【UNITE JAPAN2014】口コミを生み出す動画サービス“everyplay”とは?
2014-04-07 23:21 投稿
“everyplay”が生む口コミ効果とは?
2014年4月7日、東京・台場にて、UNITE JAPAN 2014が開催された。ここでは、Unity TechnologiesのJussi Laakkonen氏による“モバイルゲームを口コミで急速に普及させるには”というセッションについてレポートしてこう。
結論から言ってしまえば、先日買収が発表されたモバイルサービスプロバイダー“Applifier”が提供していた動画共有サービス“everyplay”を利用しようというもの。すでに、Unityとの統合も発表されているが、everyplayをアプリ内に内蔵することで、簡単にプレイ動画の撮影・投稿ができるようになる。
everyplayのコンセプトは口コミ+動画。jussi氏によれば、ゲームをインストールするもっとも大きな要因になるのが、友だちから教えてもらったときや実際に遊んでいるゲームを見せてもらったときだという。次いで、App Storeにフィーチャーされたときとトップチャート。実際にこれは統計データとしても証明されている。確かに、友だちがハマッているゲームを目の前で見せられれば、そこに嘘や広告要素もないため、すんなりとゲームのインストールに結びつく。これを世界レベルでのサービスとして行うのが、“everyplay”になる。
録画自体は自動的に行われるが、設定で録画機能をオフにすることも可能。また、フロントカメラを使って、自分自身もワイプ画面に映しながら、実況プレイ動画を撮影することもできる。撮影した動画は、everyplayはもちろんfacebookやTwitter、youtubeにアップロードすることが可能。もちろん、友だちがアップロードした動画をシェアして、別の友だちに伝えることもできる。また、友だちがどんなゲームをプレイしているのかも、アップされた動画を見れば一目瞭然。everyplayではその場でアプリをダウンロードすることもできるため、いちいちストアにアクセスして検索から探す必要もない。
現時点(2014年4月7日現在)で、everyplayに対応したゲームは300タイトル、600万再生を記録。一例として、インディーズゲームの『Stair Dismoumt』の総インストールのうち、7.5%が“every Play”経由であることも発表された。everyplay”の対応機種はデュアルコア以上のiOS端末とAndroid 4.1以上の搭載機種。サービスのターゲットとなるのは、プレイ動画を投稿しようという高いモチベーションを持つユーザー。言い換えれば、課金ユーザーとも言える。そうした濃いユーザーが集う新たな動画コミュニティとして、everyplayが機能すれば、今後、スマホゲームのプロモーション展開に大きく影響することは間違いなさそうだ。
しかし、不安もある。それは、動画の編集機能があまり充実していない点。撮影した動画ファイルをデバイスの外に取り出すことも難しいため、ソーシャル要素が多い日本のゲームでどこまで使用できるのか。編集機能については今後のアップデートでの対応に期待したい。
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