【騎士ドラ座談会】光輪のヤリは売らないでください(笑)
2013-12-27 16:14 投稿
次回は飲み屋でやりたい
ファミ通App激推のRPG『騎士とドラゴン』。4種類の装備とスキルを使い分けて敵と戦う、シンプルながらも奥深く、爽快感も備えたバトルシステムが魅力の本作だが、制作陣も超豪華。ドット絵やUIデザインは『MOTHER3』でアートディレクターを務めた今川伸浩氏、音楽は『ライブ・ア・ライブ』や『キングダム ハーツ』シリーズなどを手がけた下村陽子氏が担当。今回はこのおふたりにインタビューをする予定だったが、話が盛り上がりすぎたため、急遽、本作のディレクター吉川裕典氏を交えた座談会に変更。その模様をお届けしよう。
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※大塚角満の騎士ドラ道まとめページ
ドット絵はコマ数は気分次第(笑)
記者 『騎士とドラゴン』を初めてみたとき、まずドット絵にやられました。
下村陽子氏(以下、下村) 完成しているものはドット絵ですけど、最初は普通に描いているんですか? 昔はドット絵エディターみたいなのがあったじゃないですか。でも、今はそういうものもなくなっちゃいましたよね?
今川伸浩氏(以下、今川) そうですね。ペンタブで描いているんですけど、最終的に細かいドットを打つときは昔のような感覚で、1ドットずつ打ったりしているんですけど、7~8割は普通に絵を描くようなイメージで描いています。
記者 ということは、昔とは作りかたも結構変わっているんですか?
今川 ベースの部分は同じだと思うんですよ。
下村 昔は、みんなマス目の中にポチポチしてましたよね? 描くという作業ではなく、ホントにポチポチでしたよね。
今川 そうですね、ツールがマウスか、あとはマウスじゃなくてポイントが打てるようなもので。今はそのツールがペンになった感じです。
記者 どっちがやりやすいですか?
今川 今はペンタブに慣れてしまったので(笑)。ドット絵は、フォルムが大事かなぁと思っていまして。カッコイイフォルムだとか楽しいフォルムの目処を付けるために、まずは単色でシルエットを作って、それからフチを固めつつ色を乗せて、最後に細かい色だったりグラデーションを付けていきますね。
記者 1体描くのに、どれくらいの制作期間がかかるのでしょうか?
今川 主人公とか描きやすいキャラクターだと、1コマ、1パターンで1時間くらいですね。サイズが大きかったりすると、やっぱりかかる時間は増えますけど。今回のものですと、剣を振るとか、ひとつのモーションが1セットになります。たとえば、ダメージを受ける場面ですと、絵が3コマで1セットです。
記者 なるほど。このコマ数というのは、どうやって決めているんですか?
吉川裕典氏(以下、吉川) それは、今川さんの気分次第です(笑)。そのコマをつなぎ合わせてモーションにするのは僕の作業ですね。
記者 このコマはこういうポーズで! というのも今川さんのほうが決めているんですか?
今川 基本的なモーションは、吉川君からラフ絵でもらっているので、それを見つつ感覚で仕上げていきます。
吉川 そうですね。たとえば、僕がスラッシュはこんな感じの動きで、ジャンプ切りはここでこういう動きが入ってーとか。食べるモーションの僕のイメージ図はこんな感じで座って(おもむろにあぐらをかく吉川氏)、口を大きく開けてモグモグみたいな。
今川 食べる絵を最初に見たときは、「戦っている最中に、コイツは座って飯食うのか」って思いましたね(笑)。これは面白いとは思ったんですけど、尺的に難しいので、立ったまま食べるモーションになりましたけど。
吉川 尺を長くしちゃうと、テンポが悪くなりますからね。
記者 主人公はこんなイメージでという発注はあったんですか?
吉川 主人公は、とくにそういったものはなく、イメージ図を今川さんが上げてくれたんですよ。そこから今の形に仕上げていったという感じでしたね。
グッズ化したい!
記者 『騎士ドラ』をいっしょにやりましょうというお話になったのは、いつごろですか? 開発は1年くらいかかったと聞いているのですが。
吉川 企画を書いたのが去年(2012年)の10月くらいだったのですが、その企画がGOになった直後に今川さんにお願いしに行ったので、去年の年末にかかる前くらいですかね。年末には作業をしてもらっていたので。
記者 そのときには、『騎士とドラゴン』というタイトルは決まっていたのでしょうか?
