【動画あり】リリース直前!『ダークサマナー』の正統進化『ダークラビリンス』の真相に迫る

2013-06-26 11:00 投稿

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●話題の最新作を独占インタビュー

全世界でのべ700万ダウンロードを越え、エイチームの名を世に知らしめた代表作『ダークサマナー』。そのダークファンタジーな世界観を継承した、本格派の3DダンジョンRPG『ダークラビリンス』がリリースまで秒読み段階となった。そんな超話題作のリリースに先駆け、本作のキーマンとなる小倉悠吾氏へ突撃インタビューを敢行。ゲームシステムの最新情報から、開発現場の裏事情まで、気になるアレコレを……ズバリ聞いてきた。ついに公開されたPVにも注目だ。

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エイチーム アシスタントマネージャー・小倉 悠吾氏
『ダークサマナー』の企画立案者兼ディレクターを経て、最新作『ダークラビリンス』でプロデューサー兼ディレクターを務める気鋭のクリエイター。ダークファンタジーを題材とした、エイチームの“ダーク”シリーズを手がけてきた仕掛け人。

 


 

●ダークファンタジーの急先鋒

――早速ですが、『ダークラビリンス』のプロジェクトが立ち上がった経緯についてお願いします。

小倉悠吾氏(以下、小倉) じつは2年前『ダークサマナー』の企画を立ち上げた段階で、ここまでの構想が自分のなかにありました。まだ当時は企画を立ち上げた段階だったのですが、「もしコレを出してヒットしたら、つぎは同じ世界観でゲーム性を変えた続編モノを作りたいな」と。その時点で、すでに3DダンジョンRPGみたいなモノを作ろうという考えがあったんですよ。そこから実際に『ダークラビリンス』の企画が走り出したのは……去年の夏ぐらいだったかな? 『ダークサマナー』のAndroid版をリリースできた段階で、自分としてはようやく一息つけたかなと(笑)。なので、あとの運営は同チームメンバーに任せ、去年の8月ぐらいから本格始動した感じですね。

――『ダークサマナー』の世界観を引き継いだ最新作ですが、具体的な両作品の繋がりなどは?

小倉 基本的な世界観は継承して、同じ世界の別ストーリーというか……次元が違うパラレルワールド的なイメージ。どちらのタイトルも物語は完全に独立しているため、『ダークサマナー』と『ダークラビリンス』の直接的な繋がりはありません。

――プレイヤーの立ち位置とでもいいますか……そもそもダンジョン探索に出かける目的とは?

小倉 プレイヤーの基本スタンスとしては、『ダークサマナー』と同じく“召喚士”になります。召喚して“モンスター”を集めてパーティーを組んで、ダンジョン探索に挑むっていう感じですね。ストーリー設定としては、コンセプトアートに“塔のドラゴン”みたいなのがいるんですけど……コイツを仲間にすることによって、とんでもない強大な力が手に入る。そのために各地のダンジョンを巡って、ボスを倒して仲間を集めて回ります。

――いわゆるRPG的な宝探しではなくて?

小倉 そうですね。各地のボスを仲間にしてパーティーを強化しつつ、最終的に「塔のドラゴンを倒して力を得て、この世界の頂点に立つ!」といった確固たる目的を持って、プレイヤーたちはさまざまなダンジョンへ挑んでいくことになります。

 

▲こちらがコンセプトアートにある“塔に絡みついたドラゴン”の勇姿(タイトル画像を参照)。プレイヤーがめざすべき、最終目的と呼べる存在だ。

 

●王道を踏襲した確かなゲーム性

――3DダンジョンRPGとのことですが、どういった感じでダンジョンを探索するのですか?

小倉 大まかに屋内ダンジョンと屋外ダンジョンとがあって、リリースの段階では30種類のダンジョンを用意する予定です。いわゆるコンシューマライクに一歩一歩、探索を進めるタイプではなくって、分岐などがあるところだけ選んで進めるスマートフォン向けの操作システムを採用しています。また、ステージが進んでいくことによって、例えば開かない扉があったりして、その鍵は別のダンジョンで手に入れて扉まで戻ってくると、いいアイテムが入手できて……みたいなRPGっぽいギミックも取り入れてありますよ。

――一歩ごとにマス目を埋めていくような、ストイックなマッピング機能はないのでしょうか?

小倉 そこはプレイの手軽さを優先して、あらかじめマップ全体を見せてしまおうかなと。今後追加する予定のダンジョンでは、例えば“たいまつ”のようなアイテムを手に入れないと、マップが見えない……とかはやりたいなと思っていますけどね。ダンジョンのバリエーションとして、こういったギミックの追加を考えていまして、トラップであるとか、回復ポイントであるとか、徐々にゲーム性を追加していきたいなと。まあ、最初はスマートフォン向けということもあって、比較的ライトな感じに押さえてあるイメージですね。

 

▲3Dダンジョンの探索パートは、こんな感じの背景グラフィックがリアルタイムでグリグリと動く。ミニマップをタップすれば全体マップが表示され、各階層の宝箱やボスの位置が表示される。

 

――エンカウントした敵モンスターとは、どういった形式の戦闘シーンになるのでしょうか?

