【新作】ダンジョンを作り、守り、奪う。三拍子揃った箱庭ゲー『ダンジョンキーパー』
2014-02-12 18:38 投稿
“箱庭”ならぬ“箱ダンジョン”ゲーム
日本には“箱庭”という文化がある。小さな箱のなかにミニチュアなどを配置して楽しむという遊びだ。自分の思うままの世界を作るというのは古くから楽しまれている遊びである。
今回ご紹介する『ダンジョンキーパー』は、その名前からも想像できる様に“自分だけのダンジョン”を作って敵の襲撃から自分のダンジョンを守ったり、逆に他のプレイヤーのダンジョンを襲撃して資源を奪うというゲーム。まさに“箱ダンジョン”ゲームなのである。
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ダンジョンを“作り”、“守り”、“攻める”
本作のベースになったのは、1997年にエレクトロニック・アーツからPC向けに発売された、ダンジョン設営シミュレーション『ダンジョンキーパー』というゲーム。地下ダンジョンにさまざまな設備を作り、ダンジョンを滅ぼそうとする正義の勇者たちや、ライバルを倒していくという内容になっている。
今回配信されたのは同作の世界観やシステムをベースに、内容を簡略化しエッセンスを抽出したようなゲーム。自分の思うままに地下世界を掘り、宝物庫や訓練所といったダンジョンに不可欠な施設を配置し、オリジナルのダンジョンを作り上げる。他のプレイヤーが資源を狙って攻めてきたり、逆に手下を召喚して他のプレイヤーのダンジョンを襲撃し資源を奪い取ることもできる。
「ダンジョンを作ったら終わり」というわけではない。より良いダンジョンを作るために日々資源を貯め、ダンジョンを改築し、更なるアップグレードのために他のプレイヤーのダンジョンを襲い資源を集める。そんな“ダンジョンキーパー”としての仕事が、本作の魅力だ。
注目1:自分色のダンジョンを作ろう
ゲームを始めてすぐの時点では、まだまだ未開拓な地下世界。まずは手下のインプたちを働かせて、地下迷宮を開拓していこう。壁を掘ってできたスペースには自由に施設を配置できる。好きな位置に好きな施設を配置しよう。
どんなレイアウトのダンジョンを作るかは、センスの見せどころ。施設ごとに必要なスペースが異なってくるので、効率的な配置ができるように試行錯誤してみよう。
自由気ままに配置するのもいいが、後述する他のプレイヤーの襲撃から資源を守るためには、資源を貯蔵する施設を入り口から遠くに配置することを心がけるといい。
また、ゲーム序盤は配置できる施設の種類も限られているが、ダンジョンが発展するにつれて、さまざまな種類の設備が配置できるようになる。先々まで見越して余裕を持たせること。こうやってオリジナルダンジョンを作りこんでいくのが、本作の楽しみのひとつだ。
注目2:策を凝らして侵入者から資源を守れ
奔放気ままにダンジョンを作るのもいいが、ひとつ大きな問題がある。それは、この世界にはキミ以外にも多くのプレイヤーがいるということ。
他のプレイヤーたちは、キミのダンジョンに貯蔵されている資源を虎視眈々と狙っている。ダンジョンの守りを固める必要があるのだ。幸いダンジョンの各設備は自衛手段を持っているので、資源が貯蔵されている部屋に行くルートを制限し、各設備を通過するようなダンジョンを作れば資源を守りやすくなる。
そしてもうひとつ重要なのが“罠”。ダンジョンには罠を設置することができ、上を通る手下にダメージを与える“トゲ罠”や、破壊されるまで手下を足止めする“ドア”、映画などでお馴染みの巨大な岩が通路を転がる“丸岩罠”などがある。これらを組み合わせることで、ダンジョンの防御力を高めることが可能になる。
例えば迷路状にダンジョンを作り、侵入経路を1本道にする。そして要所要所にドアを設置して手下を足止めさせ、トゲ罠でダメージを与えるといった使い方。それとは逆に、あえて長い直線になるようなルートを作り、“丸岩罠”で複数の手下を一掃するのもひとつの方法。罠の配置や組み合わせ次第で、さまざまな可能性が生まれる。
「ここに宝物庫を配置すると一直線にこの部屋に向かってくるだろうからここに罠を設置して……」とダンジョンを攻める側の気持ちを考えながら罠を設置していくのがポイントだ。思惑通りに罠が作動したときは、思わずガッツポーズをしてしまうくらい気持ちいい。ダンジョンを発展させるに従い、罠の数や種類も増えていく。ゲームを進めるほど、より強固な守りを展開できるようになるぞ。
注目3:手下を操り他のキーパーから資源を奪え
ダンジョンを発展させていくのに不可欠な、施設の設置やレベルアップには、“石”や“ゴールド”といった資源が必要となる。資源は自分のダンジョン内にある“金鉱”や“石切り場”から生産されるが、ダンジョンを拡充しているとすぐに足りなくなってしまう。