吉川 いえ、違っていましたね。ただ、世界観は企画段階で決まっていたので、主人公のイメージは今川さんに上げてもらったものから変わっていません。ちなみに、最初は『お世話しナイト』というタイトルでした(笑)。今ある“おしごと”をメインにしたゲームにしようという企画で、“おしごと”を“お世話”と言い換えて、プレイヤーがキャラクターに対してお世話をしてあげるという企画だったんです。
記者 世界観が決まっていたとは言え、いろいろ大きく変わっていますね。今川さんが描いた主人公には、手直しなどが入らなかったのでしょうか?
今川 顔は最初に提出したものと変わっていませんが、服装だけは若干変わっています。
記者 ちなみに、主人公のコンセプトは?
吉川 “カッコカワイイ”ですね。
記者 ざっくり(笑)。『騎士ドラ』には相当な数のキャラやオブジェクトがありますが、武器とかのデザインも今川さんがすべてやっているのでしょうか?
今川 はい、武器もやりました。今思えば、描いた数はなかなかの量になっていそうですね(笑)。
記者 スケジュールは大丈夫だったのでしょうか?
吉川 全然大丈夫でした。デザインとは別の部分の開発期間が延長されることが確定した段階で「これならイケる」と踏んでガンガン発注していたので(笑)。もともと、武器は色変えで対応する予定だったんですよ。でも、今川さんもやりたいっておっしゃってくれましたし。
記者 『騎士ドラ』のドット絵はすごく暖かい感じがしますよね。
今川 「ほのぼのしたゲームがあってもいいんじゃないか」と思って、意識して作りましたから。
記者 デザインに関して吉川さん側から具体的に発注したものは、どんなものがあるのでしょう?
吉川 モンスターは、基本全部かな。ただ、僕が「こんな感じで」って絵を描いて今川さんに見せてちゃんと描いてもらったものもあれば、イメージだけを伝えて今川さんに全部お願いしたものもありますね。
記者 モンスターの中に、今川さんから提案したものもいるのですか?
今川 いくつかいますね。ラフで提案したり、完成させてから「これどうですか?」っていきなり持ち込んだり(笑)。
吉川 今川さんから出してもらったのだと「カブリモノ」ですね。下村さんはまだ見てないですよね?
下村 見てない。これもかわいいねぇ。
吉川 ドラゴンは今川さんに自由にやってもらっています。二足歩行のドラゴンとかもいましたね。
下村 あと、モンスターは食べ物ネタ多いよね! カシワモチとかソーダとか。これなんかプチトマトだし(笑)。
吉川 プチッコリーなんて、ブロッコリーですからね。もともとはプチアフロって名前だったのに(笑)。
下村 変なこだわり持ってるねー(笑)。それ以外にも、おもしろい名前が多いし。ホホホワライ、キラキラ、モヘメイド(笑)。
記者 確かに(笑)。でも、伝えたイメージ図がドット絵になるってちょっと感動ですよね。
吉川 感動ですよ、ホントに。だから、毎度アップされるのが楽しみで楽しみで(笑)。 今はドロップボックスで管理をしているんですけど、ドロップボックスってアップがされたら、パソコンの右下に「アップされました」ってのが出るじゃないですか? アレが出た瞬間にクリックして見てますからね。
下村 吉川さんの絵と今川さんの絵を比較して見てみたいですね(笑)。
吉川 いやいや、笑う展開期待してるかもしれませんけど、僕意外と絵描けるんですよ(笑)。
下村 意外と? 言っちゃいましたね! 見せてくださいよ(笑)。
吉川 いいですよ、今から持ってきます。
下村 スゴイの出てきたらどうしよう(笑)。
今川 いや、それが結構絵心のある方で、そのままってのもありますよ。
下村 元が絵描きだったとかなんですかね?