小倉 通常バトルの2Dグラフィックに対し、ボスバトルはすべて3Dグラフィックで表現されるコマンド選択方式となっています。コマンド選択はセミオートになっていて、パーティーのモンスター単位でのコマンド選択が可能。戦闘を開始しても好きなタイミングでオートバトルを中断し、再度コマンドを選択し直せる仕様になります。以前からスマートフォンには、アクション性のある操作系って向かないなと個人的に思っていまして……。ただ、タップするだけだと物足りなさもあるので、そこにユーザーが介入できる要素を入れるのであれば、この形ではどうかなと。ちなみに序盤のダンジョン辺りだと、『ダークサマナー』で人気のモンスターが出たりして(笑)。あとは別プレイヤーとも遭遇することがありまして、そこからフレンド登録みたいな感じのことができますね。

 

▲バトルシーンはコマンド選択方式で、パーティのーモンスター1体ごとに細かな指示を与えることが可能だ。

 

――フレンドの扱いはどういった感じに?

小倉 リリース時に実装される要素は、一般的なソーシャルゲームと同じになります。もちろんトレードやプレゼントなどの要素は、早い段階で実装される予定ですけどね。あと、追加時期こそ未定ですけれど、“ギルド”的な要素も準備していますよ。いま仕様書を作っている段階なので、あまり詳しくは話せないのですが……(笑)。

――パーティー編成は最大6体になるのですか?

小倉 プレイヤーが設定できるのは、1パーティーモンスター5体で、そこにフレンドのリーダーが加わる形です。なので、実質的にモンスター6体で1パーティーを編成することになっていきますね。

――仲間となるモンスターの入手方法は?

小倉 モンスターは“召喚”で呼び出すのが基本になりますけれど、ダンジョンの敵モンスターを倒すと一定確率でも手に入ります。ちなみにモンスター強化については、『ダークサマナー』でもおなじみの“生贄(合成)”を用意してありますよ。

――スキルのようなモノはありますか?

小倉 ありますね。パーティーの仲間モンスターには、それぞれスキルを3つまで持たせられるんですけれど……ダンジョン探索中は、これが1回ずつしか使えない仕様になっています。ですから“どのタイミングでスキルを使うか?”といった部分が、ダンジョン攻略の決め手にもなっていく。ちなみに戦闘で負けた場合でも、コンティニューすれば継続プレイが可能な仕様になっています。

――スキルのバリエーションはどれくらい?

小倉 『ダークサマナー』に比べると、倍とまでは言いませんけれど……かなりバリエーションも増えていると思います。また、モンスタースキルとは別に、モンスターの属性やランクによる組み合わせで、コンボが発動したりします。

――攻略面から見ると、ダンジョンに合わせてパーティーをアレコレ組み替える感じでしょうか?

小倉 そこはプレイヤーさんのやり方も分かれるんじゃないかと思いますね。自分の好きなモンスターで固定パーティーを組んでもいいと思いますし、そのダンジョンに出てくる敵の特性に合わせてもいいですし……もちろんパワーでゴリ押しもできると思います(笑)。そこは人それぞれで、攻略に対するアプローチの幅は広めに考えてあります。

――モンスター育成やパーティー編成など、『ダークサマナー』と共通する部分が多いようですね。

小倉 前作を少しでも触ったことのあるユーザーさんであれば、“基本的な要素はいっしょだな”とあえて分かりやすい形にした部分もあります。いわゆるチュートリアルの部分などでは、キャラメイキングしたら、すぐにダンジョンが“バーンッ!”とはじまるんですよ(笑)。ダンジョンの探索パートがゲームの売りなので、そこをいち早く見せたいっていう想いがありまして……。新規プレイヤーであっても、どういったゲームか触ってもらえればすぐに分かる形になっていますよ。

 

▲モンスターの育成については、素材モンスターを生贄として経験値を得るおなじみの方式。モンスター枠のカラーが所属勢力を示しており、“Ally(同盟者)”の枠にフレンドのリーダーが入る。

 

――この見慣れない“調査”システムとは?

小倉 これはすごくシンプルなサブシステムでして、“調査士”っていうキャラクターが20人前後いるんですけど……。いままで自分が探索したダンジョンへ派遣することによって、アイテムやモンスター、ゴールドなどを取って帰ってくるみたいなシステムですね。基本は派遣先を設定するだけで、あとは時間が経てば帰ってくる感じ。調査士にも能力があって、ゴールドを取って来やすいだとか、調査時間が短いであるとか、スキルのような感じで、そこから選んで派遣していきます。

――それはゴールドを払って依頼する形ですか?

小倉 基本的に依頼は無料ですが、課金ポイントの利用も可能です。まあ、課金した方がいい能力が発動しやすいので、いいアイテムを取って来やすいであるとか。以前にコンシューマで某サッカーシミュレーションを手がけたことがあって、それにあった“スカウト”を持ってきたイメージですね。帰ってきたときにいいアイテムとか持っていると、こう“取ってきました!”みたいな演出が出たりして……(笑)。1日1回プレイするだけじゃなく、もう1回ログインしてほしいっていうのがありまして、ログインする楽しみになればいいなと。それでこういったサブシステムも入れてみましたという感じですね。

――ゲーム進行は、いわゆる行動ポイント制に?