時間が経過すれば資源は回復するので、のんびりと待っていてもいいのだが、本作では“手下”を召喚して、他のプレイヤーのダンジョンを襲撃して資源を奪うことも可能だ。襲撃はリアルタイムで進行する。あらかじめ自分のダンジョンで召喚しておいた手下を相手のダンジョンに呼び出し襲撃させるのだ。
本作にはそれぞれ特徴が異なる手下が用意されているので、組み合わせと使い方が重要となる。例えば基本になる手下“スケルトン”の場合は、いちばん近い部屋を優先的に狙うという特徴が。“トロル”の場合には、罠や守備的な部屋を優先的に狙うという特徴がある。これらの特徴の違いから、同じポイントに手下を送り込んでも別の動きをするから厄介だ。
“ウォーロック”という手下の場合だと、いちばん近い部屋を狙うという特徴は“スケルトン”と変わらない。けれども、遠距離攻撃が可能なため、壁越しに攻撃できるので“スケルトン”とは動きが異なってくる。これらの手下の特徴を生かして召喚するのが、襲撃のコツになる。
例えば筆者の場合だと、まずは“トロル”を召喚しダンジョンの罠を破壊。その後“スケルトン”を投入して宝物庫を襲撃する、という方法をよく使う。またダンジョンの作りによっては、先ほど紹介した壁越しに攻撃できる“ウォーロック”を使って、罠の影響を受けにくいところから攻めることもある。
計画通りに襲撃が進み、相手のダンジョンから多くの資源が奪えたときは嬉しいものだ。相手のダンジョンの作りが上手く殆ど資源を奪えなかったときは逆に感心したりもする。
襲撃を成功させるには、細かいことを考えずに強い手下を大量に召喚すればいいのでは? と考えがちだが、そう都合よくはいかない。まず召喚できる手下の数に制限がある。召喚できる数は自分のダンジョンの施設レベルアップで増えていくが、強力な手下ほど多くの枠を使うので、必然的に弱い手下を混ぜた構成になっていく。
また手下を召喚するためには“ゴールド”が必要で、強力なユニットほど多くの“ゴールド”を消費する。そして襲撃に使用した手下は使い切りで手元には戻ってこないので、沢山の手下や強力な手下ばかりを使うと逆に赤字になってしまうのだ。
こういった理由から襲撃する際は必然的に組み合わせやコストを考えることになる。こうして悩みながら考えるのも、このゲームの楽しさのひとつだ。
自分のダンジョンが襲撃されると、その模様を後でリプレイで確認することができる。「なるほど、そういう攻め方があるのか!」と参考になったり、「そこの防御が薄かったか……」と自分のダンジョンの防衛についても振り返ることができる。
このように、ダンジョンを“作り”、“守り”、“攻める”と三拍子揃っているのが『ダンジョンキーパー』だ。シリーズをプレイしたことのあるユーザーはもちろん、本作が初めてのプレイヤーでも戸惑うことなく遊べるだろう。基本プレイは無料なので、気軽に試してみてほしい。
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ダンジョンキーパー
- メーカー
- エレクトロニック・アーツ
- 配信日
- 配信中
- 価格
- 無料(アプリ内課金あり)
- 対応機種
- iOS 5.0 以降。iPhone 4、iPhone 4S、iPhone 5、iPhone 5c、iPhone 5s、iPad 2 Wi-Fi、iPad 2 Wi-Fi + 3G、iPad Wi-Fi(第3世代)、iPad Wi-Fi + Cellular(第3世代)、iPad Wi-Fi (第 4 世代)、iPad Wi-Fi + Cellular (第 4 世代)、iPad mini Wi-Fi、iPad mini Wi-Fi + Cellular、iPad Air、iPad Air Wi-Fi + Cellular、iPad mini Retinaディスプレイモデル、iPad mini Retinaディスプレイモデル Wi-Fi + Cellular、iPod touch (第4世代)、およびiPod touch (第5世代) に対応。 iPhone 5 用に最適化済み。Android 2.3.3 以上
- コピーライト
- DUNGEON KEEPER(C)2013 Electronic Arts Inc. EA, the EA logo and Dungeon Keeper are trademarks of Electronic Arts Inc.
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