吉川 いえいえ、僕は元からプランナーですよ。
下村 そうなんですか。プログラマーさんはずっとプログラマーさんですけど、絵描きからプランナーになる人はよくいますよね? でも、そういうタイプではないんですね。
吉川 ……ありましたありました。これが僕が描いた絵ですよ。
下村 ホントだ、かわいい! マーメイドとか、そのまま今のものになってますよね。あ、これチョームカツクやつだ。クワガタおやじ! コイツにどんだけやられたか(笑)。しかし、みんなでギャーって笑おうと思ってたのに、オチにならなかったね(笑)。なんか、これ見てるとグッズ作りたくなりますね。
吉川 ぬいぐるみとかいいですね。
下村 私はスマホピアスとかケータイに関連したものがいいな。今付けてるものたちは、ずっと前から付けてるものだから、そろそろ新しいのに変えたい。
吉川 なるほど、材質はどんなのがいいですかね?
下村 柔らかい材質だったら、ちょっと大きめにしてさわりムニュムニュ心地を楽しみたいよね。硬いのだったら、小さく邪魔にならないのが欲しい。作って欲しいです!
吉川 『騎士ドラ』を作り始めたときには、「キャラクターグッズも作れたらいいですねー」って話もしてたんですよ。だから、そういう話も実現していきたいですね。
下村 シールとかもいいよね。透明でドット絵で小さいシール! いろんなところにペタペタ貼れたら、スマホとかを可愛くできそう。
吉川 そうですねぇ、やっぱりグッズ展開したいですよね。ちょっとコレは本気で相談しましょう。
下村 本気で考えるなら、キャラクターグッズを作れる知り合いを紹介しますよ。
吉川 ホントですか? ちょっとあとで相談させてください。すいません取材中なのにこんな話しちゃって(笑)。
記者 その話、ぜひうちもかませてくださいよ! ちなみに、「これは作るの大変だった」という絵はありますか?
今川 サイズが大きいのは、やっぱり時間がかかってしまうので大変でしたね。あとは、属性によってバージョンが変わって、サイズも大きいとなると「よしやるか!」っていう気合が必要だったりしましたね(笑)。
吉川 モンスターって、サイズがS・M・Lと3種類あるんですけど、絵のサイズもモンスターのサイズに合わせてデカくなっていくんですよ。ドラゴンとかの一番大きいサイズだと、128×128のサイズだったので、ホントにでかいんですよね。
下村 私まだそれ見てない! お布施をしたら、すぐに見られるかな?(笑)。
吉川 お布施をしても、すぐ見られるわけではないですね。ただ、お布施をいただければ強い武器が手に入って、元気が回復できて、コンティニューもガンガンできるようになっているので、会える時期が早くなりはしますね(笑)。
下村 もう、メニュー名を「ドラゴンハートを買う!」じゃなくて「お布施をする!」にしちゃいましょうよ(笑)。
曲の発注は会ったその日
記者 ところで、下村さんとはどういったきっかけでお仕事をされるようになったのですか?
吉川 前の会社のブラウニーブラウンの社長さん、今はブラウニーズの社長をやっている亀岡さんに下村さんを紹介していただいたのが最初の接点ですね。それが今年の2月くらいだったかな?
記者 お知り合いになられて、まだ1年も経ってないんですね。楽曲を発注されたのはいつごろなんですか?
下村 発注を受けたのは、会ったその日(笑)。
吉川 まぁ確かにそうですけど(笑)。正式に発注をしたのは、それから1ヵ月後くらいですかね。エクセルに「これは戦闘曲で、勇ましい感じにー」って書いてまとめたのと、あとは参考曲としてyoutubeのリンクとか貼ったやつですね。それをお渡しして、あとはよろしくお願いしますと(笑)。
記者 結構投げっぱなしですね(笑)。その発注方法って、わりかし普通なんですか?
下村 初めてのお仕事だったので、どういうのが求められてるか分からなかったんです。それで、「こんな感じで作って欲しいというのがあったら、参考として欲しい」というのを伝えていたので、そんな形になったんだと思います。ただ、参考としてもらったのが、ほとんど私の曲だったんですよね(笑)。
吉川 『キングダム ハーツ』とか、下村さんが作った曲を「これいいなぁ」って聴きながら仕事していたので(笑)。
記者 スマホって、コンシューマーとはプレイ環境が異なるじゃないですか。作曲のときにそういったことを意識して、作り方を変えた部分はあったのでしょうか?