小倉 パワーと呼ばれる行動力ポイントがありまして、ダンジョン探索する度にこのポイントを消費していきます。そこら辺は既存のソーシャルゲームと同じ作りですね。基本的なユーザーインターフェイスは、なじみ深いソーシャルゲームを踏襲しているので、遊びやすいのではと思っています。

 

▲優秀な調査士を派遣するには、“ソウルポイント(課金ポイント)”が必要になる。調査場所の選択画面を見る限りでは……調査した場所や地形によって、得られるモンスターなどが違うようだ。

 

●こだわりの詰まった豪華な競演

――『ダークサマナー』と同様の、著名なクリエイターやデザイナーを起用されていますが、グラフィック面でも世界観を共有するためでしょうか?

小倉 それはそうですね。モンスターデザインは『ダークラビリンス』でも重要なファクターのひとつなので、同様のデザイナーさんにお願いしています。デザイン発注に関しては、『ダークサマナー』のノウハウが生きているっていう感じですね。

――では、『ダークラビリンス』から新たに起用されたデザイナーについてはどうでしょうか?

小倉 あまり詳しくはお話できないのですが……現在、著名なクリエイターの方々と水面下で鋭意交渉中です。ユーザーさんが驚くようなビッグネームも控えていますので、その辺の続報にもご期待くださいといったところでしょうか(笑)。

 

▲『ダークサマナー』でおなじみの伊藤暢達氏や篠原保氏、韮沢靖氏のほか、日本を代表するクリエイターが多数参加! また、著名な海外デザイナーが参加しており、さらなるビッグネームも!?

 

――ちなみに3Dモデルの制作は社内ですか?

小倉 いえ、ボスモンスターのモデリングについては、外部スタッフが制作を担当しています。ちなみにムービー映像については、『ダークサマナー』同様の白組さんに制作をお願いしました。

――ロックバンド“VAMPS”やサウンドチーム“ZUNTATA”からの楽曲提供については?

小倉 企画を立ち上げた当初から、サウンドもこだわりたいっていうのがありまして……著名かつ世界観に合った曲を作れるアーティストさんがほしいなと。そこからリストアップして、VAMPSさんの名前が上がり、最初に交渉させていただいた感じですね。こちらで一般ユーザーさんにアピールしつつ、ゲーム好きなユーザーさんに対してアプローチできるアーティストとしてZUNTATAさんにお願いした感じです。まあ、僕が好きだったっていうのもあるんですが(笑)、お願いできないかなと打診してみたら……土屋さんと石川さんから楽曲提供していただけることになりました。

――モンスターイラストとは違って、楽曲だとプレイするだけで聴けるのがいいですね(笑)。

小倉 そういった部分に興味を持ったユーザーさんは、とりあえずダウンロードしてプレイしていただけたらなと(笑)。近日中にプロモーションムービーを公開予定でして(編註:この記事の冒頭に掲載してあります)、VAMPSさんの楽曲も使われているので……興味を持たれたユーザーさんには、そちらをぜひ見ていただきたいですね。

――では開発を進めていて苦労した点などは?

小倉 社内的には『ダービーインパクト』も同時期に開発を始めていまして、3Dゲームのノウハウがあまりなくって……外部スタッフとの分業も含めて、経験の浅い開発メンバーが多く、進め方の問題が大変だったですね。あとは……やっぱりiOSとAndroidの違いとか(笑)。日本国内だけでなく、海外も含めた同時リリースをめざしているため、現在いちばん苦労しているところです。

――どちらが作りやすいとかありますか?

小倉 作業だけで言えば、iOSは端末が限られているので作りやすいっていうのは確かにあります。最新端末の性能はAndroidのほうが高かったりするんですけど……機種によって不具合が出たりすることがあるので、なかなか大変かなと(笑)。とはいえ、やっぱり3Dの経験がないっていのがいちばんで、その点では苦労したことが多いですよ。

――それではインタビューの締めに、ファミ通Appの読者とプレイヤーへ向けたメッセージをお願いします。

小倉 まずは『ダークサマナー』のプレイヤーさんに遊んでみてほしいですね。その上で楽しんでもらえたらなと。また、そうでない新規ユーザーさんにも、ゲームを始めてすぐに既存のソーシャルゲームとは、違う部分を感じていただけるハズなので……とにかくダウンロードしてみてください(笑)。やっぱり触っていただかないと、始まらない部分も多いですからね。リリース初期はけっこうシンプルな作りになっていますけど、さまざまな追加コンテンツを予定していますので、その辺りも楽しみにしていただけたらと思います。

 

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ダークラビリンス

メーカー
エイチーム
配信日
近日配信予定
価格
無料(アイテム課金あり)
対応機種
iOS 5.0以上(iPhone4S以上推奨)、Android 4.0以上(Android4.0以上標準搭載の端末推奨、今後さらに対応機種が増える予定)

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