【超熱血パズドラ部】第1492回:ブライダルガチャの結果は
2024-07-16 11:25
2014-03-04 18:27 投稿
この記事に関連するゲーム ゲーム詳細
パズル&ドラゴンズ
『パズドラ』攻略&大塚角満のブログはファミ通App
※ファミ通App NO.013 Android予約受付中! パズドラ、モンストなど特典アイテム満載
※『パズドラ』のモンスターの魅力が詰まった公式イラスト集が2月20日に発売
ここ1年ほどのことだろうか。
群馬県と富山県のあいだが、なにやらやたらと喧しくなった。群馬の相手と言えば廃藩置県の昔から茨城&栃木だと相場が決まっていたが、ここにきてにわかに、富山県がちょっかいを出してくるようになったのである。
「2013年の夏の甲子園で優勝したのは、群馬代表の前橋育英高校である」
と群馬出身者が言えば、それに張り合うように富山出身の者は、
「この正月にあった第92回全国高校サッカー選手権大会で優勝したのは、富山代表の富山第一高校だ」
と鼻息を荒くする。
両雄並び立たず。
相容れぬふたつの巨頭。
群馬が「ネギ!」と言えば富山が「ホタルイカ!」と返し、「こんにゃく!」とくり出せば「寒ブリ!」と斬り込んでくる……。
しかし両県の歴史を顧みれば、手を取り合うことはありこそすれ、いがみ合う理由などほとんどないことに気付く。
そう、あの瞬間までは--。
確か、都内のどこかの飲み屋だったかと思う。
俺(群馬代表)と山本プロデューサー(富山代表)が酒を飲みながら談笑をしていたとき、ナゼか知らないが上記のような故郷の名産品対決になったのだ。お互いがカードを出し尽くし、「はぁはぁはぁ!」と荒い息をつきながら睨み合いを展開していたとき、山本さんが「そうだ!!」と手を打ってつぎのような発言をしたのだ。
「まだありますよ富山は……!! 日本三大うどんに数えられる名品、その名も“氷見うどん”というものがっ!!!」
自分の発言に酔いしれて、「おぉ~~~! 決まった……」と感心する山本さん。しかし、“日本三大うどん”という単語を聞いて、群馬県人が黙っていられるわけがないのである。激昂した俺は飲み屋のテーブルを「バンッ!!」と叩き、「聞き捨てならぬっ!!!」と吐き捨てて腹の底からわめいたのだ。
「ナニを言っちゃってるんですか!! “日本三大うどん”は遥か昔から群馬の“水沢うどん”って決まってるんすよ!! なんですか急に!! 割り込んでくるんじゃありません!!」
山本さんも、顔を赤くして怒り出した。
「はい!!? 水沢うどんって何すか!!? 三大うどんの3枠目は、100年前から氷見うどんなんですよ!! 大塚さんこそ、いきなり何を言うんですか!!!!」
これが世に言う“群富三大うどん論争”の、きっかけとなった出来事である。ちなみにこのとき、同席していた香川県(うどん県)出身のY大課長は、「んなもん、どっちだっていいわ。ナンバーワンが讃岐うどんってのは動かしようのない事実だからな」と心無い発言をし、以来俺らの酒盛りに呼ばれていない。
このとき以来、俺と山本さんは居酒屋に入るたびに、
「日本三大うどんとは、讃岐うどん、稲庭うどん……もうひとつはなーんだ?」
という問いを店員さんを中心に投げかけるという作業を始めた。店員さんだけでなく、ときには隣席の人にもマーケティングを行って少なくないサンプルを集めることに成功する。
俺の感覚ではなんとなく、7対3で水沢うどんが有利だったと思う。でも中には、
「名古屋の“きしめん”では?」
とか、
「3番目は、五島列島の“五島うどん”って聞きましたけど?」
なんて言う人もいたが、そういう話じゃねえんだよ(いやそういう話だろ)。
白熱の論争は続き、しかし決着はつかず、いつしか俺たちの間には“なあなあ”の空気が流れ込んできていた。
ところが。
2月20日に行われたパズドラ2周年記念生放送の場で、とんでもない爆弾が落とされる。220万人の視聴者を前に山本さんは「高岡市コラボが復活します!」と大々的にブチ上げ、さらに「新キャラも追加しますよ!!」と言って“氷見うどん”なるモンスターの導入を宣言したのだ!! しかも、
「氷見うどん、日本三大うどんのひとつですからねえ^^」
と言って、チラチラと俺の顔を見る。
……やられた!! まさか2400万人のパズドラユーザーに“日本三大うどん=氷見うどん”とプロパガンダするとは思わなんだ!!!><
「くっそ!!!! ズルいズルい!!!!」
ニヤニヤ笑う山本さんに、俺は子どものような罵声を浴びせることしかできなかった。
そして、つい先日。氷見うどんが現れる高岡コラボの配信日、山本さんがツイッターでこんな発言をしたのだ。
「氷見うどんのスキルは“日本三大うどん”にしたかったのですが、いろいろ波紋が起きそうだったので“日本四大うどん”にしました」
え……!! なんとここにきて、ライバルに塩を送る粋な配慮ときたもんだ!!! 俺はすぐさま、山本さんにリプライをした。そのときのやり取りがコレ。
俺は山本さんの配慮に応えようとパズドラを起動し、高岡市コラボの“祭”に入っていった。
「いがみ合っていた過去は水に流し、氷見うどんを食って(獲って)お祝いでもしようではないか」
そんなことを言いながら。
しかし。
俺、怨嗟に燃える目で画面を睨みつけながら、低い声で毒づいた。
「氷見うどんは出ねえし、あみたんにはボコられるし……」
そして、小さくため息をついた。
「やはり富山とは相容れぬ……」
※セブンネットでのご購入はこちらから
※セブンネット限定≫パズドラ2周年記念ステッカーは商品の中に封入されております※
大塚角満Twitterアカウント→@otsuka_kadoman
大塚角満(おおつか・かどまん)……週刊ファミ通、ファミ通コンテンツ企画部副編集長。編集業務のかたわら、執筆活動を精力的にこなしており、多数の連載記事を持つ。著書に、『モンスターハンター』シリーズのプレイ日記をまとめた『逆鱗日和』シリーズが9作、『ダークソウル』のプレイ日記をまとめた『折れてたまるか!』シリーズが2作品ある。現在、ファミ通.com上でブログ“大塚角満のゲームを読む”、“『ドラゴンズドグマ』で暮らす”、アメーバブログで“大塚角満のブログ”などを連載中 ※ゲームを“読む!”はこちら※大塚角満のブログ (Ameba) |
[関連記事]
※大塚角満の熱血パズドラ部 ~本日も斜め移動日和~ バックナンバー
対応機種 | iOS/Android |
---|---|
価格 | 無料(アプリ内課金あり) |
ジャンル | RPG/パズル |
---|---|
メーカー | ガンホー・オンライン・エンターテイメント |
公式サイト | https://pad.gungho.jp/ |
公式Twitter | https://twitter.com/pad_sexy |
配信日 | 配信中 |
コピーライト | (c) GungHo Online Entertainment, Inc. All Rights Reserved. |
この記事に関連した記事一覧
この記事と同じカテゴリの最新記事一覧