下村 ヘビーユーザーではないんですけど、私は結構アプリで遊ぶんですよ。スマホのゲームって軽い感じで遊べるじゃないですか。だから、耳障りにならないようにというか、ある程度空気っぽくてもいいかなって思って作ったんですけど、できあがってみたらいつもの私っぽい曲になっちゃってて(笑)。実際できたものをプレイしてみたら、やっぱり曲が勇ましすぎて。「このずっと流れている曲、ちょっと勇ましすぎない? なんかもっと軽い曲追加してよ」って私から吉川さんにオーダーしたんですよ(笑)。普通のゲーム機だったら、たぶんこの感覚はないですよね。ちょっと選択を悩んだりしたときに、やたら勇ましい曲がバックで流れていたら、スマホだと疲れちゃうんですね。
吉川 僕は下村さんに発注してよかったと思っていますよ。曲を聴いて「あぁ、これは下村さんの曲だ」ってスマホで思えるのは、ある意味新しいことですからね。
記者 今回作った曲に曲名は付けられているんですか?
下村 CDが出ることがあれば付けますけど、今は付けていません(笑)。
記者 追加曲とかはやらないんですか?
吉川 やりたいですよ、それは(笑)。
記者 下村さんが『騎士ドラ』で作った曲は5曲だと聞きましたが、いちばん作るのに苦労した曲はどの曲ですか?
下村 ボスの曲ですね。通常のボスじゃなくて、もうひとつのほう。あれは直しが入ったので、結構時間かかりましたね。最初に作ったのが重々しすぎて、ラスボス感が強くなっちゃって(笑)。でも、通常のボス曲は作るのめっちゃ早かったですよ! ラテンのノリが大好きで、ノリノリで作曲しましたもん(笑)。
吉川 あれは僕が、下村さんの作ったラテンっぽい曲が聞きたくて発注した曲なんですよ。「ラテン調でお願いします」って。
下村 違いますよ(笑)。最初は「ルンバ調で」っていう発注が来て、でも「ルンバでバトル曲って難しいな」って思って、「ラテン調でもいいですか?」と吉川さんにお願いしたら。
吉川 それでいいですって(笑)。
記者 それで、上がってきたらイメージ通りの曲だったと?
吉川 即採用のものでしたね。いやぁ、あれはカッコイイ曲ですよ。ホントは、もともとライバル曲として使う予定で、ボス曲はもっとドーンとした感じにしようかと思っていたんですけど、上がってきたのを聞いたらこっちのほうがボス戦にはいいかなって思えて。
記者 そのお陰で、音楽とイラストと世界観が、すごくイバランスのいい作りになっていますよね。
下村 ありがとうございます。曲を作る前、絵を最初に見せてもらって、ずっとカワイイカワイイって言っていたんです。曲を作るときもずっと絵を見ながらだったので。
記者 それは、今川さんが描かれたドット絵ですか?
吉川 世界観的なイラストとムービーですね。
記者 え、ムービーがあったんですか?
吉川 あ、下村さん用のプレイムービーを作ったんですよ(笑)。やっぱり、イメージをしてもらうのには、動画がいちばん効果的だろうなって思って。
下村 そうなんですよ。バトル曲ってテンポが大事なので、やっぱり実際に動いているのを見たほうが、作りやすいんですよね。
記者 そういえば、前回のインタビューでは「バトルシステムを先に作った」と仰っていましたが、そのときのバトルシステムの映像を撮影してお渡しした感じなのでしょうか?
吉川 いえ、そのときのバトルシステムは、今のものと異なっているので、作り直したもので撮影したものをお渡ししています。ですから、下村さんと初めてお会いしたときには、Android端末にバトルが試遊できるバージョンを入れて、その場で遊んでもらったりもしましたね。
下村 そのときは、肉の絵はなくて、銀色のボタンが置いてあっただけだったどね(笑)。それに、攻撃できなくなったら、ひたすら銀色のボタンをタップしてくださいって言われて、システムも何もわからないのに、ただただタップさせられた記憶もありますよ(笑)。
いまやドット絵は“オシャレ”の象徴
記者 そういえば、なんでAP回復が肉なんですか?
