいですね。
たとえば、弱いモンスターや低いランクのモンスターでも遊べるような、スライム系統縛りなどの特殊なバトルもできたらいいなと思います。
開発チームもノウハウを蓄積し、効率よく開発できる体制になりましたので、これからは加速度的にコンテンツが増えていくことが予想されます。
――AIの調整はどうでしょうか?
千葉 少し前まではかなり改修を入れてきましたが、現在は比較的いい状態になってきたのではないでしょうか。“みんながんばれ”は、かなり優秀になっていると思います。
柴 自分で命令する場合だと、ザオリクを最初の1ターン目に使うことはできないですけど、AIだったら倒れたモンスターに使ってくれたりしますからね。もし不満が出てくるようなら、そこはすぐに直していきたいと思っています。
――確かにAIのほうが有効なときはありますね。では現状、弱いモンスターのパーティでリーグ対戦に参加表明することで、意図的に弱い相手と戦えてしまう仕様については?
柴 はい。それはVer1.1.0の闘技場リーグバトルで修正されます。
千葉 実装前からわかっていたのですが、お客様が損をしないということでそのまま実装しました。社内ではかなり意見が分かれたのですが。
柴 これを修正すると1~2週間はリリースがズレてしまうので、だったらそのままいこうということになりました。お客様が不利益にならないのなら、という判断でしたね。
『ドラクエ』と言えばちいさな……
――新しいイベントや要素はどのようなものを考えているのですか?
柴 『ドラゴンクエスト』らしい要素にはいろいろな種類がありますが、まずは“ちいさなメダル”を実装します。
ダンジョンに出てくるつぼやキラキラから手に入るようになるので、ふつうに潜っているだけでも楽しくなるんじゃないでしょうか。いままでつぼを壊すのも面倒だと思っていた人も壊してみてほしいですね。地味な遊びですが、まずこれをやっていきたいと思います。
――『ドラクエ』らしさが一気に上がる気がしますね。
柴 細かいところで言うと“はぐメタの鍵”も導入(※)します。これは月曜日のメタルカーニバルをチケット制にするというものです。好きなタイミングでメタルカーニバルと同じ内容のメタルダンジョンに挑戦できるようになり、育成しやすくなると思います。これはすぐにでも実施する予定です。
※当記事掲載の6月10日現在、実装済み。
千葉 お客様に慣れていただくまでは、いままで通りの時間指定とチケット制を両方実施する感じになると思います。
柴 後は“カジノ”もいずれ実現したいですね。『ドラクエ』と言えば、カジノもありますので。カジノだけ遊んでいてもおもしろいようにしてもいいかなぁ、などと考えたりしています。
“レイドバトル”や、通常より難しい“EXクエスト”を用意したりとか、考えうること、やれることは何でも挑戦していこうという姿勢です。討伐イベントも、ランクSが低確率でドロップするという内容を変えてみようという話もあります。
千葉 すでに少しずつ着手はしていて、キングレオ討伐イベントからは、ミッション達成でも1体は手に入るようになっています。なるべく、お客様が手に入れやすいような形にできればいいですね。
――ちなみに、いままでにやってきたイベントやキャンペーンでは、どんなものが好評だったんですか?
柴 “ドランを育てるイベント”が好評でした。すでに始まっていますが『ドラクエII』のコラボイベントは、ドランの流れを軸にして育成と討伐を同時に行っていく感じですね。ただ、ユーザーが2~3週間がっつりとイベントに振り回されて疲れてしまうと思うので、それをどうフォローしていくかが今後の課題になっています。
ほかには、500万ダウンロードキャンペーンの“ランクS出現率2倍”というのがよかったですね。ゲーム開始から2~3ヵ月以上無課金で遊んでいた人も、「このタイミングだったら払っていい」と納得感を持って払ってくれたようでして。課金してくれたということは、しばらく継続して遊んでみようという宣言みたいなものだと思います。
また、500万ダウンロードのキャンペーンでは“みんなでBINGO!!”というものも開催したのですが、これは反省しています……。わかりづらいというのもありましたし、参加している感が希薄でした。つぎに開催する際は、これらをよりよく改善していきたいですね。
――なるほど。ほかにも新しい要素はありますか?
柴 新要素というわけではないですが、初心者ブログを開設しました。この記事を読んでいるだろう熟練者にはまったく響かない内容なので、何をしているのかと思われるかもしれません(苦笑)。ですが、アメブロ内のゲームカテゴリランキングの上位で、多くの方に読まれており、初心者の方もたくさん遊ばれていることを再認識しました。自分たちの目線がコア化していたと少し反省しています。
また、こちらもゲームとは別ですが、新しいお客様にスーパーライトを遊んでもらうための大規模なプロモーションを計画しています。お客様が増えればコンテンツの製作にも大量のコストをかけられるようになります。結果的にいま遊んでいるお客様に、よりいいものを届けられるようになるので、人を集めるための施策もどんどん行っていきたいと思っています。
わたぼうラスボス説!?
――メインシナリオなどの既存のコンテンツについてはいかがですか?
柴 シナリオも増やしていくつもりです。メインクエストは1回プレイしたら終わりになっているので、そこに何かきちんとした仕掛けを作っていかなければいけないと思っています。それにそろそろ、わたぼうが本当にいいヤツかどうか皆さん知りたいと思うので(笑)。
――知りたいですね(笑)。シナリオに終わりがあるのですか?
柴 第1章終了、みたいな章立てにできればという話はしています。そうなったら、わたぼうラスボス説が濃厚ですけどね(笑)。「やっぱりそうだったか!」みたいな。でも『ドラゴンクエスト』らしくしなければいけませんし、そのあたりはうまく作っていきたいと思います。
――最後にひと言ずつ、読者にメッセージをお願いできますか?
柴 最初にお話しましたが、チームの状態はとてもよく、皆が一丸となって製作に携われています。自分たちもプレイヤーとしてやり込んでいるので、どこが足りないかというのも把握していまして、つねにやるべきリストを更新している最中です。それらをやらずに逃げるつもりはありませんし、以前の約束も果たしていくつもりです。
また、ソーシャルゲームではなく、MMORPGを作っている気持ちで製作していきます。長い目で見ていただければうれしいですね。また、ゲームは人とコミュニケーションするためのツールだと思っています。本作で遊んでくれている人たちが、つねに楽しめる状況を維持できればなと思っています。
千葉 サービス当初はいろいろありましたが、運営・開発ともによくなってきており、今後はさらによいものをプレイヤーの皆様にお届けできるだろう実感があります。そういう意味では、ここが第2のスタートラインになると私は思っています。闘技場を始め、さまざまなコンテンツを用意しておりますので、ぜひご期待ください。
――期待しております。本日はありがとうございました。
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ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト
- ジャンル
- RPG
- メーカー
- スクウェア・エニックス
- 配信日
- 配信中
- 価格
- 無料(アプリ内課金あり)
- 対応機種
- iOS6.0以降、Android OS4.0以降
- コピーライト
- (C) 2014 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved. Developed by Cygames, Inc
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