1. サイトTOP>
  2. 累計80万ダウンロードの人気作『サウザンドメモリーズ』プロモーション秘話をリポート

累計80万ダウンロードの人気作『サウザンドメモリーズ』プロモーション秘話をリポート

2014-02-05 12:30 投稿

デベロッパー必見のゲームセミナー

2014年1月30日、モバイルゲーム開発支援プラットフォーム“fello”を提供するユニコン主催によるゲームセミナー、“ヒットゲームズラボvol.3”が上目黒の特設会場で開講された。これまでも取り上げてきたセミナーのコンセプトは、“ゲームアプリの最前線における開発・運営・集客に役立つ情報をデベロッパー間で共有する”ための勉強会。ヒットアプリのプロデューサーやディレクター、マーケッターといった各分野のトップランナーたちが登壇し、ノウハウをシェアするだけでなく、交流を深める場ともなっている。

[関連記事]
ヒットアプリの作り方を教えます! “ヒットゲームズラボ”の第1回セミナーをリポート
業界のトップリーダーに学べ! mediba×ユニコンの合同セミナーをリポート

早くも第3回となったセミナー受講者が集まった特設会場には、株式会社アカツキの香田氏やFacebookの田中氏といった業界のトップランナーたちが登壇者として集結。それぞれの視点に立ったデベロッパー向けの興味深い講演内容を展開させていた。なかでも今回のレポート記事では、ファミ通Appの読者が興味を引くであろう、人気アプリ『千(せん)メモ』のプロモーションに携わった香田氏の講演をピックアップしてお届けする。

セミナー講師(登壇順)
株式会社アカツキ 香田哲朗氏
Facebook 田中俊之氏
株式会社ユニコン 風田川智道氏

▲通信ハイテク業界の戦略・マーケティング・コンサルティング業務を経て、株式会社アカツキを創業。“ゲームの力で世界に幸せを”を合い言葉とした、精力的な活動を続けている香田氏。

ユーザー目線のプロモーション

トップバッターとして登壇した株式会社アカツキのCOO(Chief Operating Officer)を務める香田氏は、“もうすぐ100万人!? フルボッコRPG! 千メモ開発秘話”と題した講演を披露。ちなみに『千メモ』とは、昨年末にリリースされたスマートフォン向けゲームアプリ『サウザンドメモリーズ』の略称。関西在住の読者であれば、女優の久保田沙友(くぼた・さゆ)さんが起用されたテレビCM(一部地域でのみ放映)を観て、本作の存在を知ったユーザーも多いのではないだろうか?

▲ファミ通Appでも事前登録開始から追いかけてきた『千メモ』。壮大なストーリーにド派手な演出、豪華声優陣の起用などなど、RPG好きなユーザーには堪らない要素がてんこ盛りだ。


▲テレビCMの動画はこちらから▲

さて、そんな本作の制作過程において「開発後期からリリースにかけ、実際どうやってユーザーにゲームの魅力を伝えていくか?」に注力したと語った香田氏。いわゆるブラウザゲームの大手プラットフォームとして名高いGREEやMobageとは違って、AppStoreやGooglePlayといったネイティブアプリのプラットフォームでは、「アプリの立ち上げから自主努力でユーザーを集めなければならない」(香田氏)といった、ある意味でシビアな側面を持っていることは周知の事実だろう。

これに対して同社では、「開発運用チームとは別にグロースハック※1(=マーケティング)チームを社内で組織し、議論を重ねてユーザー目線のコンセプトを打ち出した」(香田氏)とのこと。ややもすれば偏りがちな開発スタッフだけでなく、より客観的な視点でプロダクトをみられるグロースハッカーをおくことにより、香田氏いわく「“おもしろさ”をより分かりやすく伝えるためのコンセプトを詰め込んだ」あのテレビCMができあがったそうだ。

▲本作のおもしろさをシンプルに伝えた“ちびキャラつなげてボッコボコ!”といったキャッチフレーズや、『千メモ』といったニックネームも議論の末に生み出されたコンセプトのひとつ。

※1:最近聞かれるようになったグロースハック(GROWTH HACK)。既存のアプリケーションやコンテンツを、さらに成長・発展させるためにアイデアを出したり、実際に改良を加えたりといったことを意味する。

そのコンセプトに対するこだわりは、事前登録用フォームとリンクしていた公式サイトのランディングページ(現在は閲覧不可能)にも現れており、「既存タイトルにありがちで無難な構成を見直して、急遽1週間前にランディングページをすべて作り直した」と熱く語った香田氏。これらの事前登録プロモーションが功を奏して、先行リリースされたiOS版だけで事前登録者が25000人を突破する快挙を達成。Android版も合わせると合計45000人以上の事前登録者を獲得し、「事前登録してもらえたユーザーのアクティビティは高く、これまでのブラウザゲームで考えられないほどの高い継続率を保っている」(香田氏)とのこと。

さらにアプリのリリース後もコンセプトに合わせ、ユニークな趣向を凝らしたプロモーションを展開。Twitterや“とらのあな”店舗と連動した“ちびキャラチロル”がもらえるキャンペーンのニュース は、ファミ通Appの読者なら記憶に新しいのではないだろうか。

▲ちびキャラ押しの事前登録ページには、システムを分かりやすくしたフラッシュアニメーションを採用。ちびきゃらがプリントされたチロルチョコの配布キャンペーンも話題となった。

キャラリンクRPGと銘打たれた、『千メモ』のゲーム性が優れていることもヒットした要因のひとつだが、その前段階として「リリース直前のコンセプトメイキングがキーポイントであり、それがあったからこそ効果的な各種プロモーションを打てた」と講演を締めくくった香田氏。日々、数多くのスマートフォン向けゲームアプリが消費されていくなかにあって、“シンプルでありながらゲーム内容が分かりやすい”プロモーションこそ、良質なユーザーの獲得になくてはならない要素だと、改めて認識させられた講演内容だった。

サウザンドメモリーズ

ジャンル
RPG
メーカー
アカツキ
配信日
配信中
価格
無料(アプリ内課金あり)
対応機種
iOS 6.0 以降。iPhone、iPad および iPod touch 対応。 iPhone 5 用に最適化済み、Android 4.0 以上

ピックアップ 一覧を見る

関連記事

この記事に関連した記事一覧

最新記事

この記事と同じカテゴリの最新記事一覧