吉川 回復というイメージが伝わりやすいようにというのもありますし、企画の段階から「食事をしているシーンを作りたいよね」という話があったんです。チーズとかクッキーとか、いろいろな案があったのですが、それだとなんかこじんまりするなぁと。それで、今川さんに試しに作ってもらったら、白いご飯を食べてたんですよ(笑)。僕は大げさなモーションが好きなんが、『ドラゴンズクラウン』でドワーフがグワーッと肉を食べてるシーンを見て「これだ」と思い、最終的に肉を食べるシステムになりました。肉だったらガッツリ食べるイメージにもピッタリですし。
記者 確かに分かりやすいですね。美味しそうですし。
今川 僕もあのシーンは気に入っているんです。食べているときに、ちょっとほっぺたが膨らんでいるカットがあるんですけど、あれがカワイイ(笑)。
記者 うわ~! それは気づかなかった。本当にこだわってますね。ほかにも、こっそり遊びを仕込んだりしてるんじゃないですか?
今川 バトルフィールドに、こっそり生き物がいたりします。あとは何かあったかなぁ。あとは、延べ棒がうっすら顔に見えるように描いたりとかですかね。
記者 マジですか。ドット絵を作るときに気をつけることって、どんなことがありますか?
今川 ハードがよくなってきて、色数は制限なく使える環境なのですけど、スーパーファミコンやゲームボーイアドバンスなどで味わった、あのドット感を出すために、滑らかなグラデーションを使わずに、少し荒めにグラデーションを付けたりしましたね。
記者 なるほど。確かにそれが感じられて、見事にその世代に刺さっていますよね。
今川 あの頃のゲームは、見ていても楽しいし、絵と音楽がキレイにマッチしていたいい時代でしたよね。
下村 たぶん、ドット絵だからこそ、あの大げさなアクションが可愛かったりするんですよね。リアルなキャラクターが大げさなアクションをしても、作りもの感が出てしまって。まぁ、ドット絵は大げさにしないと何をやっているのか見えないし、わからないだけなんですけどね(笑)。
吉川 わからないですよね(笑)。でもやっぱり、あれがカワイイんです。
今川 嬉しいですね。このドット絵ならではの良さが、これからも引き継がれていくといいんですけどね。
記者 ドット絵は世代を超えて受け入れられる感じがします。
吉川 先日、Googleさんに挨拶しに行ったんですよ。そこで聞いたんですけど、最近の女の子は、ドット絵をオシャレだと思っているらしいんです。
下村 確かにそうだ。若い女の子が読むようなファッション雑誌に、古いマリオの絵が入っている付録が付いてたこともありますから。マリオっていう文字も、昔のドット絵っぽい感じで書かれていて。それを見たときに思わず「なんで?」って思って、年齢層が雑誌のターゲットから大きくハズれているのに、買っちゃいましたもん(笑)。
吉川 いやぁ、僕たちとしてはシメシメですね(笑)。
下村 カワイイじゃなくてオシャレだからね。「私『騎士ドラ』やってるんだー、オッシャレー♪」みたいな?(笑)。となると、これはもうドット絵のオシャレグッズ作らないとね! こうパカッとあけたら手鏡になるやつとかね。
今川 いろいろネタ出てきますね(笑)。
下村 出てきますよー、小物大好きなんで!
光輪のヤリは売らないでください(笑)
記者 おふたりは、スマートフォンでゲームを遊んだりするのですか? 下村さんは、さきほどチョコチョコっと遊んでいると仰っていましたが。
下村 最近は『騎士ドラ』だけですね。といっても、まだチュートリアルを終えて少し進んだところなんですよ。吉川さんには「このインタビューの日までにヤリをゲットしておきますよ!」って言っていたので、なんとかヤリをゲットするところまでは行ったんですけど(笑)。そういえば、遊んでてレアイベント? みたいなのがあったんです。それで強化鉄を手に入れたんですけど、これの使いどころがよく分からなくて。合成で使うっていうのはわかるんだけど。
吉川 あれは、合成で使うといい結果になりやすくなるんです。
下村 なるほどね。そういえば、初めてやった合成結果が“奇跡”だったんですよ! ただ、強化鉄を使ったときはどうなったか覚えてないなぁ。
吉川 強化鉄を使うと、“奇跡”にはならないんですけど、“大成功”になる確率が上がるんです。
下村 そうなんだぁ。私合成に関してまだ何にも知らなかったわ(笑)。開発中のものを遊ばせてもらったときは、なんでもできちゃう状態のバージョンだったから、何の苦労もしなくって。それととにかくガードが下手で(笑)。だからもうミラクルとかいいから、ガードボタンを連打連打でやってるんですけど、ちょうどガードが終わった瞬間にダメージ食らったりするんですよ。あれ、タイミング毎回違いませんか?
