スクエニの新作『ドラゴンスカイ』はファンタジー感が加速するカジュアルな注目作だった

2014-04-01 13:00 投稿

スクウェア・エニックスから、新作のドラマティックRTS『ドラゴンスカイ』が配信。その名の通りリアルタイムに進行する戦略ゲームで、複数のユニットに司令を出してコントロールしていく。

筆者は何を隠そうこのリアルタイムストラテジーというジャンルが大好きで、スマートフォンはもちろんコンシューマー機やPCでもプレイしてきた。

リアルタイムストラテジーというと一般的には敷居が高く、初心者お断わりというイメージがあるのも事実。しかし本作はカジュアルなグラフィックス、カジュアルなシステム、そして重厚ながらもカジュアルな味付けがされたストーリーと、キャッチーな要素が揃っている。初心者でもすんなりとプレイできるだろう。

というわけで早速レボートをお届けする。


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ストーリーモードは一見の価値あり

主人公が目覚めるとそこは“ドラゴンスカイ”と呼ばれる異世界。目の前にいた従者“マーシュ”によると、“邪竜アーガス”によって別の世界から召喚されたのだという。この世界には他にも何人もの領主が居て、それぞれが“邪竜アーガス”に召喚されている。

主人公は元の世界に戻るために“邪竜アーガス”を倒すことを目標としたところで、突然ドラゴンが襲いかかってきた。普段は人を襲うような事をしないドラゴンがなぜ主人公を狙うのか、全てのカギは“邪竜アーガス”が握っている−−。というのが導入部分の展開だ。

この続きのストーリーはストーリーモードを攻略していくことで明らかになっていく。ぜひ読者自身の手でこの世界の謎を解き明かして欲しい。

『ドラゴンスカイ』は、誰かの拠点を攻撃するフェーズと、自分の拠点を発展させるフェーズという、ふたつのフェーズをくり返しながら、ストーリーが進んでいく。

ゲームの特徴である“リアルタイムストラテジー”らしい部分が発揮されるのが、誰かの拠点を攻撃するフェーズ。事前に精製しておいたユニットを相手の拠点へ送り込み、拠点を破壊し、資源を奪っていく。

▲このフェーズはユニットを送り込んで拠点を破壊、資源を奪うことが目的。

攻める拠点は2パターンあり、ストーリーモード用にあらかじめ用意されている拠点と、他のプレイヤーの拠点のふたつ。拠点を攻撃するという点にはとくに違いはなく、ユニットを送り込み一定以上の建物を破壊できれば勝利となる。

ストーリーモードではストーリーが進行し、他のプレイヤーであれば“カルマ”というポイントが溜まっていく。スクウェア・エニックスらしい、異世界のファンタジー世界で展開されるストーリーは一見の価値ありだ。

▲主人公のことをマスターと呼ぶ少女と、不思議な生き物。謎多きこの世界でどんなストーリーが展開していくのだろうか。

無防備な拠点であればとくに困ることなく資源を奪えるだろう。だが多くのプレイヤーは、資源を奪われないように自分の拠点の守りを固めている。資源を貯める施設を柵で囲んでいるかもしれないし、ユニットを撃退する防御設備を配置しているかもしれない。はたまた、罠が仕掛けられているかも……といった具合に、一筋縄ではいかない。

本作には10種類のユニットが登場する。もっとも近い標的をまっすぐに攻撃しにいく“ウォーリア”や、遠距離攻撃が可能な“シューター”、まっさきに資源を奪いに行く“シーフ”など、それぞれが特徴を持っている。

▲特徴の異なる複数のユニットが登場する。組み合わせが重要だ。

柵で囲まれている施設には“シューター”を、柵を壊して侵入路を作れれば”シーフ”を、とリアルタイムで変化する状況に合わせて、ユニットを送り込んでいこう。

さらに魔法というシステムがあり、任意のタイミングで特殊効果を発動できる。一定範囲にダメージを与えるものや、味方ユニットを回復するといった効果があるので、ユニットの侵攻と組み合わせれば、侵攻の大きな手助けになる。ちなみに魔法はゲーム内で”ガチャ”を引くことで入手でき、かなりの種類が用意されており、レアな魔法ほど強力な効果を持っている。

▲さまざまな効果を持った魔法カードを使いこなすことも、ゲームをうまく進めるためのポイントのひとつ。

こうしてリアルタイムに変化する状況にあわせて適切なユニットを送り込み、魔法を使っていくのが、本作のおもしろさであり、難しさでもある。計画通りに略奪ができたときの“してやったり感”は、他のタイトルでは得られない快感だ。

自分のペースで拠点を作ろう

拠点を攻撃するフェーズは殺伐としているが、もう一方の自分の拠点を発展させるフェーズは一転、都市育成シミュレーションのようなフェーズとなる。フィールドに建物を配置し、自分なりにイメージした街を作っていこう。配置はあとからでも変更できるので、はじめは自由に作っていけばいい。

ただし、本作では先にも紹介した通り、他のプレイヤーから襲撃を受ける可能性がある。攻撃されにくいように、資源を奪われにくいように拠点を設計していくことが大切となる。柵で囲う、罠を設置する、防御施設を作る……自分が攻めたときの逆を考えながら配置していくのがポイントだ。

▲資源貯蔵施設を柵で囲って奪われにくくしてみた。

もし運悪く他のプレイヤーの攻撃を受けてしまっても、すべての資源を奪われるわけではないので安心してほしい。さらにリプレイで攻撃の様子を確認できるので、自分の拠点の弱点がわかって「ここの防御をもっと厚くしてみよう」だったり、計画通りに守りきって“ドヤ顔”を決めたりと、リプレイひとつでかなり楽しめる。

こうして建物を作ったり、建物のレベルを上げていくと資源が尽きてしまうので、また他のプレイヤーの拠点を襲う……というくり返しがこのゲームの基本的な流れになる。

▲建物のレベルアップには多くの資源が必要になる。必然的に他のプレイヤーから奪うことになるだろう。

これまでも、こうしたリアルタイムストラテジーゲームは何作か配信されてきたが、ここまでストーリーに重きをおいた作品はなかったと思う。ネタバレになるので詳しく書くことは避けるが、思わず引きこまれてしまうような魅力的なストーリーが展開されることは間違いなし。テクニックを磨いてストーリーモードを攻略し、世界の謎を解いてみてほしい。

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DRAGON SKY(ドラゴンスカイ)

ジャンル
ドラマティックRTS
メーカー
スクウェア・エニックス、ポッピンゲームズジャパン
配信日
配信中
価格
無料(アプリ内課金あり)
対応機種
iOS 6.0 以降で、以下の機種を推奨 iPhone(5 以降)、iPad(2 以降)、iPad mini、iPod touch(5 以降) Android 2.3.3 以上の主要機種
備考
発売元・監修 株式会社スクウェア・エニックス
イラストレーション参加 茂木雄介、板鼻利幸(スクウェア・エニックス) ほか
コンポーザー 水田直志 (スクウェア・エニックス)
開発・運営 ポッピンゲームズジャパン株式会社

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