吉川 それはよく言われるんですけど、ビックリマークが出てからミラクルになるまでのタイミングは、全部一緒です。敵キャラが赤く点滅する時間は毎回違いますけど。
下村 なんだ、私が下手なだけなのかぁ(笑)。
記者 今川さんも『騎士ドラ』は遊んでますか?
今川 遊んでますよ。今は、Android版のほうは魔王城のところで苦戦してますね。もうちょっと武器をなんとかしないと突破できそうにないかなぁと。
記者 今はどんな武器を使ってらっしゃるんですか?
今川 ええとですね、iPhone版のほうは、ロトを引いて出たSRの闇属性のヤリですね。これがめっちゃ強くて、お気に入りですね。
記者 スゴイですね。私もやってるんですけど、SRはまだ出したことがないです。
吉川 そうですか? 今市場に出ている、よくあるカードゲームよりはかなり出やすくなっていると思うんですけど。SRの武器は基本的にラインナップに8個並んでいるんですけど、ロトでそれらが出てくる確率は(オフレコ)%なんですよ。
記者 めっちゃ高いですね! 運が悪いだけなのか(笑)。
下村 ということは、ドンドンガチャを回したほうがいいんですかね?
吉川 んー、どうなんですかねぇ?(笑)
下村 だって「これだけ強化しても、このヤリ全然使えなーい」みたいな残念なことになることってあるじゃないですか?
吉川 でも、ガチャでも残念な結果になることはありますからね(笑)。
下村 そうかぁ。私クジ運すごい悪いからなぁ。はぁ……。今Android版をメインでやっているんだけど、iPhone版もダウンロードしてやっているんですけど、これってAndroidからiPhoneのほうにデータ引継ぎって出来ないんですか? Androidのほうは、結構ハートも武器も溜まっているし、私的に結構頑張っているから諦めたくないんですけど、もう機種のバッテリーの持ちが悪くって買い換えようか悩んでいるんですよ。これって機種変したらどうなるんです?
吉川 今はまだデータ引継ぎができる段階にないので、そのデータを消してしまったらそれっきりですね。データ引継ぎは、なるべく早いうちに実装したいと思っているんですけど、現時点ではまだ実装されていません。iPhoneからiPhoneへの乗換えだった場合は、iCloudにバックアップをとっておくことはできるんですけど、Androidはそういうことができないので。ちなみに、今武器って何を使っているんですか?
下村 今は、攻撃力のメッチャ高い「光輪のヤリ」っていうのを使っているんだけど、これってピヨらないのね! それに全然気付かなくって(笑)。
※光輪のヤリはピヨ力がゼロ
吉川 あれは玄人向けの武器ですからねぇ。
下村 返して、私のハート12個!(笑)。まぁそんなこともあったから、Androidは諦めて、iPhoneで遊んでいこうかなぁとも悩んでいるんですよねぇ。そして、ドーンと大きくお布施をして、いい武器を……。
記者 今度は玄人向けでない武器を選ばないとですね(笑)。
下村 ホントにね!
吉川 でも、ゲームに慣れて武器の使い分けとかをしっかり覚えれば「光輪のヤリ」は強いって実感できるようになると思いますよ。売らないでくださいね(笑)。
ここで、予定していた時間が終了。まだまだ話したりないことがあるようで、次回は飲み屋に直行できる時間にやりましょうということに。とにかく作り手の愛とこだわりが詰まりまくった『騎士とドラゴン』。近日、新システムが追加されるアップデートも予定されている。まだ未プレイの方はぜひ遊んでみてほしい。
騎士とドラゴン
- ジャンル
- RPG
- メーカー
- リプレーション 配信日
- 配信日
- 配信中
- 価格
- 無料(アプリ内課金あり)
- 対応機種
- iOS5.1以降の対応機種、Android2.3.3以降の推奨端末
- コピーライト
- (C)Ripplation Inc..
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